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こんにちは。My Garden 編集部です。
シックな紫色の葉と、可憐な白やピンクの花のコントラストがとても魅力的なオキザリス「紫の舞」。お庭やベランダにあると、ぐっとおしゃれな雰囲気になりますよね。寄せ植えのアクセントカラーとしても大活躍してくれます。
でも、その繊細な見た目から「育て方が難しそう…」と感じていませんか?
「日当たりはどれくらい必要?」
「水やりは?土はどんなものがいいの?」
「冬になったら葉が枯れるけど、これって大丈夫?」
「葉が徒長して形が崩れてしまった…」
など、いざ育ててみると色々な疑問が出てくるかなと思います。特に、この植物特有の「休眠」というサイクルの管理や、植え替えのタイミングは迷いがちかもしれません。
この記事では、オキザリス紫の舞の育て方について、基本的な管理方法から、葉の色をきれいに保つコツ、よくあるトラブルの具体的な対処法まで、しっかり解説していきますね。
- 紫の舞の基本情報と特徴
- 失敗しないための土選びと植え付け方法
- 季節ごとの水やりと日当たりの管理術
- 枯れる・徒長などトラブルの原因と対策
基本から解説!オキザリス 紫の舞 育て方
まずは、オキザリス「紫の舞」がどんな植物なのか、そのユニークな生態と、栽培をスタートするための大切な準備について詳しく見ていきましょう。ここを押さえておくだけで、失敗がぐっと減るはずです。
紫の舞の基本情報と咲く花の色

一般的に「紫の舞(ムラサキノマイ)」と呼ばれていますが、正式な学名はOxalis triangularis(オキザリス・トリアングラリス)と言います。triangularisは「三角形の」という意味で、まさにその特徴的な葉の形から来ています。ブラジルなどが原産のカタバミ科の植物ですね。
分類上は「球根植物(多年草)」にあたり、土の中の小さな球根(正確には鱗茎:りんけい)で増えていきます。この鱗茎、掘り上げてみると小さなラッキョウやタマネギの赤ちゃんみたいな形をしていて、とても可愛らしいですよ。この中に栄養を蓄えています。
一番の特徴は、やっぱりこのシックな紫色の三角形の葉ですよね。これが3枚集まって、とても美しい姿を見せてくれます。
「紫の舞」という名前なので花も紫色かな?と思いがちですが、実は花の色は「白」または「淡いピンク色」です。「紫」は葉の色を指しているんですね。この濃い紫の葉と淡い色の花とのコントラストが、本当に素敵なんです。開花時期は非常に長く、適切な環境なら春から秋(4月~10月頃)まで、断続的に次々と花を咲かせてくれます。長く楽しめるのもガーデニングで重宝される理由ですね。
もう一つの面白い特徴が「就眠運動」。
日中は光合成のために葉を水平に広げているんですが、夕方になったり、曇りの日で光が弱くなったりすると、葉が傘のように閉じて垂れ下がるんです。これは光だけでなく、温度変化にも反応していると言われています。花も同じように、夜や日照不足だと閉じます。これは病気ではなく、株が健康な証拠でもある正常な生理現象なので、初めて見ても「枯れたかも!?」と心配しなくて大丈夫ですよ。
植え替え時期と水はけの良い土の準備

紫の舞は、春(3月~4月頃)と秋(9月中旬~11月頃)のどちらでも植え付けが可能です。生育期が始まる直前に植え付けるイメージですね。
春植えはすぐに成長を楽しめますが、梅雨や夏の管理が比較的すぐにやってきます。秋植えは、休眠から覚めたばかりで勢いがあり、気候も良いため育てやすいかもしれませんが、すぐに冬の休眠に入ります。どちらも育てられますので、球根を入手したタイミングで大丈夫ですよ。
球根を植えるときは、深さにちょっとしたコツがあります。
球根の植え付け方(鉢植え・地植え共通)
