こんにちは、My Garden 編集部です。
冬から春にかけてのガーデニングで、その圧倒的な存在感と繊細な美しさで私たちを虜にするプリムラ・マラコイデスの改良種、ウィンティー。サントリーフラワーズさんが手がけるこのプレミアムな花を、苗からではなくウィンティーの種から育ててみたいという情熱をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ネット上ではウィンティーの種の販売について探されている方もよく見かけますが、実は手に入れる方法や育て方には少しコツが必要なんです。また、自分で採取してみたいけれど翌年も同じように咲くのか、あるいはメルカリなどのフリマアプリでやり取りしてもいいのかといった、ルール面での疑問や不安も耳にします。この記事では、私が実際に調べた園芸学的な知見をもとに、ウィンティーの種まきから管理、それから大切な法律の話まで、皆さんの疑問をスッキリ解決できるように詳しくお話ししていきますね。
この記事のポイント
- 光を必要とするウィンティー特有の種まきのコツと最適な時期
- 繊細な幼苗を枯らさないための水やりと徹底した温度管理の方法
- 翌年も楽しむために欠かせない種の正しい採取と保存のステップ
- 登録品種(PVP)を扱う際に絶対に守るべき法律上の注意点
ウィンティーの種を成功させる播種と育て方のコツ
ウィンティーを種から育てるのは、園芸ファンにとって大きな喜びの一つですよね。でも、一般的な草花の種と同じように扱ってしまうと、なかなか芽が出なかったり、せっかく出た芽がすぐに枯れてしまったりすることもあります。まずは、ウィンティーが持つ植物としての性質を深く知ることから始めましょう。ここでは、成功率を格段に上げるための具体的なテクニックを解説していきます。
ウインティーのまき時と最適な環境

ウィンティーの種をまくタイミングは、育てる場所の環境と「いつ咲かせたいか」という目的によって、春まきと秋まきの2つのパターンに分かれます。この選択が、その後の成長を大きく左右することになるんですよ。私たちが普段目にする立派なウィンティーの姿にするためには、まずこの「時期」の設定を間違えないことが重要です。
まず「春まき」は、5月中旬から6月下旬頃に行います。この時期にまく最大のメリットは、冬の開花までに株を十分に大きく成長させられることです。ウィンティーは株が大きければ大きいほど、あの「ふんわりとした圧倒的な花数」を存分に発揮してくれます。ただし、最大の敵は日本の高温多湿な夏です。まだ体力が十分でない幼苗の状態で夏を越さなければならないため、立ち枯れ病などのリスクが非常に高くなります。涼しい室内や、風通しの良い日陰での管理が必須となりますね。特に30度を超えるような日が続くときは、人間と同じように涼しい場所へ避難させてあげることが成功の秘訣かなと思います。
一方で「秋まき」は、9月初旬から中旬、少し暑さが和らいできた頃が適期です。この時期は発芽適温である15度から20度を確保しやすく、発芽率が安定するのが魅力ですね。夏越しの心配もありませんが、開花までに株を大きくする時間が限られるため、冬の間は日当たりの良い軒下や保温ができる環境でじっくり育てる必要があります。どちらの時期を選ぶにしても、ウィンティーはもともと中国雲南省の高地のような、涼しくて湿度の高い環境を好む植物だということを忘れないでください。急激な温度変化や直射日光は避け、まずは種が「ここは居心地が良いな」と感じる環境を作ってあげることが大切です。
地域別の目安と育苗のポイント
関東以西の温暖地であれば秋まきの方が失敗は少ないかもしれませんが、寒冷地では春にまいて夏を涼しく管理し、冬の寒さが本格化する前に株を仕上げるのが理想的です。ご自身の住んでいる地域の平均気温を確認しながら、ベストなタイミングを見極めてみてくださいね。特に近年は秋の残暑も厳しいですから、しっかりと最高気温が落ち着くのを待つのも賢い選択かもしれません。
発芽率を劇的に高める好光性の管理

ウィンティーの種まきで、最も多くの人が陥りやすい失敗が「覆土(ふくど)」、つまり種に土を被せてしまうことです。ウィンティーの種は「好光性(こうこうせい)」といって、発芽するために光の刺激を必要とする性質を持っています。これが、パンジーやビオラなどの一般的な種まきとは大きく異なるポイントなんです。光を受け取ることによって、種の中で発芽のためのスイッチが入る仕組みになっているんですね。
