PR

ネモフィラは多年草?植えっぱなしで毎年咲く方法と青い花5選

ネモフィラ 多年草 春の庭一面に広がる満開のネモフィラの青い花畑。まるで青い絨毯のような美しい景色。 ネモフィラ
記事内に広告が含まれています。
PR

こんにちは、My Garden 編集部です。

春の風に揺れる可憐なブルーの花、ネモフィラ。まるで空を映したようなその景色は、多くのガーデナーにとって憧れの的ですよね。「自宅の庭もあの青い絨毯にしてみたい!」と苗を手に取る方も多いはずです。でも、いざ育ててみると、花が終わった後に枯れてしまい、「毎年苗を買い直して植え替えるのは、正直ちょっとお財布にも体力的にも大変…」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかすると、「一度植えれば毎年勝手に咲いてくれる、多年草のようなネモフィラがあればいいのに」なんて、叶わぬ願いを抱いているかもしれません。

実は、ネモフィラは植物学的には一年草に分類されますが、その生態を深く理解し、「こぼれ種」という自然の力と少しの人の手を組み合わせることで、あたかも多年草のように毎年同じ場所で花を楽しむことが十分に可能なんですよ。私自身も、この方法を知ってからは、毎年の植え付け作業から解放され、自然なサイクルで巡る青い庭を楽しめるようになりました。

今回は、ネモフィラを「植えっぱなし」感覚で維持するためのプロのテクニックや冬越しのコツ、そして「もっと手軽に青い庭を作りたい」という方のために、ネモフィラによく似た雰囲気を持つ、真の意味で植えっぱなしOKな「おすすめの多年草」についても詳しくご紹介します。あなたの庭作りが、もっと楽しく、もっと楽になるヒントがきっと見つかるはずです。

この記事のポイント

  • ネモフィラが植物学的に多年草ではなく一年草である理由
  • こぼれ種を活用して毎年咲かせるための具体的な管理手順
  • 間違えやすい雑草オオイヌノフグリとの見分け方
  • 植えっぱなしで青い絨毯を作れるおすすめの多年草5選
PR

ネモフィラは多年草?一年草との違いを解説

「毎年同じ場所から芽が出てくるから、てっきりネモフィラは多年草だと思っていた!」という驚きの声を、読者の方からよく耳にします。確かに、毎年同じ場所に花が咲けば、そう思ってしまうのも無理はありません。私自身もガーデニングを始めたばかりの頃は、植物のライフサイクルについて深く考えず、「元気な株なら来年も咲くはず」と信じていました。しかし、植物の世界には明確なルールがあります。ここでは、ネモフィラの本来のライフサイクルと、なぜ「毎年咲く」という不思議な現象が起きるのか、その仕組みについて植物学的な視点も交えながら分かりやすく紐解いていきますね。

植えっぱなしOK?擬似的多年草化の真実

ネモフィラ 多年草 土から掘り上げられたネモフィラの苗。太く真っ直ぐな直根性の根の構造がはっきりと分かる様子。

まず結論から申し上げますと、ネモフィラは純粋な「一年草(Annual Plant)」です。 植物の分類上、発芽してから開花し、種子を結んで枯死するまでのサイクルが1年以内(実際には数ヶ月)で完結するものを指します。残念ながら、一度植えた株が根や茎を残して冬を越し、翌年の春にまた新しい葉を茂らせる「多年草(宿根草)」としての性質は生物学的に持っていません。

なぜネモフィラは夏に枯れてしまうのか

ネモフィラが一年草である理由は、その故郷である北アメリカ西部、特にカリフォルニア州周辺の厳しい気候環境に深く関係しています。原産地は「地中海性気候」に属し、冬は湿潤で比較的温暖ですが、夏は雨がほとんど降らず、植物にとっては過酷な乾燥と高温に見舞われる地域です。

このような環境下で、植物が生き残るために選んだ進化の戦略が「一年草」というライフサイクルでした。夏の厳しい乾燥を、水分を多く必要とする葉や茎を持ったまま耐え抜くことは、エネルギー的に非常にコストがかかりますし、生存率も著しく下がります。そこでネモフィラは、春の間に一気に成長して花を咲かせ、乾燥に極めて強い「種子」というカプセルに命を凝縮して残し、親株自体は潔く枯れて一生を終えるという道を選んだのです。つまり、夏前に枯れるのは栽培の失敗ではなく、種として夏を越すための生存戦略そのものなのです。

移植を嫌う「直根性」という性質

また、ネモフィラには「直根性(ちょっこんせい)」という根の特徴があります。これは、太いゴボウのような根が地中深くへ真っ直ぐ伸びる性質のことです。乾燥地帯で地下深くの水脈にアクセスするために進化した素晴らしい能力なのですが、この根は再生力が弱く、一度傷つくと修復できずに株全体が枯れてしまうことが多いのです。多年草の多くは根を切っても再生する力を持っていますが、ネモフィラはそうではありません。これが、ネモフィラが株分けできず、移植(植え替え)を極端に嫌う理由でもあります。

なぜ「植えっぱなし」で毎年咲くの?

