PR

スイートピーの開花時期はいつ?見頃と長く咲かせるコツを解説

スイートピー 開花時期 スイートピー
記事内に広告が含まれています。
PR

こんにちは、My Garden 編集部です。

春の訪れを告げる花として、ひらひらとした蝶のような花びらと、うっとりするような甘い香りで私たちを魅了するスイートピー。ガーデニングやお部屋の彩りとして、これほど季節感を感じさせてくれる花も少ないですよね。しかし、いざ自分で育ててみようと思ったとき、あるいは花束を贈ろうと思ったときに、「結局、スイートピーの本当の季節っていつなの?」と疑問に思うことはありませんか?

一般的にお花屋さんではお正月明けの真冬からカラフルな花が並んでいますが、ご近所のお庭で咲いているのを見かけるのはもっと暖かくなってから……。「もしかして、私が育てているスイートピーは成長が遅いのかな?」「今から種をまいても間に合うの?」そんな不安を感じている方も多いかもしれません。また、最近では気候変動の影響もあり、いつもの時期に咲かない「狂い咲き」のような現象に戸惑う声も耳にします。

実は、スイートピーの開花時期は、私たちが住んでいる「地域」、選んだ「品種」、そして「種まきのタイミング」という3つの要素が複雑に絡み合って決まります。北海道のような寒冷地では初夏が見頃になりますし、プロの農家さんが育てる切り花は真冬が最盛期です。この記事では、そんな少し複雑なスイートピーの開花カレンダーを解き明かし、ご自宅の環境で最大限に長く花を楽しむためのプロ直伝の栽培テクニック、そしてこの時期に贈るのにぴったりな花言葉の意味まで、どこくわしく解説していきます。

この記事のポイント

  • 種まきの時期(秋まき・春まき)や品種選定による開花時期の具体的な違い
  • 北海道などの寒冷地や、夏に咲く宿根草タイプに見られる独自の開花サイクル
  • お花屋さんで冬にスイートピーが出回る「促成栽培」の秘密と市場の流通事情
  • 花がら摘みの正確な位置や水やりのメリハリなど、開花期間を延ばす栽培テクニック
PR

スイートピーの開花時期と季節の基礎知識

スイートピー 開花時期1 日本の暖地・中間地・寒冷地におけるスイートピーの開花時期を示した地域別カレンダーの図解。

スイートピーの花がいつ咲くのかを知るためには、単にカレンダーを見るだけでは不十分です。植物はカレンダーではなく、気温や日照時間を感じ取って生きています。実は、私たちが住んでいる地域の気候区分や、選んだ品種の遺伝的な性質、そして種をいつ土に降ろしたかによって、その開花時期は数ヶ月単位で驚くほど変化します。ここでは、スイートピーのライフサイクルと開花の仕組みについて、植物生理学的な視点も交えながら、基本からしっかり紐解いていきましょう。

スイートピーの花が咲く季節はいつ

まず結論から申し上げますと、日本の一般的なご家庭の庭やベランダで育てているスイートピー(一年草タイプ)の自然開花時期は、4月から6月にかけての春から初夏です。桜(ソメイヨシノ)が散り、新緑が眩しくなり始める頃から、梅雨入り前の湿度が上がりきる前までの期間が、スイートピーにとってのゴールデンタイムとなります。

気温と開花の関係

この開花時期は、植物が冬の寒さをしっかりと経験し、春の気温上昇を感じ取って成長が加速するサイクルに基づいています。スイートピーの原産地は地中海に浮かぶイタリアのシチリア島と言われており、そこは「地中海性気候」と呼ばれる環境です。冬は温暖で雨が多く、夏は乾燥して暑いのが特徴です。この気候に適応して進化したスイートピーは、「20℃前後の穏やかな気温」を最も好み、逆に日本の蒸し暑い夏(特に夜間の高温)は非常に苦手としています。

