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フェアリースターの挿し木手順と時期!失敗しないコツや違法性も解説

フェアリースター 挿し木 庭でドーム状に満開に咲く極小輪のニチニチソウ「フェアリースター」のピンクと白の花 フェアリースター
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こんにちは、My Garden 編集部です。

小指の先ほどの極小輪の花が、まるで無数の星屑のように株全体を覆い尽くす「フェアリースター」。その愛らしい見た目とは裏腹に、近年厳しさを増す日本の猛暑や、突然の激しい夕立にも負けない驚異的なタフさを持ち合わせていることから、夏のガーデニングの主役として絶大な人気を誇っていますよね。毎日次々と花を咲かせてくれるその健気な姿を見ていると、「この可愛い花をもっと増やして、庭いっぱいに咲かせたい」「冬越しで枯らしてしまう前に、予備の苗を作って保険をかけておきたい」と考えるのは、植物を愛するガーデナーとしてごく自然な感情だと思います。

しかし、いざ挿し木に挑戦しようとすると、様々な疑問や不安が頭をよぎりませんか?「いつ切れば一番成功率が高いの?」「水を入れたコップに挿しておくだけでも育つの?」「前回挑戦した時は、茎が黒く変色して失敗してしまったけれど、一体何が悪かったんだろう」といった具体的な悩みです。また、フェアリースターは寒さに弱いため、日本の冬を越すためには少しコツが必要で、そのための苗作りには適切なタイミングがあります。

この記事では、フェアリースターを挿し木で増やすためのプロ並みの発根率を目指す具体的な手順や、失敗を防ぐための環境作りの科学的なコツ、そして私たち愛好家が絶対に知っておかなければならない「種苗法」という法的なルールについて、私自身の過去の失敗談や成功体験を交えながら、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

この記事のポイント

  • 種苗法に基づく登録品種の取り扱いと絶対に行ってはいけない禁止事項
  • 発根率が最も高くなる最適な時期と避けるべきタイミング
  • 清潔な用土の選び方と水切れや腐敗を防ぐ管理テクニック
  • 冬越しを見据えたコンパクトな苗作りのメリットと手順
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フェアリースターの挿し木を成功させる手順

フェアリースター 挿し木 フェアリースターの挿し木に必要な道具一式(清潔なハサミ、赤玉土、ポット、水、霧吹き)

挿し木は、植物の体の一部(茎や葉)から新しい個体を再生させる「栄養繁殖」という技術です。植物が持つ「分化全能性」という、体のどの部分からでも全ての器官を作り出せる能力を利用した生命の神秘を感じる素晴らしい行為ですが、フェアリースターに関しては、単に枝を切って地面に挿せば勝手に増えるというほど単純なものではありません。まずは、ご自身を法的なトラブルから守るためのリスク管理と、植物生理学に基づいた「失敗しないための理論」を、順を追ってしっかり押さえておきましょう。

違法?種苗法の登録品種と私的増殖の制限

フェアリースター 挿し木 種苗法に基づく登録品種であることを示す「PVP」マークと無断増殖禁止の警告が記載された花苗のラベル

技術的なノウハウをお話しする前に、最も重要で、かつ私たちガーデナーが絶対に避けては通れない「法律」の話をさせてください。「たかがガーデニングで法律?」と思われるかもしれませんが、これは知らなかったでは済まされない非常に重大な問題です。

フェアリースターは、サントリーフラワーズ株式会社が長い年月と莫大な開発コストをかけて生み出した素晴らしい品種であり、「種苗法(PVP)」によって育成者の権利(育成者権)が厳重に守られている「登録品種」である可能性が極めて高い植物です。購入した苗のラベルに「PVP」というマークや「登録品種」という記載があるのを見たことはありませんか?あれがその証です。これは、音楽や書籍に著作権があるのと同様に、植物の新品種にも知的財産権が存在することを示しています。

かつては、自宅の庭で楽しむ範囲であれば増殖は黙認されていましたが、2021年の法改正により、その境界線は非常に厳格に運用されるようになっています。具体的には、許可なく増殖した苗を他人に譲渡することは、たとえそれが「近所の人への無料のプレゼント」であっても、法律違反となるリスクがあります。もちろん、フリマアプリやオークションサイトで販売する行為は論外で、完全な違法行為です。

【重要】絶対に守ってください
登録品種(PVPマークがあるもの)を育成権者の許諾なく増殖し、それを第三者に譲渡(有償・無償を問わず)したり、海外へ持ち出したりすることは、種苗法により固く禁じられています。これに違反した場合、個人の場合でも「10年以下の懲役」または「1000万円以下の罰金」という非常に重い刑事罰や、民事上の多額の損害賠償請求の対象となります。

