こんにちは、My Garden 編集部です。
冬から春にかけてのお庭やベランダを、優雅なパステルカラーで彩ってくれるサントリーフラワーズのウィンティー。その圧倒的な花の数には、毎年うっとりしてしまいますよね。でも、これだけたくさん咲くとウィンティーの花がら摘みってどこで切るのが正解なのとか、最近なんだか株が枯れる気がするという、お手入れに不安を感じることも多いのではないでしょうか。
ウィンティーはとても丈夫な品種ですが、実はちょっとしたコツで5月頃まで長く楽しむことができるんです。灰色かび病などのトラブルを防ぐ方法や、寄せ植えでも役立つ復活のポイント、そして気になる夏越しのコツまで。私が実際に育ててみてこれは大事と思った情報を詰め込みました。適切な肥料の与え方や、あの独特のライムグリーンを綺麗に保つ秘訣を、一緒にチェックしていきましょう。
この記事のポイント
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- ウィンティーを長持ちさせる正しい花がら摘みのタイミング
- 株の病気を防ぐための清潔なハサミの使い方と注意点
- 次々に花を咲かせるための肥料と水やりの黄金バランス
- 枯れる原因を解消して5月まで楽しむためのメンテナンス術
長く楽しむウィンティーの花がら摘みの基本
ウィンティーを春の終わりまで満開に保つためには、日々のちょっとしたお手入れが欠かせません。まずは、基本となるメンテナンスの考え方から見ていきましょう。ここでは、なぜ花を摘む必要があるのかという生理学的な理由から、具体的な実践方法までを深掘りします。
花がら摘みが株の若返りと病気予防に効く理由

ウィンティーの花がら摘みをこまめに行う最大のメリットは、植物のエネルギーを効率よく新しい花芽へ回せることにあります。植物には「子孫を残す」という本能的な目的があります。花が咲き終わった後、そのまま放置しておくと、植物は「受粉が完了したから種を作ろう」というフェーズに移行します。この種を作る作業には、想像を絶するほどの膨大なエネルギーが必要なんです。光合成で作られた栄養分や、私たちが与えた肥料分が、すべて種子の成熟のために使われてしまうと、新しいつぼみを形成したり、株自体を大きくしたりする余裕がなくなってしまうんですね。
これを防ぐために、種ができる前に物理的に花を取り除くのが花がら摘みです。「まだ子孫を残せていない!」と植物に思わせ続けることで、次の花芽を次々と立ち上げさせる、いわば「株の若返り」を促す効果があるかなと思います。また、科学的な側面から見ると、老化し始めた花びらからはエチレンガスが発生し、それが周りの健康な花やつぼみの老化をさらに早めてしまうという連鎖も起こります。この負のサイクルを断ち切るためにも、早めの摘み取りが重要ですね。さらに、放置された花がらは、灰色かび病などの病原菌にとって最高の住処になってしまうんです。見た目の美しさを保つだけでなく、株全体の健康寿命を延ばすための「予防医学」のようなお手入れだと考えると、少し手間な作業も楽しくなってくるかもしれませんね。
また、花を摘むことで株の内側に光が届きやすくなるという物理的な利点もあります。ウィンティーは下から上へと順番に咲き上がる性質があるため、下段の花を早めに整理することで、中段から上段のつぼみが一気に膨らみ始めます。このエネルギーの再分配こそが、数ヶ月にわたるロングラン開花の秘密なんです。私たちが少し手を貸してあげるだけで、植物はそれに応えて次々と新しい表情を見せてくれますよ。
花がらを摘むことで、植物に「まだ生殖が完了していない」というシグナルを送り続け、5月まで途切れることなく花を咲かせるパワーを引き出すことができます。
萎れた花を摘み取り次代のつぼみを育てるコツ