具体的な月別の様子を見てみると、関東以西の温暖な地域では、早ければ3月下旬頃から日当たりの良い場所でちらほらと咲き始めることもあります。4月に入ると本格的な開花ラッシュを迎え、ゴールデンウィーク前後には満開のピークを迎えることが多いでしょう。この時期の気温は、スイートピーが光合成を活発に行い、次々と蕾を作るのに最適な環境です。

開花の終わりのサイン

一方で、5月後半になって最高気温が25度を超える「夏日」が増えてくると、植物にとってはストレスがかかり始めます。特に夜の気温が下がらないと、呼吸によるエネルギー消費が激しくなり、株が疲れ始めます。そして梅雨入り前の湿度が上がり始める6月上旬から中旬にかけて、葉が黄色くなり始め、静かにそのシーズンを終えるというのが一般的な流れになります。「春の花」として有名なスイートピーですが、実際には初夏近くまで楽しめる植物なんですね。

温暖な地域では開花が早く始まりますが、梅雨入り前の高温多湿になると株が弱りやすいため、6月上旬頃には見頃を終えることが多いです。特に「うどんこ病」や「灰色かび病」などの病気も湿度と共に発生しやすくなるため、梅雨入りが事実上のタイムリミットと言えるでしょう。

種まき時期で決まる開花のタイミング

スイートピー 開花時期2 スイートピーの秋まきと春まきによる成長サイクルと開花時期の違いを比較したイラスト図解。

スイートピーの開花時期を左右する最大の要因は、ずばり「種まき」のタイミングです。これをいつ行うかによって、植物の成長サイクルがガラリと変わり、花が咲く時期も大きくスライドします。主に「秋まき」と「春まき」の2つのパターンがあり、それぞれの地域の気候や育てやすさに合わせて選ぶことが大切です。

スタンダードな「秋まき」(10月〜11月)

スイートピー 開花時期3 秋まきしたスイートピーの苗が冬の間に土中で太く深い根を張っている様子の断面写真。

最も一般的で、初心者の方にも強くおすすめしたいのが秋まき(10月〜11月頃)です。関東より西の暖かい地域や中間地では、この方法が基本となります。秋に種をまくと、小さな苗の状態で冬を越し、春の訪れとともに一気に成長して4月〜5月に花を咲かせます。

この方法の最大のメリットは、何と言っても「圧倒的な根張り」です。冬の寒い時期、地上部の葉や茎は寒さに耐えるようにじっとしていますが、土の中では春に向けて着々と根を深く広く伸ばしています。スイートピーは「直根性(ちょっこんせい)」といって、太い根が地中深く潜る性質を持っています。冬の間にしっかりとした根のベースができているため、春になってからの爆発的な成長力につながり、結果として株が大きく育ち、花数も春まきに比べて倍以上になることも珍しくありません。

寒冷地やリカバー向けの「春まき」(3月〜4月)

一方、寒さが厳しい地域や、うっかり秋にまき忘れてしまった場合に選ばれるのが春まき(3月〜4月頃)です。こちらは霜の心配がなくなった春になってから種をまくため、成長のスタートは遅れます。その分、開花時期も後ろにずれ込み、6月〜7月頃の初夏に花を楽しむことになります。

春まきの特徴は、気温が高い時期に育つため、発芽から開花までのスピードが非常に速いことです。ぐんぐん育つ姿を見るのは楽しいですが、秋まきに比べると根を張る期間が短いため、どうしても株のボリュームは少し控えめになる傾向があります。また、開花期が梅雨や夏の暑さと重なりやすいため、暖地での春まきは開花期間が短くなりがちです。

栽培タイプ 種まき時期 開花時期 特徴・メリット・デメリット
秋まき 10月〜11月 4月〜6月 メリット:根が十分に張り、株が巨大化して花数が多い。
デメリット:冬越しの管理(防寒)が必要。
春まき 3月〜4月 6月〜7月 メリット:成長が早く、管理期間が短い。
デメリット:株が小さく終わりやすい。暖地では暑さで短命。