「じゃあ、なんで近所の家のネモフィラは毎年咲いているの?」と思いますよね。それは、親株が枯れる間際に地面に大量に落とした「こぼれ種」が、夏の間の休眠を経て、秋に涼しくなってから自然に発芽しているからです。親株自体は完全に死んで土に還りますが、その子供たちが同じ場所ですくすくと育つため、見かけ上は「ずっとそこに生えている」ように錯覚するわけです。これを私は、多年草ではないけれど多年草のように振る舞うという意味で「擬似的多年草化」と呼んでいます。このサイクルを理解することが、ネモフィラ栽培の第一歩です。

こぼれ種で毎年咲かせるための間引き管理

ネモフィラ 多年草 ネモフィラのこぼれ種発芽後の比較写真。左は密集した状態、右は適切に間引きされて株間が空いた健康な状態。

こぼれ種で毎年ネモフィラ畑を作るには、実はちょっとした、でも非常に重要な「コツ」がいります。「自然に任せておけば勝手に綺麗な花畑になるんでしょ?」と思われがちですが、完全に放置してしまうと、翌春には「あれ?なんだか花が小さいし、葉っぱばかりで汚い…」という失敗に終わることが多々あります。ここでは、私が実践している管理の極意をお伝えします。

なぜ「間引き」が絶対に必要なのか

一番大切で、かつ最も手間がかかるのが、秋に発芽した後の「間引き(まびき)」作業です。自然にこぼれた種は、親株の周囲に密集して落下します。そのため、発芽する際も驚くほどの高密度で、まるでカイワレ大根のようにびっしりと芽が出てきます。

これを「せっかく出た芽だからもったいない」「たくさんあった方が豪華になるはず」とそのままにしておくと、植物同士で熾烈な生存競争が始まります。限られた土の栄養、水分、そして何より「日光」を奪い合い、すべての株が光を求めてひょろひょろと徒長(とちょう)した「もやしっ子」になってしまうのです。徒長した株は茎が弱く、冬の寒風や霜に耐えられずに折れたり、春になって暖かくなると株元が蒸れて腐ったりしてしまいます。結果として、健康な花が咲かない、倒伏した残念な花壇になってしまうのです。

成功のための具体的な間引きステップ

健全で美しいネモフィラ畑を作るためには、心を鬼にして間引きを行う必要があります。以下の3ステップで進めると失敗しません。

間引きの3ステップ

  1. 第1回目(双葉が展開した頃): 10月〜11月頃、芽が込み合っている部分を指でつまんで抜き、株と株の間がなんとなく空いている状態にします。この段階ではざっくりで構いません。
  2. 第2回目(本葉が2〜3枚の頃): 生育の良い、緑色が濃くがっしりした元気な株を選んで残し、隣の株と葉が触れ合わない程度まで減らします。
  3. 第3回目(本葉が5〜6枚の頃・最終): これが最も重要です。最終的に「株間が15cm〜20cm」空くように、思い切って抜きます。「こんなにスカスカで大丈夫?土が見えすぎじゃない?」と不安になるくらいが正解です。

ネモフィラは一株が横に大きく広がる植物です。冬の間は小さく見えても、春になると一株で直径30cm以上になることもあります。この広いスペースを確保してあげることこそが、春に地面が見えないほどの満開の青い絨毯を作るための最大の秘訣なのです。抜いた苗は根が傷んでいるため、残念ながら移植はできません。かわいそうですが、残った株のために堆肥になってもらいましょう。

枯れた後は抜かないで!種取りの時期

ネモフィラ 多年草 花後に茶色く枯れたネモフィラの株。種が熟して乾燥したサヤがたくさんついている様子。

ここが多くのガーデナーさんが悩み、そして最も失敗しやすい「我慢のポイント」です。ネモフィラの花が見頃を過ぎ、5月から6月頃になると、株全体が徐々に黄色くなり、やがて茶色く枯れてチリチリとした姿になってきます。きれいな庭を維持したい方ほど、この時期に「もう汚いから終わりね」と、さっさと株を引っこ抜いて処分してしまいがちです。