この記事で解説する挿し木の技術は、あくまで「強風で折れてしまった枝を救済して元の株数に戻す」といった、ごく個人的かつ閉じた領域での維持管理や、植物の生態を学ぶための実験の一環として参考にしてください。「増やして友達に配ろう」「フリマで売ってお小遣いにしよう」という行為は、開発者の努力を踏みにじるだけでなく、あなた自身が犯罪者になってしまう可能性があります。このルールを厳守することこそが、素晴らしい品種を生み出してくれた育種家への敬意であり、健全な園芸文化を守ることに繋がります。

フェアリースターの挿し木に適した時期

挿し木を成功させるか、失敗させるかを分ける最大の要因、それは間違いなく「温度」と「湿度」のバランスです。フェアリースターはもともと熱帯地域が原産の植物(ニチニチソウ)を改良したものですから、寒さはもちろんのこと、涼しすぎる環境でも細胞分裂が活発にならず、発根スイッチが入りません。

私が長年の経験から最もおすすめするベストシーズンは、5月中旬から6月下旬です。この時期は、平均気温が安定して20℃〜25℃を推移し、植物自体の成長ホルモン(オーキシンなど)が一年で最も活発になるタイミングです。さらに、日本特有の「梅雨」と重なることが大きなメリットになります。挿し木にとって最大の大敵は「葉からの水分蒸発による乾燥」ですが、梅雨時期は空気中の湿度が自然と高く保たれるため、特別な加湿設備がなくても挿し穂が萎れにくく、初心者の方でも失敗が極めて少なくなります。

次におすすめなのが、真夏の猛暑が落ち着いた9月中旬から10月上旬です。この時期に行う挿し木の主な目的は、来年のための「冬越し用の苗作り」です。春に比べてこれから気温が下がっていく時期なので、発根までのスピードはやや落ちますが、それでも十分に可能です。この時期に挿した苗は、コンパクトな状態で冬を迎えることができるため、室内での管理がしやすくなるという利点があります。

逆に、絶対に避けるべきなのは7月〜8月の真夏と、11月以降の晩秋から冬です。真夏は気温が高すぎて土の中のバクテリアが爆発的に繁殖しやすく、切り口が煮えて腐ってしまうリスクが高まります。また、11月以降は地温が低すぎて、発根する前に寒さで枯れてしまうため、成功率はほぼゼロに近いでしょう。

水挿しは簡単だが鉢上げで枯れやすい理由

フェアリースター 挿し木 水挿しで発根した白く脆い根(左)と土挿しで成長した細かく分岐した丈夫な根(右)の比較写真

「土を用意するのは面倒だし、コップの水に挿しておくだけで根が出るなら、それが一番簡単で清潔では?」と考える方は多いですよね。Instagramなどでもおしゃれなガラス瓶を使った水耕栽培の写真をよく見かけますし、実際にフェアリースターは生命力が強いので、水挿し(水栽培)でも白い根が出てくることはあります。

しかし、最終的に土に植えて大きく立派な株に育てたいのであれば、私は最初から土に挿す方法を強く、強くおすすめします。その理由は、「水中で出た根(水根)」と「土の中で育つ根(土根)」は、その構造と性質が全く異なる別物だからです。この違いを理解していないと、せっかく発根したのに植え替えで枯らすことになります。

根の種類 特徴と役割 土への適応性
水根(水挿し) 白くて太く、表面の皮(クチクラ層)が薄い。水中に溶けた酸素を取り込むことに特化しており、乾燥や物理的な刺激に極めて脆い。 低い(植え替え時に枯れやすい)
土根(土挿し) 細かく分岐し、無数の根毛が発達している。土の粒子の隙間から微細な水分や養分を吸い上げる力があり、乾燥にも強い。 高い(そのまま成長できる)

[Image of difference between water roots and soil roots]

水挿しで発根した苗をいざ土に植え替えると、水中に適応していた根は、土という「水分が少なく、摩擦のある環境」に耐えられず、機能不全を起こして枯れてしまいます。これを「移植ショック」と呼びます。「水ではあんなに元気だったのに、土に植えたら翌日にしおれてしまった」という失敗の多くは、この現象が原因です。遠回りのように見えても、最初から土に挿して、土壌環境に適応した強い根を出させる方が、結果的に生存率は圧倒的に高くなります。