種をまいた後に土を被せるのは絶対にNGです!たとえ薄くであっても、土に覆われて光が遮断されると、種の中にあるフィトクロムという光受容体が反応できず、種は眠ったまま動き出しません。そのまま土の中でエネルギーを使い果たして腐ってしまう原因になります。種をまくときは、湿らせた用土の上にパラパラと置くだけ、というイメージを持ってくださいね。

また、ウィンティーの種は目で見てもゴミと間違えてしまうほど非常に微細です。そのため、上からジョウロなどで勢いよく水をかけてしまうと、種が水の勢いで土の粒の隙間に深く潜り込んでしまいます。これでは土を被せたのと同じ「遮光状態」になってしまうため、水やりにも工夫が必要です。おすすめは、鉢の下に水を溜めて吸わせる「底面給水(てんめんきゅうすい)」か、非常に細かい霧吹きを使って表面をふわっと湿らせる方法です。底面給水の場合は、水に浸かりっぱなしになると酸素不足になるので、土が湿ったら一旦水を切るなど、適度な管理を心がけましょう。
発芽するまでは、乾燥させないことも重要です。表面が乾かないように不織布やラップをふんわり被せて湿度を保つのも一つの手ですが、その際も光が入るように透明なものを選んだり、こまめに様子を見たりしてください。10日から2週間ほどで小さな緑の芽が見えてきたときの感動は、この丁寧な管理があってこそ味わえるものですよ。光、温度、湿度の絶妙なバランスを整えることが、ウィンティーの種まき攻略のカギと言えるでしょう。芽が出るまでは、日当たりの良い窓辺(直射日光は避ける)などが適した置き場所になるかなと思います。
種まきから開花までの具体的な育て方

無事に発芽を確認できたら、いよいよ株を大きく育てていくステップに入ります。ウィンティーは根の酸素要求量が多く、同時に一定の湿度も好むという、少しわがままな面があります。そのため、使用する用土と日々の水管理がとても重要になってきます。根っこが元気に張れば、それだけ上の花も豪華になりますから、見えない部分のお世話をしっかりしていきましょう。
用土は、市販の清潔な草花用培養土に、保水性と腐植質をプラスするために腐葉土を2割ほど混ぜたものが使いやすいかなと思います。育苗の段階では、芽がぶつかり合わないよう適宜「間引き」や「仮植(かしょく)」を行い、根が十分に張れるスペースを確保してあげましょう。間引くときは残したい苗の根を傷めないよう、ピンセットなどを使って優しく作業するのがコツです。また、ウィンティーは「多湿を好むけれど、根腐れもしやすい」という矛盾したような特徴があります。水やりは「土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと」が鉄則です。特に開花が始まると吸水量が増えるので、水切れには注意が必要ですが、常に土がドロドロのままだと根が酸欠で傷んでしまいます。メリハリのある水やりを心がけてくださいね。
ウィンティーの最大の特徴である「多花性」を支えるには、継続的なエネルギー供給が欠かせません。植え付けから1ヶ月後くらいから、緩効性の固形肥料を月に一度置くのに加えて、10日に一度程度の液肥(1,000倍程度)を併用してみてください。肥料不足になると、下葉が黄色くなったり花数が減ったりするので、サインを見逃さないようにしましょう。これで、花色が鮮やかになり、何段にも重なる見事な花姿を目指せますよ。
さらに、室内で管理する場合は、温度管理が最重要課題です。ウィンティーの生命活動は温度にとても敏感で、室内温度が20度を超えると、花がすぐに傷んでしまい、株全体が早く消耗してしまいます。できるだけ涼しく、それでいて明るい場所が理想的です。冬の間は「少し肌寒いけれど日当たりの良い場所」が、ウィンティーにとって最もパフォーマンスを発揮できる特等席になります。
夏越しを成功させてこぼれ種を待つ

ウィンティーを翌年も楽しむための最大の障壁、それが「日本の夏」です。気温が30度を超えてくると、ウィンティーの呼吸量は光合成の量を上回ってしまい、株がどんどん弱って枯死に至ることがあります。基本的には「一年草」として扱われることが多いウィンティーですが、工夫次第では夏を越し、さらに「こぼれ種」で命を繋ぐことも可能なんです。自生地では多年草としての性質を持っているからこそ、環境さえ整えばチャンスはあります。
夏越しのコツは、徹底的な「遮光」と「通風」です。直射日光を避け、北側の風通しの良い軒下や、建物の影になる涼しい場所に移動させましょう。地温の上昇を防ぐために、鉢を二重にしたり、ウッドチップや籾殻でマルチングをしたりするのも有効な手段ですね。水やりは涼しい朝か夕方に行い、日中の蒸れを防ぐことが大切です。もし、どうしても親株が暑さで枯れてしまったとしても、諦めるのはまだ早いです!