美観よりも「次世代の命」を優先する期間

でも、ちょっと待ってください!その茶色く枯れて見栄えの悪い株の中にこそ、来年のための大切な「種」が眠っているんです。

植物が花を咲かせた直後は、まだ種は未熟な状態です。茎や葉に残っているエネルギーをすべて種に送り込み、種が黒くしっかりと熟すまでには、花が終わってから約1ヶ月程度の時間が必要です。この期間に株を抜いてしまうと、未熟な種ごと捨ててしまうことになり、当然ながら来年のこぼれ種発芽は望めません。多くの人が「こぼれ種で増えない」と嘆く原因のほとんどが、この「早すぎる撤去」にあります。

種がこぼれるサインと管理方法

種が十分に熟すと、丸い実(サヤ)が乾燥して自然に割れ、地面に種がこぼれ落ちます。株を軽く持ち上げて振ってみて、パラパラと黒い粒が落ちるようなら完了のサインです。それまでは、少なくとも梅雨入り前くらいまでは、枯れた株をそのまま放置する必要があります。

「どうしても枯れた姿が許せない!庭の景観が壊れる!」という場合は、ネモフィラの手前に背の高くなる植物(例えば、これから成長する宿根サルビアや一年草のマリーゴールド、コスモスなど)を植えて目隠しをする「インタープランティング」という手法がおすすめです。また、プランター栽培の場合は、枯れたら目立たないバックヤードや軒下に移動させて、種が落ちるのを待つのも良いでしょう。雨に当たらない場所の方が、種が腐りにくく良質な種が採れます。

夏場の土壌管理に注意!

種が地面に落ちた後(7月〜9月)の管理も重要です。ネモフィラの種は「嫌光性(けんこうせい)」といって、光を嫌う性質がありますが、深く埋まりすぎても発芽できません。夏場に草むしりをする際、土を深く耕してしまうと種が地中深くに埋没してしまい、発芽できなくなります。夏の間は、土の表面を削る程度の浅い除草に留め、土をひっくり返さないように注意しましょう。

似てる雑草オオイヌノフグリとの見分け方

ネモフィラ 多年草 ネモフィラ(左)と雑草のオオイヌノフグリ(右)の本葉の比較写真。葉の切れ込みや形の明確な違いを示す。

こぼれ種を期待して待っていると、秋(10月〜11月)や早春に、地面から小さな芽がたくさん出てきます。「やった!今年も発芽した!」と喜びたいところですが、ここで大きな落とし穴があります。「これって本当にネモフィラ?それとも雑草?」と迷うことが非常によくあるのです。

特によく似ていて間違えやすいのが、道端や畑でよく見かけるゴマノハグサ科(オオバコ科)の雑草「オオイヌノフグリ(Veronica persica)」です。春に小さな青い花を咲かせる可愛い雑草ですが、ネモフィラを育てたい場所で繁殖されると、栄養を奪ってしまいます。間違ってネモフィラを抜いてしまったり、逆に雑草を大切に育ててしまったりしないよう、プロの視点での見分け方を徹底解説します。

決定的な違いは「本葉の切れ込み」

発芽したばかりの「双葉(ふたば)」の状態では、プロでも見分けるのが難しいほど似ています。しかし、その次に生えてくる「本葉(ほんば)」の形を見れば、誰でも確実に区別することができます。

特徴 ネモフィラ(実生苗) オオイヌノフグリ(雑草)
本葉の形状 深い切れ込みがある(羽状複葉)。まさに唐草模様のような複雑な形。 卵型で、フチがギザギザ(鋸歯)しているだけ。切れ込みは深くない。
双葉(子葉) 少し大きめで、肉厚感がある。葉柄(軸)がはっきりしている。 小さくて丸っこい。ネモフィラより全体的に華奢な印象。
葉の質感 細かい産毛があり、光の加減で少し白っぽく(シルバーがかって)見える。 緑色が濃く、表面に少しテカリ(光沢)があるような質感。
花のサイズ 直径2cm〜3cm。遠目からでも目立つ大きさ。 直径1cm未満(7mm〜10mm)。非常に小さく、近づかないと分からない。