発根率を高める清潔な赤玉土などの用土

フェアリースター 挿し木 挿し木の成功率を高める清潔で無菌な基本用土「赤玉土(小粒)」のクローズアップ

挿し木に使う土選びで絶対にやってはいけないこと、それは「庭の土」「使い古しのプランターの土」、そして「肥料入りの培養土」を使うことです。これをやってしまうと、成功率はガクンと下がります。

根のない枝の切り口は、人間で言えば「生傷」の状態です。そこに庭の土や古い土に含まれる雑菌、カビ菌、線虫などが入り込むと、抵抗力のない挿し穂はあっという間に感染症を起こして腐ってしまいます。また、「早く大きくしたい」という親心から肥料が含まれている培養土を使いたくなりますが、これもNGです。根がない状態で肥料分があると、浸透圧の関係で切り口から逆に水分が奪われたり、組織が化学的に焼かれたりして(肥料焼け)、細胞が死滅してしまいます。

挿し木におすすめの用土(無菌・無肥料・通気性)

  • 赤玉土(小粒) 最もおすすめ。火山灰土で無菌かつ清潔。粒状なので通気性と保水性のバランスが良く、土の粒の間に新鮮な酸素を保持できます。必ず新しい袋を開けて使いましょう。
  • バーミキュライト 非常に保水性が高く、無菌です。水切れさせやすい人には向いていますが、土が柔らかすぎて挿し穂がグラつきやすいという欠点もあります。
  • 鹿沼土(小粒) 赤玉土と同様に使えます。酸性土壌ですが挿し木には問題ありません。水を含むと色が濃く変わるので、水やりのタイミングが目で見て分かりやすいのが利点です。

私はいつも、ホームセンターで数百円で売っている赤玉土の小粒を単体で使用しています。肥料分が一切含まれておらず、高温で処理されているため雑菌もいない「清潔なベッド」を用意してあげることが、発根率を100%に近づける最大の秘訣です。土はケチらず、必ず新品を使いましょう。

元気な挿し穂の作り方と水揚げのコツ

良い挿し穂(さしほ)を作るには、まず親株の健康状態が良いことが大前提です。うどんこ病やハダニがついている株から枝を取っても、その病気を引き継ぐだけですので、元気で葉の色が濃く、茎がしっかりした部分を選びましょう。

1. 適切な位置でのカットと道具

フェアリースター 挿し木 挿し穂を作るためにフェアリースターの茎の節の下を清潔なハサミでカットする様子

茎の先端から5cm〜7cmくらいの長さでカットします。この時、絶対に指で折ったり、切れ味の悪いハサミを使ったりしないでください。断面の細胞が潰れてしまうと、そこから水を吸い上げることができなくなります。よく切れる清潔なハサミやカッターナイフ(アルコール消毒しておくとベスト)を使い、スパッと鋭利に切ることが大切です。2〜3節(葉が出ている箇所)を含めるのが理想的です。

2. 下葉と花・蕾の除去(重要)

フェアリースター 挿し木 発根を促進するために下葉と花・蕾をすべて取り除いて調整したフェアリースターの挿し穂

土に埋まることになる下の方の1〜2節についている葉は、手で優しく取り除きます。土の中に葉などの有機物が混入すると、それが腐ってバクテリアの温床になり、挿し穂自体を腐らせてしまうからです。そして、ここが非常に重要で勇気がいる作業ですが、ついている可愛い花や蕾は、心を鬼にしてすべて取り除いてください。

「せっかく咲いているのにもったいない」と思う気持ちは痛いほど分かります。しかし、植物にとって花を咲かせる行為は莫大なエネルギーを消費します。今はそのエネルギーの全てを「新しい根を作ること」に集中させなければなりません。花を残すと、栄養を花に奪われてしまい、発根せずに枯れてしまう可能性が高まります。成功のための先行投資だと思って摘み取ってください。

3. 水揚げと乳液対策(キョウチクトウ科の鉄則)

フェアリースター 挿し木 乳液を洗い流した後、コップの水に浸けて水揚げを行っているフェアリースターの挿し穂

フェアリースターを含むキョウチクトウ科の植物には大きな特徴があります。それは、茎を切ると白いドロッとした乳液(ラテックス)が出てくることです。この乳液には毒性(アルカロイド)が含まれることもありますが、最大の問題は「物理的な詰まり」です。乳液が切り口で乾燥して固まると、水道管に蓋をしたような状態になり、水が吸えなくなってしまいます。カットしたらすぐに切り口を流水でよく洗い流し、乳液を完全に取り除いてください。その後、きれいな水の入ったコップに30分〜1時間ほど挿して、植物体にたっぷりと水を吸わせます(水揚げ)。このひと手間で、挿した後の持ちが劇的に変わります。