ウィンティーの花が咲き終わった後の鉢を、そのまま捨てずに夏の間も日陰で管理し続けてみてください。土を完全に乾燥させすぎないように時々水をあげていると、秋の訪れとともに、鉢の中に落ちていた種から自然に芽が出てくることがあります。これが「こぼれ種(ボランティア・シードリング)」による再生です。環境が合えば、親株が枯れても新しい命が次々と繋がっていきますよ。手間いらずでウィンティーがまた楽しめる、最高のプレゼントですよね。
こぼれ種から育った苗は、その場所の環境に順応しているため、意外と丈夫に育つこともあります。ただし、こぼれ種を期待する場合は、花がら摘みをほどほどにして種を実らせる必要があります。完璧に夏越しをさせようと気負いすぎず、「種がまた芽吹いてくれたらラッキー」くらいの気持ちで、涼しい環境を整えてあげてくださいね。具体的な暑さ対策については、ウィンティーがしおれる原因は?復活させるコツと夏越しの方法などの記事もきっと役に立つはずです。毎年ウィンティーが咲き誇る素敵なサイクルが生まれると、お庭への愛着もいっそう深まりますよ。
ライムグリーンなど品種別の特徴と魅力

ウィンティーを育てる楽しみの一つに、その絶妙なニュアンスカラーの選択があります。サントリーフラワーズさんが長年かけて開発した各品種には、それぞれ独自の生理的特性や美しさがあるんですよ。一株で数百から数千の花を咲かせるポテンシャルは、どの色を選んでも共通していますが、色の推移を知っておくと配置がもっと楽しくなります。
まず、ウィンティーの代名詞とも言えるのが「ライムグリーン」です。咲き始めのフレッシュな淡い緑色が、時間の経過とともに透き通るような白へと変化していく様子は、まさに幻想的。この品種は特に半日陰での発色が美しく、直射日光に当たりすぎると色素が褪せて白っぽくなりやすいので、少し光が遮られる場所で育てるのがベストです。次に、日本人の心に響く「サクラ」。その名の通り桜のような淡いピンク色が特徴で、和風の鉢にも洋風のテラスにも自然に馴染みます。非常に多花性でボリュームが出やすいため、一株でも見応え十分です。また、暖色系のグラデーションが魅力の「ピーチ」は、ピンクやオレンジ、イエローが混ざり合い、アンティークな雰囲気を演出してくれます。そして、遠くからでも目を引く「ローズ」は、冬季の寒々しい庭に力強い彩りを与えてくれますね。
| 品種名 | 視覚的な特徴と色彩の推移 | 栽培のポイント |
|---|---|---|
| ライムグリーン | 淡い緑から白へ。透明感抜群。 | 発色を保つため半日陰が理想。 |
| サクラ | 上品な薄桃色。和洋を問わない。 | 多花性で株が大きくなりやすい。 |
| ピーチ | ピンクとオレンジの暖色系。 | 一株で色の濃淡が楽しめる。 |
| ローズ | 深みのある鮮やかな濃ピンク。 | 寒さに強く、視認性が高い。 |
どの品種も、ウィンティーならではの「ふんわり感」を楽しめますが、個人的には「ピーチ」のように一株の中で色の濃淡が出るタイプは、寄せ植えにしなくてもそれだけで絵になるなと感じます。品種ごとの微細な色の移ろいを感じ取れるのは、毎日お世話をしている栽培者だけの特権ですからね。好みの色を見つけて、その子が一番輝く場所を探してあげてください。各品種の詳しい性質を知りたい方は、ウィンティーのカラー別特徴と寄せ植え例もチェックしてみてくださいね。
腺毛のプリミンによるかぶれへの注意

ウィンティーを含むプリムラの仲間を育てる際に、必ず知っておいていただきたいのが、植物の持つ成分による「かぶれ」の可能性についてです。これは植物が外敵から自分を守るための防御反応の一つなのですが、人間にとっては少し注意が必要な部分になります。美しい花に隠れた、植物の自己防衛の仕組みですね。
プリムラ属の植物の多くは、葉や茎にある微細な「腺毛(せんもう)」から、「プリミン」という化学物質を分泌しています。これに肌が直接触れると、アレルギー反応を起こして接触皮膚炎(赤み、痒み、小さなブツブツなど)を引き起こすことがあるんです。すべての人がかぶれるわけではありませんが、体質やその時の体調によって反応が出ることがあります。特に、種を採取したり、枯れた花を丁寧に摘み取ったりする作業は、植物に密接に触れる機会が多いため、知らず知らずのうちに成分が肌に付着するリスクが高まります。