北海道など寒冷地で見頃となる時期

スイートピー 開花時期4 北海道の初夏のガーデンで涼しい気候の中、色鮮やかに満開を迎えたスイートピーの風景写真。

北海道や東北地方の北部、あるいは長野県の高原地帯などにお住まいの方の場合、スイートピーの開花カレンダーは暖地とは全く異なります。日本の南と北で桜の開花時期が違うように、スイートピーのリレーも北国へと続いていくのです。

寒冷地における「春まき」の正当性

寒冷地では、冬のマイナス気温が厳しすぎるため、秋まきした苗が越冬できずに凍死してしまうリスクが非常に高いです。雪の下で冬を越せる宿根草もありますが、地中海生まれの一年草スイートピーには過酷すぎる環境なんですね。そのため、基本的には雪解けを待ってから行う「春まき」が推奨されます。

具体的なスケジュールとしては、地面の凍結が緩み始める4月中旬から5月上旬にかけて種をまきます。暖地の方が「もうスイートピーも終わりかな」と感じる頃に、寒冷地ではようやく種まきシーズンが到来するのです。

北国の初夏はスイートピーの楽園

寒冷地で春まきをした場合、開花時期は6月下旬から7月、場合によっては8月上旬頃まで楽しむことができます。関東などの暖地では暑さと湿気で枯れてしまう時期に、寒冷地ではまさに満開のピークを迎えるわけです。

実は、スイートピーにとって最も美しい花を咲かせられるのは、この寒冷地の初夏だと言われています。理由は「昼夜の寒暖差」です。北海道などの夏は、日中は暖かくても夜は涼しくなります。植物は夜温が下がると呼吸による消耗を抑えられるため、花弁に糖分を蓄積しやすくなり、発色が鮮やかになります。湿度が低くカラッとした気候も、カビ病を嫌うスイートピーには天国のような環境。「夏にスイートピー?」と驚かれるかもしれませんが、北国のガーデナーにとっては初夏の彩りとして欠かせない存在なんですよ。

関東以西の暖地では花が終わる頃に、寒冷地ではまさに満開を迎えます。もし夏に北海道へ旅行に行く機会があれば、ガーデンで咲き誇る見事なスイートピーに出会えるかもしれません。

宿根スイートピーという夏に咲く種類

スイートピー 開花時期5 夏に開花する宿根スイートピー(サマースイートピー)の濃いピンク色の花と葉のクローズアップ写真。

「夏になるとスイートピーは枯れてしまう」というのが一般的な一年草タイプの常識ですが、実は夏にこそ元気に咲く種類があります。それが「宿根(シュッコン)スイートピー」です。「サマースイートピー」という別名でも親しまれており、その名の通り暑い夏を彩ってくれる頼もしい存在です。

一年草タイプとの決定的な違い

私たちが普段よく目にするスイートピーは「ラティルス・オドラタス(Lathyrus odoratus)」という学名の一年草ですが、宿根スイートピーは「ラティルス・ラティフォリウス(Lathyrus latifolius)」という別の種類になります。このタイプは一度植えれば冬に地上部が枯れても根が残り、翌春また芽を出して花を咲かせてくれる多年草です。

開花時期は一年草タイプが終わった後の6月から8月にかけて。まるでバトンタッチするかのように咲き始めます。一年草タイプのようなフリルのある華やかな花姿とは少し異なり、小ぶりで野性味のある花を房状にたくさん咲かせます。花色は濃いローズピンクや白が一般的で、夏空に映えるビビッドな色彩が特徴です。

香りはないけれど、最強の強健種

宿根スイートピーを育てる上で知っておくべき点は、残念ながら「香り(Sweet)」がほとんどないことです。英名の由来である甘い香りは一年草タイプ特有のものです。しかし、その分、暑さや乾燥に対する強さは折り紙付きです。強健すぎて、場所によっては雑草化してしまうほどの生命力を持っています。