冬越しに向けて小さな苗を準備する方法

フェアリースターは寒さに弱く、耐寒温度は10℃程度と言われています。日本の多くの地域では屋外での冬越しが困難で、霜に当たれば一発で枯れてしまいます。かといって、夏の間大きく育った親株を掘り上げて、暖かい室内に取り込むスペースがない…という住宅事情の方も多いはずです。大きな鉢を室内に入れると、邪魔になるだけでなく、土に潜んでいる虫を室内に持ち込むリスクもあります。

そんな時に役立つのが、秋に行う挿し木です。9月〜10月に挿し木をして、小さな3号ポット(直径9cm)程度の苗の状態にしておけば、窓辺のちょっとしたスペースや棚の上で冬越しさせることが可能です。親株は一年草として割り切って晩秋まで屋外で楽しみ尽くし、その遺伝子を受け継いだ「小さなクローン苗」だけを室内でコンパクトに保護する。これはスペース効率も良く、非常に合理的で賢い冬越しのテクニックと言えます。春になったら、その苗を植え付ければ、また素晴らしい花を楽しむことができます。

フェアリースターの挿し木で失敗しない対策

準備ができたら、いよいよ挿し木本番です。湿らせた赤玉土に割り箸などでガイド穴を開け、優しく挿し穂を差し込み、指で土を寄せて固定します。ここまでは順調でも、その後の管理で失敗してしまうケースが後を絶ちません。ここからは、挿した後に枯らさないための管理方法や、発根後の育て方にフォーカスします。失敗の原因はほとんどが決まっていますので、事前に知っておけば怖くありません。

挿し木が枯れる原因は水切れと腐敗にある

挿し木が失敗するパターンの9割は、「水切れ(乾燥)」か「水のやりすぎによる酸欠・腐敗」、そして「気になって触りすぎること」のどれかです。

根がない状態の挿し穂は、水を吸い上げるポンプの役割を果たす根がないため、吸水能力が非常に弱いです。その状態で土が完全に乾いてしまうと、回復不能なダメージを受け、あっという間にしおれて枯れてしまいます。特に風の強い日や乾燥した日は注意が必要です。逆に、「枯らしたくない」という一心で常に土が水浸しのドロドロ状態だと、今度は土の中の酸素がなくなり、切り口が呼吸できずに組織が壊死し、腐ってしまいます。水やりは「土の表面が乾きかけたら与える」というメリハリが重要です。

そして意外と多い失敗原因が、「根が出たかな?」と気になって、挿し穂を指でつまんで引っ張ったり、抜いて確認してしまうことです。これは絶対にNGです。せっかくカルス(発根の前段階の組織)ができたり、髪の毛のように繊細な根が伸び始めたりしている時に動かしてしまうと、それらがブチッと切れてしまい、振り出しに戻るどころか、傷口から雑菌が入って枯れてしまいます。新芽が展開してくるまでは、何があっても触らない忍耐力が必要です。

発根するまでの日陰管理と水やり頻度

フェアリースター 挿し木 挿し木直後の苗を管理する直射日光を避けた風通しの良い明るい日陰の環境

挿し床(挿し木をした鉢)を置く場所は、直射日光の当たらない「明るい日陰」が鉄則です。木漏れ日の当たる場所や、風通しの良い軒下、レースのカーテン越しの窓辺などが理想的です。

根がない状態で直射日光に当てると、葉の温度が急激に上昇します。植物は体温を下げるために葉の気孔を開いて水分を蒸発(蒸散)させようとしますが、根から十分な水を吸えないため、供給が追いつかず、体内の水分があっという間に失われて「しおれ」につながります。これを防ぐためには、光を遮って葉の温度上昇を抑えつつ、周囲の湿度を高く保つことが重要です。

水やりについては、表面の土が乾きかけたら、霧吹きや細い注ぎ口のジョウロで優しく与えます。勢いよく水をかけると水圧で挿し穂が動いてしまうので注意が必要です。また、土への水やりとは別に、朝晩に霧吹きで葉っぱ全体を湿らせてあげる(葉水)を行ってください。葉の周りの湿度を上げることで、葉からの蒸散を抑えることができ、成功率がグッと上がります。環境にもよりますが、順調にいけば2〜3週間ほどで発根します。

新芽が出たら行う鉢上げと肥料の開始時期

挿し木をしてから3週間〜1ヶ月ほど経ち、茎の先端から新しい鮮やかな色の葉(新芽)が展開し始めたら、それは地下で根がしっかりと張り始めたサインです!おめでとうございます。この段階までくれば、もう安心です。