具体的にどの花を摘めばいいのか迷ってしまう方も多いはず。ウィンティーは段々に咲き上がっていく「輪生(りんせい)」というスタイルなので、特に下の方の段から終わっていきます。見極めるポイントは、花の色が薄くなって透明感が出てきた時や、触ったときに張りがなくなってクシャッとした質感になった時です。ライムグリーンなら色が黄色っぽく褪せてきたらサインかなと思います。完全に枯れ果てて茶色くなるのを待つのではなく、その一歩手前で摘み取るのが、株を疲れさせない極意です。
摘み方としては、花首のすぐ下の部分を指先でつまんで、横にポキッと折るようにして取り除きます。ウィンティーは茎が比較的柔らかいので、慣れれば手で簡単に作業できますよ。ただ、無理に引っ張ると株全体を傷めてしまうので、不安な方は小さな園芸用ハサミを使ってください。このとき、終わった花だけをピンポイントで取り除くことで、すぐ隣や下で待機している小さなつぼみたちに日光がしっかり当たるようになります。光を浴びたつぼみは成長が早まり、数日後にはまた新しい花を咲かせてくれます。このように個別の花をメンテナンスすることを「ピンチ」とも呼びますが、これを繰り返すことで花穂全体の観賞価値が劇的に上がります。
また、花が密集している中心部を覗き込んで、茶色く変色している組織があればそれも一緒に取り除いてあげましょう。内側を常にスッキリさせておくことで、風が通りやすくなり、株元までしっかりと光が届くようになります。この「光と風の通り道」を作ってあげることが、次代のつぼみを力強く育てるための最大のサポートになります。毎朝のコーヒータイムのついでに、少しずつ手を入れてあげるのが理想的なペースかもしれませんね。一度に全部やろうとすると大変ですが、日々少しずつ触れ合うことで、植物のわずかな変化にも気づけるようになります。
ウィンティーは非常に花数が多いので、完璧を求めすぎて疲れないことも大切です。「目立つところから少しずつ」というリラックスした気持ちで取り組むのが、長く続ける秘訣ですよ。
プリミンによるかぶれを防ぐ手袋着用のすすめ

ウィンティーのお手入れを楽しむ上で、絶対に知っておいてほしいのが「プリミン」という成分についてです。ウィンティーを含むプリムラ系の植物には、葉や茎、花の表面にある腺毛から「プリミン」という物質が分泌されていることがあります。これに触れると、アレルギー反応として皮膚にかゆみや赤み、小さな水ぶくれができる「接触性皮膚炎(かぶれ)」を引き起こす可能性があるんです。これは、植物が自分自身を害虫などから守るための防御機構の一つなのですが、人間にとっても少し厄介な性質なんですね。
私自身、最初は素手で平気だったのですが、長時間お手入れをした後に指先が少しムズムズした経験があります。それ以来、ウィンティーを触るときは必ず薄手のガーデニング用手袋か、使い捨てのビニール手袋を着用するようにしています。これだけで、かぶれの心配をせずに安心してお手入れに集中できますよ。もし万が一、素手で触れてしまった場合は、すぐに水と石鹸で丁寧に洗い流してくださいね。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、手の届かない場所で管理するなどの配慮も必要かなと思います。安全に配慮しながら楽しむことが、ガーデニングを長く続けるための基本です。
なお、サントリーフラワーズの公式サイトでも、栽培時の注意点として肌への影響について明確に触れられています。こうした一次情報を事前に知っておくことで、無用なトラブルを回避し、ウィンティーの美しさだけを純粋に楽しむことができます。正しい知識を持って接することで、植物とのより良い関係を築いていきましょう。(出典:サントリーフラワーズ『ウィンティー』)
「私は今まで大丈夫だったから」という方でも、体調が悪い時や、繰り返し触れることで突然発症することもあります。特に肌がデリケートな方は注意が必要です。
花茎の付け根から行う切り戻しの適切な位置