一番確実で失敗がないのは、「本葉が2〜3枚出てくるまで待つ」ことです。ネモフィラ特有の、あの美しい「唐草模様のような深い切れ込み」が確認できたら、それは間違いなくネモフィラです。一方、シソの葉を小さくしたような、単にギザギザした丸い葉であれば、それはオオイヌノフグリである可能性が高いです。焦って抜かずに、葉の形がはっきりするまでじっくり観察してみてくださいね。ちなみに、オオイヌノフグリも「星の瞳」という可愛らしい別名を持つ植物ですが、ネモフィラ花壇を作りたい場合は心を鬼にして除草しましょう。

寒冷地でも安心なネモフィラの冬越し方法

ネモフィラ 多年草 冬の畑で霜柱によって土が持ち上げられ、根が浮き上がってしまったネモフィラの小さな苗。

ここまでの「こぼれ種で秋に発芽させて冬を越す」という話は、主に関東地方以西の太平洋側や瀬戸内海沿岸などの「暖地」向けの内容でした。では、北海道や東北、長野県の山間部などの「寒冷地」にお住まいの方はどうすればよいのでしょうか。

寒冷地における「秋発芽」のリスク

ネモフィラは比較的寒さに強い植物で、マイナス3℃〜5℃程度であれば耐えることができます。しかし、土壌がカチカチに凍結してしまうような厳寒地や、積雪が根雪となって春まで解けない地域では、秋に発芽した小さな幼苗が冬を越せずに枯れてしまうリスクが非常に高くなります。特に、霜柱によって土が持ち上げられると、ネモフィラの繊細な根が切断され、乾燥して枯死してしまう「霜柱被害」が深刻です。

寒冷地では「春まき」が成功の鉄則!

寒い地域にお住まいの方は、無理に秋に発芽させようとせず、戦略を切り替えましょう。雪が解けて気温が上がり始める春(3月下旬〜4月頃)に種をまくのが一番確実で失敗がありません。春まきの場合、秋まきに比べて株の大きさはややコンパクトになりますが、成長スピードが早いため、6月〜7月頃に十分に美しい花畑を楽しむことができます。

それでもこぼれ種を期待する場合

もちろん、寒冷地でもこぼれ種での更新が不可能なわけではありません。厚い雪の下は温度が一定に保たれるため、種子が雪の下で休眠し、雪解け水とともに春に一斉に発芽するという「天然の春まき現象」が起こることがあります。これを期待する場合は、秋に発芽してしまった芽は諦め、春になってから新しく出てきた芽を大切に育てるようにしましょう。

また、秋に発芽した株をどうしても守りたい場合は、腐葉土や藁(わら)で株元を厚く覆う「マルチング」を行ったり、不織布(パオパオなど)をベタがけして霜除けをしたりする防寒対策が必須となります。手間はかかりますが、冬を越した株は春まきの株よりも大きく育つメリットもあります。

ネモフィラ風の多年草で青い庭を作る方法

ここまで、ネモフィラを「擬似的」に多年草化して楽しむ方法をお伝えしてきましたが、正直なところ「こぼれ種の管理や間引き作業すら面倒!」「枯れた姿を1ヶ月も放置するのは庭の美観的に許せない」という方もいらっしゃると思います。それは決して悪いことではありません。ガーデニングにおいて、自分のライフスタイルや許容範囲に合った植物を選ぶことはとても大切です。

そんな方には、思い切ってネモフィラにこだわらず、「植えっぱなしで本当に毎年咲く多年草(宿根草)」を取り入れるのが賢明な選択です。ここでは、ネモフィラの代わりとして十分に通用する、むしろそれ以上の機能性を持つ、青い花が美しい優秀な多年草たちを厳選してご紹介します。

ネモフィラに似てる花ベロニカのメリット

ネモフィラ 多年草 満開のベロニカ・オックスフォードブルー。地面を覆い尽くすように咲く濃い青色の花々。

私が「ネモフィラの代わりになる最強の植物は?」と相談されたとき、迷わず一番におすすめするのが「ベロニカ・オックスフォードブルー(Veronica umbrosa ‘Georgia Blue’ / ‘Oxford Blue’)」です。

ゴマノハグサ科(オオバコ科)の耐寒性多年草で、地面を這うように広がる「匍匐性(ほふくせい)」を持っています。花の色はネモフィラの明るいスカイブルーに比べると、より深みのある濃いロイヤルブルー(群青色)ですが、3月から5月にかけて株を覆い尽くすほど一斉に咲き誇る姿は圧巻で、まさに「青い絨毯」と呼ぶにふさわしい光景を作ってくれます。