- 深さ: 球根が隠れるくらい、地表から1~2cmほどの「浅め」に植えます。これは球根が呼吸しやすく、芽が出やすいためです。深く植えすぎないのがコツです。
- 向き: 尖った方を上にします。もし向きがよく分からなければ、「横向き」に寝かせて植えても大丈夫です。ちゃんと芽が出てきますよ。
- 間隔: 鉢植えなら、球根同士が軽く触れない程度(2~4cm)あけます。地植えでも、あまり間隔を詰めすぎない方が、後々増えたときに蒸れにくく、管理がしやすいです。
そして、ここが一番大事なポイントかもしれませんが、オキザリス紫の舞の栽培で成功するかどうかは、「水はけの良い土」で決まる、と言ってもいいくらいです。
枯らしてしまう原因の多くは「過湿」、つまり水のやりすぎや土の水はけが悪いことによる「根腐れ」なんです。水はけが悪いと、土の中の酸素が不足し、根が呼吸できずに窒息してしまいます。また、常に湿った環境は病原菌が繁殖しやすくなるため、球根が腐りやすくなるのです。
鉢植えの土の配合例(目安)
市販の土を使う場合は、「草花用培養土」や「観葉植物の土」を選び、それにパーライトや赤玉土の小粒を1~2割ほど混ぜて、水はけをさらに良くしてあげると安心です。
もし自分で配合する場合は、以下のような割合が一般的かなと思います。
| 用土の種類 | 配合の割合(目安) |
|---|---|
| 赤玉土(小粒) | 6 |
| 腐葉土 | 3 |
| パーライト(または軽石小粒) | 1 |
地植えの場合の土壌改良
地植えにする場合も、植え付ける場所の土はしっかり耕しておきましょう。もし粘土質で水はけが悪いようなら、腐葉土や堆肥(土をふかふかにし、通気性と保水性のバランスを良くする)、パーライト(排水性・通気性を物理的に確保する)などを混ぜ込んで、土壌を改良してから植え付けることが大切です。これは、将来の根腐れを防ぐための「一番の予防策」になりますよ。
生育期と休眠期で違う水やりのコツ

オキザリス紫の舞の管理で、特に注意したいのが「水やり」です。というのも、葉が茂る「生育期」と、地上部が枯れる「休眠期」で、水やりの方法を劇的に変える必要があるんです。この「乾湿の差」をはっきりさせることが、長期栽培成功の鍵ですね。
生育期(春・夏・秋)の水やり
葉が元気に茂っている春から秋は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えるのが基本です。「土の表面が乾いたら」のサインは、土の色が白っぽく乾いて見えたり、指で軽く触ってみて湿り気を感じなくなったりしたら、ですね。鉢植えなら、持ち上げてみて軽くなったのを感じるのも良い方法です。
乾燥には比較的強いですが、乾かしすぎも良くないですね。常に警戒すべきは「過湿」。土がいつもジメジメしている状態は根腐れの原因になるので避けてください。特に鉢皿に水が溜まったままになっているのは厳禁です。水やり後は必ず捨てるようにしましょう。
休眠期(冬)の水やり
冬になり気温が下がると、紫の舞は地上部の葉がすべて枯れて「休眠」に入ります。これ、枯れたんじゃなくて「寝ている」だけなんです。
初心者の頃にやりがちな失敗が、この「休眠」を「枯れた!」と勘違いして、慌てて水やりをしてしまうこと。休眠中の球根は活動を停止しており、水をほとんど吸い上げません。それなのに水を与え続けると、土の中で球根が(特に日本の冬の湿気で)腐ってしまい、春になっても二度と芽吹かなくなってしまいます。
【最重要】休眠期(冬)は水をやらない!
休眠中の球根は水を必要としません。この時期に水を与えると、土の中で球根が腐ってしまい、春になっても二度と芽吹かなくなってしまいます。
冬に葉が枯れたら、水やりをストップし、土が乾いた状態のまま春を待つ。これが鉄則です。鉢植えの場合は、雨や霜が当たらない軒下や、寒い地域なら凍結しない玄関先、ガレージなどに移動させておくと万全です。
肥料はいつ与える?