個別の花がらを摘んでいても、やがて一本の花茎(花が咲いている茎全体)の役目が終わる時がきます。具体的には、その茎についている花が半分以上終わって、全体的に見栄えが悪くなってきたタイミングですね。ここで重要なのが「切り戻し」のテクニックです。花茎をそのままにしておくと、見栄えが悪いだけでなく、枯れ込んだ茎からカビが発生し、そこから病気が株全体に回ってしまうリスクがあります。これを防ぐために、大胆に茎ごとリセットする必要があります。
カットする位置は、中途半端な場所ではなく「株元の付け根ギリギリ」です。ハサミを株の奥深くまで差し込み、他の健康な葉やこれから伸びてくる新しい花芽を傷つけないように注意しながら、一番根元で切り落とします。茎が数センチ残ってしまうと、その残った部分がジクジクと腐りやすく、そこから病原菌が侵入して株全体がダメになってしまうことがあるんです。勇気を持って、一番下からスッキリと切ってあげましょう。これにより、株元の風通しが一気に改善されます。
| 作業段階 | カットの目安 | 具体的な方法 | 主なメリット |
|---|---|---|---|
| 日常のケア | 個別の花が褪色したとき | 花首から指でポキッと折る | 隣のつぼみに光を当て開花を促す |
| 中期のケア | 花茎の2/3が咲き終わったとき | 株元の付け根からハサミで切る | 新しい花芽(側枝)の発生を強力に促進 |
| 末期のケア | 5月頃、全体の開花が終了したとき | すべての花茎を地際でカット | 夏越しに向けた余剰エネルギーの蓄積 |
頂部の古い花茎をカットすることで、植物の「頂芽優勢(一番高いところを優先して育てる性質)」が解除されます。すると、株元に隠れていた小さな脇芽たちが一斉に動き出し、新しい花穂を立ち上げてくれるんです。これが、5月まで満開を繰り返す「復活」のメカニズムなんですね。使用するハサミは、使う前に除菌シートなどで拭いて清潔にしておくと、切り口からの感染症を防ぐことができ、さらに安心ですよ。道具を大切にすることも、園芸上達の近道かもしれません。
灰色かび病の発生源を断つ衛生管理のポイント

ウィンティー栽培における最大の敵は、間違いなく「灰色かび病(ボトリチス病)」だと言えるでしょう。この病気は、特に気温が低く湿度が高い時期、あるいは春先の長雨の時期に猛威を振るいます。最初は花びらや葉に水に濡れたような小さなシミができ、進行するとその名の通り灰色の粉を吹いたようなカビに覆われて、組織がドロドロに溶けてしまいます。非常に感染力が強く、放置すると一晩で隣の株まで広がってしまうこともある、園芸家泣かせの病気なんです。
この病気を防ぐための鉄則は「カビの餌となる死んだ組織を徹底的に取り除くこと」です。枯れた花がらや黄色くなった下葉は、カビ菌にとって格好の侵入経路になります。これらをこまめに取り除くことが、何よりの防除策になるんですね。また、水やりの際も注意が必要です。花や葉に水が直接かかると、その水分が乾ききらずに停滞し、感染のきっかけを作ってしまいます。水を与えるときは、必ず葉を少し手で避けて、株元の土に直接注ぐようにしてください。これだけで発症リスクを大幅に下げることができます。風通しを良くするために、鉢の置き場所を少し高くしたり、スタンドを使ったりするのも有効な手段ですよ。
もし病気を見つけたら、すぐにその部分をハサミで切り取り、ビニール袋に入れて密閉して処分してください。その際、カビの胞子が周りに飛ばないように、できるだけそっと作業するのがコツです。重症化してしまった場合は、灰色かび病から花を守る予防法も参考に、適切な薬剤での対処を検討してみてください。でも、一番の薬はやはり「毎日の観察と清潔な環境」かなと思います。愛情を持って接することで、病気に負けない元気なウィンティーを育てることができますよ。