手間の少なさは圧倒的

ベロニカの最大のメリットは、その強健さと手間の少なさです。ネモフィラのように毎年種をまいたり、間引きをしたりする必要は一切ありません。一度植え付ければ根付き、年々株が横に広がって大きくなっていきます。病害虫の被害もほとんどなく、肥料もあまり必要としません。「ズボラだけどきれいな青い庭にしたい」という願いを叶えてくれる、まさに夢のような植物です。日当たりの良い場所を好みますが、多少の半日陰でも十分に花を咲かせてくれる懐の深さも魅力の一つです。

常緑で最強のグランドカバーになる品種

ベロニカ・オックスフォードブルーの素晴らしい点は、春の花だけでなく「葉」も一年中楽しめるという点です。ネモフィラは花が終わると夏前に枯れて地上部がなくなってしまいますが、ベロニカは「常緑(Evergreen)」であり、一年を通して地面を緑で覆ってくれます。

冬の紅葉がシックで美しい

特筆すべきは冬の姿です。寒さに当たると、葉が緑色からシックな銅色(ブロンズ色)や紫褐色に紅葉します。この色が非常にアンティークな雰囲気で美しく、花の少ない冬の庭で素晴らしいアクセントになります。そして暖かくなると再び緑色に戻り、青い花を咲かせるのです。

耐寒性は極めて高く、マイナス10℃〜20℃程度まで耐えると言われています(USDA Zone 4-5相当)。雪の下になっても枯れないため、北海道や東北などの寒冷地の方にも自信を持っておすすめできる、最強のグランドカバープランツです。地面を密に覆うため、雑草が生えるのを防ぐ効果も高く、メンテナンスフリーな庭作りに大きく貢献してくれます。

日陰の庭にはオンファロデスがおすすめ

ネモフィラ 多年草 半日陰のシェードガーデンで可憐な青い花を咲かせるオンファロデスの群生。

「うちは日当たりがあまり良くなくて、ネモフィラを植えても徒長してヒョロヒョロになってしまう…」という日照条件のお悩みをお持ちなら、「オンファロデス(Omphalodes verna など)」という植物をぜひチェックしてみてください。

オンファロデスはムラサキ科に属しており、実はネモフィラとは親戚関係にあります。そのため、花の形や可憐な雰囲気がネモフィラやワスレナグサと非常によく似ています。英名で「ブルーアイドマリー(Blue-eyed Mary)」とも呼ばれる愛らしい花です。

シェードガーデンの救世主

ネモフィラが太陽を好むのに対し、オンファロデスは明るい日陰や半日陰(シェードガーデン)を好むという決定的な違いがあります。落葉樹の下や建物の北側、塀の陰など、ネモフィラがうまく育たない場所でも、オンファロデスなら元気に育ち、清楚な青い花を咲かせてくれます。「日陰だから青い花畑は無理」と諦めていた場所を、明るく彩ってくれる救世主となるでしょう。

こちらもランナー(地下茎)で増えるタイプや、こぼれ種で増えるタイプがあり、環境が合えば自然に群生してくれます。派手さはありませんが、楚々とした美しさがあり、ナチュラルガーデンを目指す方には特におすすめです。

踏まれる場所に強いプラティアの活用法

ネモフィラ 多年草 レンガの小道の隙間に植えられ、踏圧に耐えて広がるプラティア(エクボソウ)の花と葉。

庭の小道(パス)や飛び石の隙間、レンガの目地などに青い花を植えたい場合、ネモフィラでは踏まれるとすぐに折れて枯れてしまいます。そんな「人が歩く場所」には、「プラティア(Pratia angulata / Lobelia pedunculata)」が最適です。

別名「エクボソウ」や「スタークリーパー」とも呼ばれるキキョウ科の多年草で、最大の特徴はその草丈の低さです。わずか5cm程度しか伸びず、地面に張り付くようにマット状に広がります。そして、特筆すべきは「耐踏圧性(たいとうあつせい)」があることです。もちろんサッカー場のように激しく踏まれる場所は厳しいですが、時々人が歩く程度の踏圧であれば十分に耐えることができます。