肥料は絶対必要というわけではありません。球根自体に栄養を蓄えているので、水はけの良い土に植えていれば、それだけでも育ちます。ただし、与えた方が花つきが良くなったり、球根が太ったり(来年のため)、葉色が鮮やかになったりしますね。
与えるタイミングは、生育期である春(4~6月頃)と秋(9~10月頃)です。
- 置き肥: 緩効性の化成肥料を月に1回程度、株元に置きます。じわじわと長く効くタイプです。
- 液体肥料: 規定通りに薄めた液体肥料を週に1回程度、水やり代わりに与えます。即効性があります。
株が弱りがちな真夏(暑さで生育が鈍るため)や、休眠中の冬(根が活動していないため)は、肥料焼け(根が傷むこと)の原因になるので与えないでくださいね。
日当たりで決まる美しい紫の葉の色
オキザリスは基本的に日光が大好きです。よく日が当たることで花も開きますし、株も元気に育ちます。あの美しい紫色の葉を保つためにも、十分な日照が必要なんです。
この紫色の色素は「アントシアニン」と呼ばれるもので、植物が日光(特に紫外線)から自らを守るために生成すると言われています。そのため、日照が不足するとアントシアニンが十分に作られず、葉の色が薄くなったり、緑色っぽくなったりしてしまいます。
ただし!これにも注意点があります。
それは、「夏の強すぎる直射日光」です。真夏のカンカン照りの下に置いておくと、さすがの紫の舞もバテてしまい、「葉焼け」を起こしてしまいます。葉焼けすると、葉が白っぽくカサカサになったり、色が褪せて汚くなったりすることがあります。
ですから、一番いい管理方法は、季節によって場所を変えてあげることかなと思います。
葉色を保つ理想の置き場所
- 春と秋: 日当たりの良い場所でしっかり日に当てます。
- 夏: 直射日光を避けた「半日陰」や「明るい日陰」に移動させます。
「半日陰」や「明るい日陰」って?
例えば、午前中だけ日が当たる家の東側、木漏れ日が差すような落葉樹の下、または室内ならレースのカーテン越しに光が当たる窓辺などをイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。直射日光は当たらないけれど、空の明るさは感じられる場所、ですね。
逆に、あまりに暗い日陰に置きっぱなしにすると、今度は日照不足で葉の色が薄くなったり、次のトラブルシューティングで解説する「徒長」の原因になったりするので、バランスが大切ですね。この一手間で、秋まで美しい葉色をキープしやすくなりますよ。
簡単な増やし方である分球のタイミング
紫の舞は、土の中で自然に球根(鱗茎)が増えていきます(分球)。なので、数年育てていると、鉢の中が球根でギュウギュウになってしまうことも。
「最近なんだか生育が悪いな…」「鉢の大きさの割に葉が混み合いすぎているな」「鉢の底から根がたくさん出ている」と感じたら、植え替えと「株分け(分球)」のサインです。
植え替えが必要な理由は、鉢内が球根で満杯になると、根を張るスペースがなくなり(根詰まり)、養分の奪い合いが起こります。また、通気性や水はけも悪くなり、根腐れしやすくなるためです。
- 頻度: 鉢植えなら2~3年に1回が目安です。毎年植え替える必要はありません。地植えの場合は、混み合ってきたなと感じたタイミングで大丈夫です。
- 最適な時期: 植え替えと同じく、休眠期に行うのがベスト。植物へのダメージが最小限で済みます。紫の舞は冬に休眠するので、地上部が枯れた11月頃が作業しやすいですね。または春の芽吹き前(3月頃)でもOKです。
とても簡単に増やせるのも、紫の舞の魅力ですね。
分球の手順
- 掘り上げ: 植え替えの数日前から水やりを止め、土を乾かしておきます。株を掘り上げるか、鉢から優しく抜き取ります。
- 土を落とす: 古い土を優しく落とします。根や球根を傷つけないように注意してください。
- 分ける: 混み合った球根(鱗茎)を手でポロポロと優しく分けます。自然に外れるところで分けていけば大丈夫です。無理に引きちぎる必要はありません。古い根や、明らかに傷んでいたり腐ったりしている球根はこの時に取り除きます。
- 植え付け: あとは新しい水はけの良い土に、「球根の植え付け方」で解説した通りに植え付けます。
もし掘り上げた球根をすぐに植え付けない場合は、ネット袋などに入れて、雨の当たらない風通しの良い日陰で吊るして保管することもできますよ。こうすることで蒸れを防ぎ、カビさせずに春まで待つことができます。
トラブル解決で長く楽しむオキザリス 紫の舞 育て方
大切に育てていても、「あれ?」と思うトラブルはつきものです。でも、その原因さえわかれば、対処も難しくありません。ここでは、オキザリス紫の舞の育て方でよくあるお悩みと、その解決策を一緒に見ていきましょう。
葉が枯れるのは根腐れ?それとも冬越し?