作業を行う際は、念のため手袋を着用することを心がけてください。薄手のビニール手袋やゴム手袋で十分効果があります。また、作業が終わった後は石鹸で丁寧に手を洗い、成分を洗い流す習慣をつけましょう。特にお肌が敏感な方や、以前にサクラソウ類でかぶれた経験がある方は、長袖を着用して腕まで保護するくらいの対策をしておくと安心ですよ。万が一症状が出た場合は、無理をせず専門医を受診することをおすすめします。
また、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、彼らがうっかり触れたり、ましてや口にしたりしないよう、手の届かない高さに配置するなどの配慮をしてあげてくださいね。「綺麗な花には棘がある」わけではありませんが、こういった生理的な性質を正しく理解し、適切な対策をとることで、トラブルを未然に防ぎながら安全にガーデニングを楽しむことができます。安全への配慮も、立派な園芸スキルの一つとして身につけておきましょう。正しい知識があれば、必要以上に怖がることはありませんからね。
ウィンティーの種の採取と守るべき種苗法のルール
丹精込めて育てたウィンティーから種が取れたとき、「これをまいて来年も咲かせよう!」とワクワクしますよね。ウィンティーの種はとても小さくて、生命力の塊のようです。しかし、この「種」の取り扱いには、園芸的な技術だけでなく、社会的なルールについても理解を深めておく必要があります。ここでは、翌年に繋げるための正しい採取・保存方法と、近年非常に重要視されている知的財産権の問題について、少し詳しく、かつ誠実にお話ししていきますね。
翌年のための正しい種の取り方と時期

ウィンティーの種を自分で採取するなら、その「瞬間」を逃さない観察眼が必要です。花が咲き終わった後、花茎の根元にある「子房(しぼう)」と呼ばれる丸い部分がぷっくりと膨らんできます。この中に、次世代の命である種がぎっしりと詰まっているんです。この子房が成長し、成熟していくプロセスをじっくり見守りましょう。
採取のタイミングは、子房の色が緑色から徐々に茶色く変化し、触るとカサカサと乾いた感じになったときです。あまり早く採りすぎると種が未熟で胚が十分に育っていないため発芽しませんし、逆に放置しすぎると、熟した実が自然に弾けて、中の微細な種があっという間に地面に飛散してしまいます。ウィンティー(プリムラ・マラコイデス)の仲間は、実が熟すと先端が割れて種をばらまく性質が強いので、タイミングを逃さないのがコツです。
おすすめの採取方法は、茶色くなり始めた花茎を子房ごとカットして、逆さまにして紙袋の中に入れて吊るしておくやり方です。こうしておけば、袋の中で乾燥が進んで実が弾けても、種をこぼさず確実に回収できます。採取した後は、いきなりプラスチック容器などに密閉してはいけません。まずは風通しの良い日陰で数日間広げて、余分な水分を完全に飛ばしてください。水分が残っていると、保存中に呼吸熱で種が弱ったり、カビが生えたりして、せっかくの努力が台なしになってしまいます。種が「カラカラ」に乾いてサラサラとした状態になったことを確認してから、次の保存ステップに進みましょう。
F1(一代雑種)の性質について知っておこう
ウィンティーは高度に選抜されたプレミアムな品種であり、多くの場合「F1(一代雑種)」という性質を持っています。そのため、採取した種から育った株が、必ずしも親と「全く同じ色や形」の花を咲かせるとは限りません。先祖返りをして原種に近い姿になったり、色が少し薄くなったりすることもありますが、それもまた「実生(みしょう)」ならではの個性として楽しむ心の余裕があると、ガーデニングの深みがさらに増しますよ。どんな子が咲くか分からないドキドキ感も、種から育てる醍醐味かもしれませんね。
採取した後の乾燥処理と冷蔵庫での保存
せっかく採取したウィンティーの種、その発芽能力をできるだけ長く維持させるためには、「生命の休眠状態」を上手に管理する必要があります。種は乾燥と低温の状態にあるとき、代謝を最小限に抑えてエネルギーの消費をストップさせ、眠り続けることができるんです。この「休眠」の深さをいかにコントロールするかが、翌春の発芽率に直結します。
具体的な保存方法としては、まず湿気対策が最優先です。100円ショップなどで手に入る小さな密閉容器や、厚手のチャック付きポリ袋を用意しましょう。そこに種と一緒に、新品のシリカゲルなどの乾燥剤を入れてください。湿度が30%以下に保たれるのが理想的ですね。そして、保存場所は「冷蔵庫の野菜室(約5度〜10度)」がベストです!ここが一番安定した環境になります。