芝生の代わりや隙間埋めに

星のような形の小さなライトブルーや白の花を、春から初夏にかけて一面に咲かせます。芝生の代わりに植えたり、アプローチの隙間を埋めるグランドカバーとして活用したりすると、とても可愛らしい風景が作れます。ただし、繁殖力が旺盛で、条件が良いとどんどん広がっていくため、花壇の中など増えてほしくない場所には侵入防止の仕切り(エッジング)をするなどの工夫が必要です。グランドカバープランツとして非常に優秀なので、雑草対策としても有効です。

多年草の植え付け時期と夏越しの注意点

これらの魅力的な多年草を導入する場合、苗を植え付けるベストタイミングは「春(3月〜5月)」か「秋(9月〜11月)」です。真夏と真冬を避ければ比較的いつでも植え付け可能ですが、根がしっかり張るまでは乾燥させないように水やりに注意してください。

日本の蒸し暑さ(高温多湿)には注意

ご紹介したベロニカやオンファロデスなどの青い花の多年草は、寒さにはめっぽう強い反面、日本の高温多湿な夏が少し苦手な傾向があります。特にベロニカなどは、梅雨時期に葉が茂りすぎると、株の中が蒸れて下葉が枯れてしまうことがあります。

【夏越しのコツ】

梅雨入り前(5月下旬〜6月上旬)に、花が終わった株をハサミでバッサリと切り戻し(剪定)を行いましょう。株のボリュームを半分〜3分の1程度に減らして風通しを良くしてあげることで、蒸れを防ぎ、元気に夏を越すことができます。このひと手間で、秋や翌春の美しさが格段に変わりますよ。切り戻した枝は挿し芽にして増やすことも可能です。

ネモフィラや多年草で叶える理想の庭造り

ネモフィラにはネモフィラだけの、透き通るような空色の魅力がありますし、種から育てるワクワク感や、こぼれ種で命をつないでいく感動があります。一方で、ベロニカのような多年草には、一度植えれば毎年楽しめる手軽さと、一年中地面をカバーしてくれる安心感があります。

どちらが正解ということはありません。「春の一瞬の圧倒的な輝きを大切にしたい」のか、「年間を通してできるだけ手間なくきれいに保ちたい」のか。ご自身のライフスタイルや、庭の環境、かけられる手間を考えて、最適な植物を選んでみてください。

また、これらを組み合わせるのも素晴らしいアイデアです。例えば、ベースとして常緑のベロニカを植えてグランドカバーにしつつ、春にはその隙間でネモフィラを咲かせる「混植スタイル」。あるいは、日当たりの良い場所はネモフィラ、木陰はオンファロデスと、場所によって使い分ける「ゾーニング」。そうすることで、それぞれの植物の長所を活かした、奥行きのある素敵な「青い庭(ブルーガーデン)」が完成するはずです。ぜひ、あなただけの理想の青い庭を作ってみてくださいね。

この記事の要点まとめ

  • ネモフィラは植物学的には一年草であり、一度植えた株が翌年も生き続けることはない
  • 「毎年咲く」と言われるのは、こぼれ種が自然に発芽して世代交代しているから
  • こぼれ種を成功させるには、花後に株が茶色く枯れるまで抜かずに放置する必要がある
  • 放置期間は約1ヶ月。種が熟して自然に落ちるのを待つのが鉄則
  • 秋に発芽した芽は、密集して徒長しないよう本葉が出た頃に間引きを行う
  • 最終的な株間は15〜20cm確保し、健全な株を育てる
  • ネモフィラの芽は、雑草のオオイヌノフグリと間違えやすいので本葉の切れ込みで識別する
  • 寒冷地では秋発芽の苗が冬に枯れやすいため、春まきの方が確実である
  • 手間を減らして青い庭を作りたいなら、ネモフィラの代わりに多年草を選ぶのが賢明
  • ベロニカ・オックスフォードブルーは常緑で耐寒性が強く、最強の代替植物と言える
  • 日陰や半日陰の場所なら、ネモフィラに似た雰囲気のオンファロデスが適している
  • 人が歩くような場所には、踏圧に強いプラティア(エクボソウ)がおすすめ
  • 多くの多年草は寒さに強いが、日本の高温多湿な夏には蒸れに注意が必要
  • 梅雨前に切り戻しを行うことで、多年草の夏越し成功率が上がる
  • 「こぼれ種で更新する一年草」か「植えっぱなしの多年草」か、目的に合わせて選ぼう
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

草花の苗/ネモフィラ:インシグニスブルー3-3.5号ポット2株セット
価格:766円(税込、送料別) (2025/11/30時点)

楽天で購入

 

 

タイトルとURLをコピーしました