灰色かび病は湿気が大好きです。密集して植えすぎない、古い葉は早めに整理する、といった「引き算の管理」を意識してみてくださいね。
水切れと根腐れを見極めて枯れるのを防ぐ方法

「朝見たらウィンティーが萎れていた!」という経験、ありませんか? 葉がぐったりしていると、つい慌てて水をたっぷりあげたくなりますが、ここで一呼吸置くのが復活への近道です。ウィンティーが萎れるのには、大きく分けて「水切れ」と「根腐れ(または過湿)」の2パターンがあり、対処法が全く異なります。この判別を誤ると、良かれと思ってあげた水がトドメを刺してしまうことにもなりかねません。
まず、指で土の表面を触ってみてください。カラカラに乾いていれば、単純な水切れです。この場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、直射日光の当たらない涼しい場所で休ませてあげれば、数時間でシャキッと復活します。ただし、ウィンティーは一度ひどく萎れさせてしまうと、その後の花付きが悪くなったり、下葉が黄変したりといったダメージが残りやすいので、できるだけ乾きすぎる前に水やりをするのが理想です。一方、土が湿っているのに萎れている場合は非常に危険なサインです。これは「根腐れ」を起こして根が呼吸できず、水を吸い上げる機能を失っている状態です。もし不安な場合は、根腐れの原因と対処法!症状の見分け方と復活のコツ
を一度チェックしてみることをおすすめします。
根腐れが疑われるときは、一旦水やりをストップして、風通しの良い明るい日陰に移動させましょう。土を乾かすことで根の再生を待ちますが、重症の場合は植え替えが必要になることもあります。また、肥料のあげすぎ(肥料焼け)でも似たような症状が出ることがあります。特に、株元に直接肥料が当たっていたりすると、浸透圧の関係で根から水分が奪われてしまうんです。正しい水やりの基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり」です。このメリハリをつけることで、根が水を求めて地中深くまで伸び、丈夫な株に育ちます。植物のSOSを正しく読み取って、適切な救急処置をしてあげたいですね。毎日のちょっとした違和感に気づけるようになると、ガーデニングがもっと楽しくなりますよ。
冬の朝は土が凍っていることがありますが、その状態で水をあげるとさらに根を傷めます。気温が十分に上がってから水やりをするように心がけましょう。
ウィンティーの花がら摘みと合わせて行いたい手入れ
花がら摘みは完璧!という方へ。さらに一歩進んで、ウィンティーのポテンシャルを120%引き出すためのトータルケアについてお話しします。置き場所や肥料のちょっとしたコツで、花の輝きが全く変わってきますよ。
半日陰の置き場所でライムグリーンの美しさを保つ

ウィンティーを育てる上で一番のメリットであり、同時に注意が必要なのが「光の加減」です。サントリーフラワーズが開発したこの品種は、他の多くの草花が苦手とする「半日陰」を好むという非常に珍しい性質を持っています。むしろ、カンカン照りの直射日光の下では、葉が焼けてしまったり、せっかくの繊細な花色が白っぽく褪せてしまったりすることがあります。特に人気のライムグリーンは、適度な日陰で育てることで、より深く鮮やかな発色を楽しむことができるんです。これは、強すぎる光によってクロロフィルが分解されるのを防げるからなんですね。
理想的な置き場所は、「午前中だけ日が当たる東向きの場所」や「樹木の下などの明るい日陰」です。1日に2〜3時間程度の光があれば十分すぎるほど元気に咲いてくれます。もし、どうしても日当たりの良い場所しか確保できない場合は、不織布や遮光ネットを使って光を和らげてあげるのも一つの手ですね。逆に、全く光が入らない暗すぎる場所だと、茎がひょろひょろと伸びてしまう「徒長」が起き、花数も減ってしまうのでバランスが大切です。置き場所を工夫するだけで、花の寿命が驚くほど延び、ウィンティー独特のパステルカラーが美しく維持されます。ベランダの隅や北向きの玄関先などを彩るのに、これほど最適な植物は他にありません。