温度が高い場所では種が「春が来たかも?」と勘違いして呼吸を始めてしまい、蓄えていた貯蔵エネルギーをどんどん消費して寿命を縮めてしまいます。また、冷凍庫だと種の中の微量な水分が凍って細胞組織を壊してしまう恐れがあるため、野菜室の安定した涼しさがちょうど良いんです。このように適切に管理すれば、翌年のまき時まで、あるいはそれ以上の期間、発芽能力をキープすることが可能になります。光も遮断できるアルミ袋などを使うと、さらに保存性が高まりますよ。
種を入れた袋には、必ず「採取した日付」と「品種名(ライムグリーン、サクラなど)」をマジックで書いておきましょう。一年経つと、どの袋がどの品種だったか、あるいはいつの種だったか意外と忘れてしまうものです(私自身、何度も経験があり、結局混ぜてまくことになりました……)。小さなメモ一つで、翌年のガーデニング計画がとてもスムーズになりますよ。
知っておきたい種苗法とPVPの規制

さて、ここからは少し真面目なお話になりますが、ウィンティーを愛するガーデナーとして避けて通れないのが「種苗法(しゅびょうほう)」という法律です。ウィンティーの苗を購入した際、ラベルをよく見ると「PVP」というマークがついているのにお気づきでしょうか。これは「Plant Variety Protection(植物品種保護)」の略で、農林水産省の品種登録原簿に登録されている品種であることを示しています。このマークは、その植物が「法的に保護された知的財産」であることの証明なんですよ。
この法律は、ウィンティーのような素晴らしい品種を、何年もかけて、あるいは多大な研究費を投じて開発した「育成者(サントリーフラワーズさんなど)」の権利を守るためのものです。育成者には、その品種を独占的に利用・増殖・販売できる「育成者権」が認められています。私たちがウィンティーの種を扱ったり、増やしたりする際には、この「育成者の努力への対価」を守るという視点を持つ必要があります。新しい花が生まれる背景には、膨大な数の試行錯誤があるわけですから、それを守ることは園芸界全体の未来を守ることにも繋がります。
「自分で種を採って、自分の庭でまいて楽しむ」という範囲内であれば、現在の日本の法制度および運用下では、非営利の家庭園芸の範囲として認められることが多いです。でも、その一線を越えて「自分の手元から外に出す」ことになると、法的な制約が非常に厳しくなります。趣味として健康的にウィンティーを愛し続けていくためにも、この「知的財産権の尊重」というマナーを大切にしていきましょうね。
(出典:農林水産省『改正種苗法について』)
メルカリなどでの販売や譲渡の禁止事項
最近はスマホ一つで、フリマアプリなどを通じて手軽に植物や種をやり取りできるようになりましたが、ウィンティーの種に関しては特に細心の注意が必要です。結論から申し上げますと、メーカーの許可なくウィンティーの種や、その種から育てた苗を販売したり、他人に譲渡したりする行為は法律で厳しく禁じられています。これは「ちょっとくらいなら……」では済まされない問題なんですよ。
たとえ出品時に「ウィンティー」という名前を出さずに「ピンク色のサクラソウの種」として出品したとしても、その中身が法的に登録された品種である以上、育成者権の侵害にあたります。メルカリやヤフオク、あるいは地域の交換会やバザーなどで、善意であっても「お裾分け」として他人に配る行為も、権利者の許諾がない限り種苗法違反となり、多額の損害賠償や刑事罰の対象になる可能性があるんです。特に「販売」は利益の有無に関わらず、非常に厳しい目で見られます。
ウィンティーの種が一般の種苗店で広く袋詰め販売されていないのは、こうした厳格なブランド管理と権利保護があるからこそ、あのプレミアムな品質と美しさが維持されているという側面もあります。ルールを無視した取引が横行してしまうと、次なる魅力的な品種を開発するための資金やモチベーションが奪われてしまい、結果として私たち園芸ファンが損をすることになりかねません。種を楽しむのは、あくまでも「自分の庭、自分のベランダというプライベートな空間」にとどめておきましょうね。それが、ウィンティーを正しく楽しむための「大人のガーデニングマナー」かなと思います。
登録品種の無断販売による法的なリスク