葉が枯れてくると、本当に心配になりますよね。でも、慌てないでください。それが「正常な生理現象」なのか、それとも「危険なトラブル」なのか、まずは「いつ」枯れたのかをチェックするのが大事です。
原因1:冬(11月~2月頃)に枯れた場合
これは、先ほど「水やり」のセクションでも触れた「正常な休眠」である可能性が非常に高いです。気温が下がると地上部を枯らせて、球根の姿で冬を越すんですね。病気や水切れではありません。
対策は「何もしないこと(特に水やりを止めること)」です。これを「枯れた!」と勘違いして水やりを続けることが、実は最大の失敗原因になります。土を乾いた状態に保ち、春(3月頃)にまた新しい芽が出てくるのを待ちましょう。
原因2:生育期(春~秋)に枯れた場合
こちらが問題です。まず疑うべきは「水のやりすぎによる根腐れ」。土が常に湿っていませんか?鉢皿に水が溜まっていませんか?土からなんだかカビ臭い、変な匂いがすることもあります。
もしそうなら、まずは水やりを控え、土を乾燥させ気味にします。あまりにひどい場合は、一度掘り上げて対処する必要があります。
根腐れかも?と思ったら(緊急対処法)
思い切って株を掘り上げてみてください。球根や根をチェックし、もしブヨブヨして腐っている部分や、黒ずんで異臭がする部分があったら、その部分は(残念ですが)ハサミなどで切り取ります。
まだ健康な球根(硬さがあるもの)が残っていれば、それを救出します。健康な球根は、園芸用の殺菌剤(ベンレートなど)を薄めた液に短時間浸してから、一度風通しの良い日陰でしっかり乾かし、必ず新しい、清潔で水はけの良い土に植え直してあげましょう。これで復活できる可能性があります。
徒長してしまった株の仕立て直し方

「徒長(とちょう)」とは、茎や葉が間延びして、ひょろひょろ~っと弱々しく育ってしまう状態のことです。葉と葉の間隔が妙に空いたり、葉の色が薄くなったりもします。これ、見た目がちょっと残念ですよね。
主な原因は、「日照不足」です。
植物が光を求めて、無理に伸びようとしてしまうために起こります。特に室内で育てていると起こりやすいかもしれません。
仕立て直す方法は2つあります。
- 置き場所を移動するまずは、今よりも日当たりの良い場所へ移してあげましょう。これが根本的な解決になります。ただし、暗い場所に慣れた株を急に強い日に当てると葉焼けするので、数日かけて徐々に慣らしてくださいね。
- ピンチバック(摘心)する伸びすぎてしまった茎を思い切ってカット(摘心)します。
ピンチバック(摘心)の具体的な方法
伸びすぎた茎を、株元に近いところで切り戻します。どこで切るか迷うかもしれませんが、思い切って短くしても、紫の舞は生命力が強く、球根に力があればまた新しい芽を出してくれます。葉が数枚残る位置で切っても構いません。
切り戻しをすることで、脇芽の成長が促され、葉が茂り、こんもりとした株姿に戻すことができますよ。切り戻した直後は、光合成をする葉が減り、水の蒸散量も減るので、水やりはより一層「控えめ」にするのがコツです。
葉が閉じないときに考えられる原因
夜になっても葉が閉じない…これは、紫の舞からの「SOSサイン」かもしれません。
あの「就眠運動」は、株が健康だからこそ行える日常動作であり、「健康のバロメーター」とも言えます。それができないということは、株が何らかの「重大なストレス」に晒されていて、葉を開閉する余力すらなくなっていることを示しています。
特定の病名ではなく、例えば以下のような根本的な問題が隠れていることが多いです。
就眠運動をしない時のチェックリスト
- 根腐れ: 土が常に湿っていて、変な匂いがしませんか?
- 極端な水切れ: 逆に、土がカラカラに乾きすぎていませんか?鉢が異常に軽くないですか?
- 病気や害虫: 株元や根に異常はありませんか?
- 急激な環境変化: 室内から急に屋外の強い日差しに出したり、寒い場所に移動したりしませんでしたか?