また、温度管理も忘れてはいけません。ウィンティーは寒さには比較的強いですが、暑さにはめっぽう弱いです。冬場、雪が降るような日は軒下に入れてあげれば大丈夫ですが、一番やってはいけないのが「暖房の効いた室内に入れること」です。室内の乾燥と高温は、ウィンティーにとって過酷な環境。数日で花が傷み、株が弱ってしまいます。基本は外の涼しい場所で、凍結にだけ気をつけて見守ってあげてくださいね。外気を感じながらゆっくりと咲かせるのが、一番美しく育てるコツかなと思います。
ウィンティーは「日陰の女王」とも呼べる存在。お庭の暗いコーナーをパッと明るくしてくれる魔法のような花なんです。
ピーチやサクラを春まで咲かせる肥料の与え方

ウィンティーは、その圧倒的な花数ゆえに、非常に「食いしん坊」な植物です。1月から5月という長い期間、休みなく新しい花を咲かせ続けるためには、継続的なエネルギー補給が不可欠かなと思います。特にピーチやサクラのような色味のある品種は、栄養状態がダイレクトに花の発色やサイズに影響します。肥料が切れてくると、新しいつぼみが黄色くなって咲かずに落ちてしまったり、葉っぱ全体が薄い色になってきたりします。せっかくの可愛らしい色がくすんでしまうのは勿体無いですよね。
効率的な施肥の設計としては、「緩効性肥料(置き肥)」と「速効性肥料(液肥)」のダブル使いが最強です。まず、植え付けから1ヶ月ほど経ったら、土の上に置くタイプの緩効性肥料を規定量与えます。これは約1ヶ月間、ゆっくりと根に栄養を届けてくれるベースの食事になります。さらに、開花が本格化する時期には、1週間から10日に1回、水やり代わりに液体肥料を与えましょう。これは人間でいう「サプリメント」や「栄養ドリンク」のようなもので、即効性があり、次なる開花を力強くブーストしてくれます。この二段構えの給餌によって、息切れすることなく春のフィナーレまで駆け抜けることができます。
肥料を与える際に一つだけアドバイス。植物が弱っている時(極端に萎れている時や、植え替えた直後など)には、肥料を与えすぎないようにしましょう。弱っている時に濃い肥料をあげると、逆に根に負担をかけてしまう「肥あたり」を起こすからです。そんな時はまず水やりだけで様子を見て、新芽が動き出してから再開するのが誠実なお手入れかなと思います。適切な栄養管理で、ピーチやサクラの鮮やかな色彩を最大限に引き出してあげましょう。
適切な水やりと湿度の調整で株の弱りを回避する
ウィンティーの健康を守る上で、水やりは「ただ水を与えるだけ」ではない、非常に奥の深い作業かなと思います。特にウィンティーは、その繊細な見た目通り、水の過不足に対してかなり敏感な反応を見せます。基本は「土の表面が乾いたらたっぷりと」なのですが、この「たっぷりと」の加減が重要です。鉢底から水が勢いよく流れ出るまで与えることで、土の中の古い空気を押し出し、根に新しい酸素を供給する役割も果たしているんですね。いわば土の中の空気を入れ替えるリフレッシュ作業でもあるんです。
ここで特に注意したいのが、「葉や花に水をかけない」という徹底した株元給水です。ウィンティーは非常に花が密集して咲くため、上から水をかけてしまうと、花の隙間に水滴が長時間留まってしまいます。これが高湿度の原因となり、先ほどお話しした灰色かび病を招く最大の引き金になってしまうんです。私はいつも、細口のジョウロを使って、葉をそっと持ち上げるようにして土に直接水を届けるようにしています。このひと手間で、株の弱りを劇的に減らすことができますよ。また、夕方以降に水を与えると、夜間の低温で土が冷えすぎてしまうので、できるだけ午前中の気温が上がっていくタイミングで済ませるのが理想的です。