「少しくらいなら見つからないだろう」という考えは、現代のインターネット社会では非常に危険です。近年、日本の農林水産省や各種苗メーカー、権利保護団体などは、植物の知的財産を守るための監視を大幅に強化しています。インターネット上の出品はAIや専門のチームによって日常的にチェックされており、無断で登録品種を増殖・販売しているケースはすぐに見つかってしまうんです。実際に、個人の出品者が法的措置をとられたり、多額の和解金を支払ったりした事例も報告されています。
具体的には、育成者権を侵害した場合、個人であっても10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金(法人の場合はなんと3億円以下の罰金)という、非常に重い刑罰が定められています。刑事罰だけでなく、民事上でも育成者が得られたはずの利益を損害賠償として請求されるリスクがあります。これらは決して「脅し」ではなく、法律に明記されている厳しい現実です。せっかくの楽しい趣味が、一生を左右するようなトラブルに発展してしまったら、これほど悲しいことはありませんよね。
また、ウィンティーという名称自体も商標権で守られていることが多いため、名前を無断で使用して商業活動をすることも権利侵害になります。こうした法的なリスクを避ける唯一の道は、「登録品種であることを常に自覚し、増殖したものを決して第三者に譲らないこと」です。正確な情報は常に農林水産省の「品種登録データ検索」などで確認する癖をつけておくと、より誠実に植物と向き合えるようになるはずです。正しい知識を持つことは、自分自身の生活と、大好きなガーデニングという世界を守ることにも繋がっているんですよ。
ウィンティーの種を楽しむための栽培のまとめ
ウィンティーを種から育てる道のりは、決して平坦なものではありません。光を求める種子のわがままに寄り添い、幼苗の繊細な体調を管理し、日本の過酷な夏から守り抜く。そして、社会的なルールという枠組みを尊重しながら楽しむ。一見、ハードルが高そうに聞こえるかもしれませんが、それら全てをクリアした先に、あの幻想的なライムグリーンやサクラの花が自分の手で咲き誇ったときの喜びは、苗から育てたときとはまた違う、格別の達成感があるはずです。
ウィンティーが持つ圧倒的な美しさとポテンシャルを引き出すには、今回お話しした「植物の生理学的な理屈」に基づいた管理が欠かせません。温度を感じ取り、光の加減を調整し、適切な栄養と愛情を与える。そんな丁寧なプロセスを通じて、ウィンティーは私たちに冬の庭の最高の景観をプレゼントしてくれます。この記事でご紹介した技術と法律の知識が、皆さんの園芸ライフをより一層豊かで、安心できるものにするお手伝いになれば幸いです。法律というルールを守りつつ、ウィンティーとの素敵な時間をこれからも存分に楽しんでくださいね。来年の春、あなたの庭に最高のウィンティーが咲くことを心から応援しています!
この記事の要点まとめ
- ウィンティーの種まきは春の5から6月か秋の9月がベストな適期
- 発芽に光が必要な好光性種子なので絶対に土を被せてはいけない
- 微細な種が土の隙間に潜り込まないよう底面給水か霧吹きで水やりをする
- 発芽までは15度から20度の涼しい温度をキープし明るい日陰に置く
- 苗が育ったら水はけと保水のバランスが良い用土に植え替え肥料を与える
- 開花中の室内管理は20度を超えないように涼しい場所を選ぶのがコツ
- 夏越しは遮光と通風を徹底し親株が枯れてもこぼれ種に期待して鉢を管理
- ライムグリーンなど品種によって光への耐性が違うため半日陰を基本とする
- 成分のプリミンによる皮膚炎を防ぐため作業時は必ず手袋を着用する
- 種は子房が茶色く枯れてカサカサになったタイミングを逃さず採取する
- 採取した種はしっかり乾燥させて乾燥剤と共に冷蔵庫の野菜室で保存する
- ウィンティーは種苗法で保護された登録品種でありPVPマークが目印
- 自分で採った種を他人に販売したり無償であっても譲渡したりするのは禁止
- フリマアプリなどでの無断取引は多額の罰金や懲役などの重い刑罰の対象
- ルールを正しく守って自分の庭の範囲内で楽しむのがガーデナーのマナー
今回お伝えしたウィンティーの育て方や法律の注意点について、さらに詳しく知りたいポイントや、具体的なトラブルへの対処法などがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。あなたのガーデニングがもっと楽しくなるようにサポートしますね!
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