このタイミングで、ビニールポットなどに1本ずつ植え替え(鉢上げ)を行います。根を傷つけないように割り箸やスプーンなどを使って土ごと優しく掘り上げ、新しいポットに移します。この時はもう、栄養のない赤玉土ではなく、市販の草花用培養土を使ってください。植物がこれから体を大きく成長させるためには、窒素・リン酸・カリウムといった栄養素が必要になるからです。

培養土には最初から肥料が含まれていることが多いですが、さらに元肥として「マグァンプK」などの緩効性肥料を土に少し混ぜ込んでおくと、その後の育ちが良くなります。いきなり直射日光には当てず、数日は半日陰に置いて様子を見ながら、徐々に日当たりの良い場所へと慣らしていきましょう。急激な環境変化はストレスになるので、少しずつリハビリしていくイメージです。

摘芯を繰り返して花数を増やす育て方

フェアリースター 挿し木 枝数を増やして花を満開にするために茎の先端を指で摘み取る「摘芯(ピンチ)」の作業

フェアリースターはもともと「セルフブランチング性」といって、摘芯(ピンチ)をしなくても自然に枝分かれしやすい優れた遺伝的性質を持っています。しかし、鉢上げ後の苗がまだ小さいうちに、あえて人の手で枝先をカットする「摘芯」を行うことで、さらに枝数を増やし、プロが作ったような密度の高いドーム状の株姿を作ることができます。

摘芯(ピンチ)の具体的なやり方とメリット
枝が伸びて葉が数枚(4〜6枚程度)ついたら、先端の芽(成長点)をハサミや指先で摘み取ります。植物には「頂芽優勢」といって、先端の芽を優先して伸ばそうとする性質がありますが、そこを取り除くことで、その下の節から眠っていた2本の脇芽が一斉に目覚めて伸び始めます。

これを1回行うと枝が2本に、その2本の枝をさらに摘芯すると4本に、次は8本にと、倍々ゲームで枝が増えていきます。枝の数が増えるということは、将来的にそこに咲く花の数が劇的に増加することを意味します。「せっかく伸びたのにもったいない」と思わず、こんもりとした満開の株を作るための投資だと思って、勇気を持ってカットしてみてください。

フェアリースターの挿し木に関するまとめ

フェアリースターの挿し木は、適切な時期と手順、そして清潔な用土さえ用意すれば、決して難しいものではありません。小さな枝から根が出て、新しい芽が動き出した時の喜びは、園芸ならではの特別な体験です。

しかし、技術的な成功以上に大切なのは、やはり「ルールを守って楽しむ」という心構えです。私たちが園芸を楽しめるのは、素晴らしい品種を開発してくれる育種家さんがいてこそ。その権利を侵害することなく、マナーを守って愛培することが、長く園芸を楽しむためのパスポートだと言えるでしょう。この小さな挿し穂が、やがて満開の花を咲かせる日を夢見て、大切に育ててあげてくださいね。

最後に、この記事の要点をまとめました。

この記事の要点まとめ

  • フェアリースターは種苗法で保護された登録品種である可能性が極めて高い
  • 増やした苗を第三者に譲渡や販売することは、無償であっても法律で禁止されている
  • 挿し木はあくまで自宅での鑑賞や、株の救済・維持管理の範囲で楽しむこと
  • 挿し木のベストシーズンは気温が20℃〜25℃になる5月〜6月
  • 秋(9月〜10月)の挿し木は冬越しのためのコンパクトな苗作りに最適
  • 水挿しよりも、最初から清潔な赤玉土に挿す方が移植ショックがなく成功率が高い
  • 挿し穂の切り口から出る白い乳液は、導管を塞ぐため必ず洗い流す
  • 花や蕾はすべて取り除き、発根にエネルギーを全集中させる
  • 挿し木に使う用土は、必ず清潔で肥料分のない新しいもの(赤玉土など)を使う
  • 発根するまでは直射日光を避け、湿度を保てる明るい日陰で管理する
  • 水切れさせないことが重要だが、水のやりすぎによる腐敗にも注意する
  • 気になっても、発根を確認するために挿し穂を抜いてはいけない
  • 新芽が動き出したら発根のサインなので、培養土へ鉢上げを行う
  • 鉢上げ後は摘芯(ピンチ)を繰り返すことで、枝数と花数を劇的に増やせる
  • 正しい知識とコンプライアンス意識を持って、健全な園芸ライフを楽しむことが大切
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