さらに、湿度の調整という意味では、置き場所の周囲に打ち水をしたり、雨の日は軒下に避難させたりといった配慮も効果的です。特に春先、気温が上がってくると蒸れやすくなるので、密集しすぎた下葉を少し間引いて、土の表面が見えるくらいにしてあげると、湿気がこもらず株が安定します。水やりと湿度のコントロールをマスターすれば、ウィンティー栽培の悩みの大半は解決すると言っても過言ではありません。植物の足元の環境を常に快適に保ってあげる。それが、元気な株を維持するための黄金ルールです。
鉢の重さを覚えておくと、水が必要かどうかが感覚で分かるようになります。「軽くなったな」と思ったら水やりのタイミングですよ。
アブラムシの被害を防ぎ元気な株を復活させる
春の暖かさが心地よくなってくる3月頃、ウィンティーの柔らかな新芽や、これから咲こうとしているつぼみの周りに、小さな緑色や黒色の虫――アブラムシが発生することがあります。彼らは植物の汁を吸うことで生育を阻害するだけでなく、排泄物が「すす病」の原因になったり、厄介なウイルス病を媒介したりと、放置しておくとせっかくのウィンティーが台無しになってしまいます。しかも、一度発生すると驚異的なスピードで増えていくので、スピード勝負なところがあります。
アブラムシ対策の第一歩は、なんといっても「早期発見」です。花がら摘みの作業をしているときに、つぼみの裏側や茎の分岐点をじっくり観察する癖をつけてみてください。もし数匹見つけたら、粘着テープで優しく取り除いたり、水で洗い流したりするだけでも初期なら十分対応できます。しかし、ウィンティーのように花が密集していると、奥の方に隠れているアブラムシをすべて手作業で取り除くのは至難の業です。そんな時は、無理をせず農薬の力を借りるのが賢明かなと思います。最近は食品成分由来の優しいスプレーなどもあるので、用途に合わせて選んでみてください。
もし被害が広がって株が弱ってしまった場合でも、諦めるのはまだ早いです。被害のひどい箇所を思い切って切り戻し、アブラムシを駆除した後に薄めの液肥や活力剤を与えて様子を見ましょう。ウィンティーは生命力が強いので、環境が整えばまた新しい綺麗な葉を出し、元気な姿を復活させてくれるはずです。日頃から風通しを良くして、虫が住み着きにくい環境を作っておくことが、一番の予防策になりますよ。また、窒素肥料をあげすぎると葉が柔らかくなり、アブラムシが寄り付きやすくなるという傾向もあるので、肥料のバランスにも気を配りたいですね。
アブラムシは「蟻」と共生していることが多いです。もし株の周りに蟻をたくさん見かけたら、それはアブラムシがいるサインかもしれません。
花が終わった後の夏越しに挑戦するための手順

5月も終盤に差し掛かると、あんなに豪華だったウィンティーも徐々に花が少なくなってきます。一般的には一年草として扱われ、ここで「ありがとう」とお別れすることが多いウィンティーですが、実は本来は多年草。日本の「高温多湿」という過酷な夏さえ乗り切ることができれば、また次の冬に花を楽しむことができるんです。難易度は高めですが、愛着のある株なら夏越しに挑戦してみる価値はありますよね。自分の手で一年を繋ぐことができれば、その喜びは格別なものになるはずです。
夏越しのための手順として、まず最初に行うのが「徹底的な強剪定とクリーニング」です。5月下旬、花が完全に終わったら、すべての花茎を根元からカットします。さらに、大きく育った古い葉も取り除き、株の中心にある小さな新芽だけを残すイメージでスッキリさせます。これにより、夏の蒸れを物理的に防ぐことができます。次に、置き場所を「家の中で一番涼しく、風が通り、直射日光が一切当たらない場所」に移動させます。コンクリートの上に直接置くと地熱で根が焼けてしまうので、フラワースタンドに乗せるなどの工夫も必須です。最適な避暑地を見つけてあげてくださいね。