「葉を閉じさせる」ことを目指すのではなく、「株が弱っている根本原因(水、根、病気、環境)」を特定し、取り除いてあげることが必要です。もう一度、育てている環境を総点検してみてください。
葉の色が薄い・緑になるのを防ぐには
せっかくの紫の葉が、なんだか色が薄くなったり、緑っぽくなったりするのもよくあるお悩みです。紫の葉が魅力の植物だからこそ、この悩みは深刻ですよね。これも主な原因は「日照」と「肥料」に関連しています。
原因1:日照不足(一番多い原因)
紫の色素(アントシアニン)をしっかり出すには、十分な日光が必要です。日が足りないと、植物は光合成を優先しようと葉緑素(緑色)を増やすため、緑っぽくなってしまいます。
原因2:夏の強すぎる日差し
矛盾するようですが、強すぎる日光もNG。真夏に「葉焼け」を起こすと、色が褪せて白っぽくカスリ状になったり、汚くなったりします。
原因3:肥料バランスの崩れ
あまり多くはありませんが、肥料のやりすぎ、特に「窒素(N)」成分が多すぎる肥料を与えていると、葉が不必要に大きくなったり、葉緑素が増えて色が緑に傾いたりすることがあります。逆に、肥料が切れすぎて栄養不足になっても葉色は悪くなりますね。
対策としては、やはり「夏以外はよく日に当て、夏だけ半日陰」という日照管理を徹底すること。そして、肥料は生育期にバランスの良いもの(窒素・リン酸・カリが均等なもの)を適量与える、というのが美しい葉色を保つ一番の近道ですね。
ペットに危険なオキザリスの毒性

最後に、これはオキザリス紫の舞を育てる上で、必ず知っておいてほしい重要な情報です。植物の魅力を楽しむと同時に、リスク管理もガーデナーの大切な責任だと私は考えています。
オキザリス属の植物(紫の舞も含まれます)は、葉や茎、球根などすべての部分に「シュウ酸(シュウ酸カルシウム)」という有毒成分を含んでいます。
【警告】ペット(猫・犬)や小さなお子様がいるご家庭へ
オキザリスは、特に猫や犬にとって有毒な植物です。もしペットが誤って食べてしまうと、シュウ酸カルシウムの結晶が口や喉、消化器の粘膜を刺激し、嘔吐、下痢、よだれ、口内の痛みといった症状が出ることがあります。
さらに怖いのは、体内に吸収されたシュウ酸が血液中のカルシウムと結びつき、低カルシウム血症を引き起こしたり、シュウ酸塩の結晶が腎臓に深刻なダメージを与え、急性腎不全といった命に関わる重篤な状態を引き起こしたりする可能性がある点です。(出典:環境省「動物が出合う中毒~意外にたくさんある有毒植物」)
小さなお子様がいるご家庭でも、好奇心から口にしてしまう危険性があります。誤って口にしないよう、必ず手の届かない場所に置くなどの対策を徹底してください。
万が一、ペットが摂取した疑いがある場合は、食べた量にかかわらず、自己判断せず、迷わず直ちに獣医の診察を受けてください。
予防策として、ペットや小さなお子様が立ち入らない部屋で管理する、吊り鉢(ハンギングバスケット)にして楽しむなど、置き場所を工夫することが不可欠です。植物の特性を正しく理解して、安全にガーデニングを楽しみたいですね。
総まとめ:オキザリス 紫の舞 育て方の要点
オキザリス 紫の舞 育て方について、基本からトラブル対策までご紹介してきましたが、いかがでしたか?
いろいろお話ししましたが、特に大事なポイントをもう一度まとめますね。
紫の舞 育て方の重要ポイント
- 土: とにかく「水はけの良い土」を使うこと。(根腐れ防止が最優先!)
- 日照: 「夏だけ半日陰」で、あとは日光にしっかり当てる。(葉色キープのコツ)
- 水やり: 「冬の休眠期は断水」する。生育期は「乾いたらたっぷり」。(最大の難関であり、最大のコツ!)
- 安全: ペットや子供には「毒性」があるため、置き場所に厳重注意。(安全に楽しむための約束)
この4点を押さえておけば、きっと元気に美しい姿を見せてくれるはずです。特に「冬の断水」は、私も最初は「本当に大丈夫かな…枯れちゃわないかな…」とドキドキしましたが、春に無事に新しい芽が土から顔を出した時の喜びはひとしおでした。
シックでおしゃれなオキザリス紫の舞、ぜひお家でのガーデニングに取り入れて、その魅力を長く楽しんでみてくださいね。
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