| ステップ | 具体的な作業内容 | 成功のための重要ポイント |
|---|---|---|
| 1. 切り戻し | 花茎と古い大きな葉をすべて除去 | 中央の小さな新芽(成長点)を傷つけない |
| 2. 置き場所 | 北向きの日陰や涼しい軒下へ移動 | 風通しを最優先し、二重鉢などで地熱を遮断 |
| 3. 水やり | 土が乾いてから、少し控えめに与える | 夏場は「常に湿っている」状態を避け、根腐れ防止 |
| 4. 肥料管理 | 夏の間(6月〜9月)は一切与えない | 休眠状態の根に負担をかけず、秋の目覚めを待つ |
夏の水やりは、夕方以降の涼しくなった時間帯に、土を冷やすような感覚で与えるのがいいかなと思います。夏の間は成長が止まり休眠状態になるので、肥料は絶対に禁物です。9月に入り、夜の気温が下がってきた頃に新しい緑の葉が動き出せば、夏越し成功の兆しです。非常にデリケートな作業になるので、失敗しても「来年また新しい苗で頑張ろう」という軽い気持ちでチャレンジしてみてくださいね。成功したらラッキー、くらいのスタンスが一番上手くいくかもしれませんよ。
初心者でも簡単なウィンティーの花がら摘みの極意
さて、ここまでウィンティーを長く健康に楽しむための様々なお手入れ術をご紹介してきました。色々とお話ししましたが、結局のところ一番大切なのは、難しく考えすぎずに「毎日少しだけ、お花に触れてあげること」に尽きるかなと思います。ウィンティーの花がら摘みは、単なる作業ではなく、植物とのコミュニケーションそのものです。今日咲いた花を喜び、役目を終えた花を労って摘み取る。その繰り返しが、5月まで続くあの素晴らしい花盛りの景色を作ってくれるんですね。手間をかけた分だけ、植物は必ず応えてくれます。
初めてウィンティーを育てる方でも、今回ご紹介した「付け根から切る」「手袋をする」「蒸れに気をつける」というポイントさえ押さえておけば、大きな失敗をすることはありません。むしろ、その丈夫さと次々に咲く姿に驚かされるはずです。もちろん、お住まいの地域の気候や環境によって細かな管理法は変わってきますので、迷ったときは園芸店のスタッフさんに相談したり、メーカーの最新情報をチェックしたりしてみてください。自分なりのコツを掴んでいく過程も、ガーデニングの醍醐味ですよね。この記事が、あなたのウィンティーライフをより豊かにする一助になれば嬉しいです。
ウィンティーは、手間をかけた分だけ、必ず目に見える形(たくさんの花!)で応えてくれる誠実な植物です。この冬から春にかけて、あなたのお庭やベランダが、優雅なウィンティーの色香で包まれることを心から願っています。さあ、ハサミと手袋を持って、ウィンティーとの素敵な時間を楽しみましょう!
この記事の要点まとめ
- 咲き終わった花は種ができる前にこまめに摘み取る
- 花色が褪せて張りがなくなったら摘み時のサイン
- 花がらを摘むことでエネルギーを新しい花芽に回す
- 作業時はプリミンによるかぶれ防止に手袋をする
- 花茎の3分の2が咲き終わったら根元からカットする
- 中途半端な位置で切ると茎が腐敗する原因になる
- 枯れた花や葉を放置せず灰色かび病の発生を防ぐ
- 水やりは花にかけず必ず株元の土に直接与える
- 直射日光を避けて午前中のみ日が当たる半日陰に置く
- 冬は暖房の効いた室内を避け5度から20度の環境で育てる
- 土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり水を与える
- 極端な水切れはダメージが大きく復活に時間がかかる
- 開花期間が長いため10日に1回は液肥で栄養を補う
- 咲き終わった全花茎を整理して夏越しの準備をする
- 異変を感じたら公式サイトや専門家の判断を仰ぐ
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