つるが旺盛に伸びるので、フェンスに絡ませて目隠しにしたり、夏の強い日差しを遮る「グリーンカーテン」として利用したりするのもおすすめです。一年草の繊細さとはまた違った、力強い美しさを楽しめるのが宿根スイートピーの魅力ですね。

切り花が市場に出回る冬の時期

スイートピー 開花時期6 真冬のフラワーショップの店頭に春を告げるように並ぶ、カラフルなスイートピーの切り花の写真。

「あれ? お花屋さんでは1月や2月にスイートピーが並んでいるけど、あれはどういうこと?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。実は、お花屋さんで見かける切り花のスイートピーと、私たちが庭で育てるスイートピーでは、メインとなる季節が全く異なります。

プロの技術「促成栽培」の秘密

切り花市場におけるスイートピーの最盛期は、自然開花よりもずっと早い1月から3月頃です。これは、宮崎県や大分県、岡山県といった主要産地のプロの生産者さんが、高度な技術を駆使して開花時期をコントロールしているからです。

彼らはビニールハウス内で厳密な温度管理を行うだけでなく、品種選びから工夫を凝らしています。さらに、種子を冷蔵庫のような低温環境に一定期間置いて「冬を越した」と勘違いさせる処理(春化処理)を行ったり、日照時間をコントロールするために電照を使ったりする「促成栽培(そくせいさいばい)」を行っています。これにより、本来春に咲く花を、お正月明けの需要期に合わせて前倒しで咲かせているのです。

1月21日は「スイートピーの日」

特に1月は、寒さ厳しい中で春の香りを求める人々の心に響く時期であり、気温が低いため花持ちが最も良くなる時期でもあります。こうした背景から、日本スイートピーの会によって1月21日が「スイートピーの日」として制定されています。

なぜこの日付なのかというと、スイートピーの花弁の構成に関係しています。スイートピーの花は、一番上の大きな「旗弁(きべん)」が1枚、左右の「翼弁(よくべん)」が2枚、そして真ん中の「舟弁(しゅうべん)」が1枚という独特な形をしています。この「1・2・1」の並びから、1月21日が記念日となりました。

家庭園芸の開花時期(4月〜)と、切り花の流通時期(1月〜)には約3ヶ月のズレがあります。「お店で売っているから今が植え時かも?」と冬に苗を探しても見つからないことが多いのは、このプロの技術による季節の先取りがあるからなんですね。

(出典:宮崎県『1月21日は「スイートピーの日」です!』

品種選びで変わる開花のメカニズム

スイートピー 開花時期7 スイートピーの冬咲き性、春咲き性、夏咲き性品種の開花条件と特徴を比較した一覧表の画像。

スイートピーと一口に言っても、世界中には数え切れないほどの品種が存在します。そして、それぞれの品種には「いつ咲くか」を決定づける遺伝的なスイッチ、つまり「開花特性」がプログラムされています。これを理解して品種を選ぶことが、栽培成功への第一歩です。

大きく分けると、以下の3つのタイプに分類されます。種袋の裏面をよく見て選んでみてください。

1. 冬咲き性品種(短日性)

日が短いうちから花芽を作ることができるタイプです。主にプロの切り花農家さんが使用する品種群で、温室で管理すれば真冬でも花を咲かせることができます。「ロイヤル系」などが有名です。一見良さそうに見えますが、寒さには少し弱い性質があるため、一般家庭の屋外栽培にはあまり向きません。冬に咲かせるには10℃以上の保温が必要になることが多いです。

2. 春咲き性品種(長日性)

ある程度の日照時間と、春の暖かさを感じてから花芽を作るタイプです。私たちがホームセンターや園芸店で手にする種のほとんどは、この「春咲き性」です。寒さに比較的強く、日本の気候で秋まきして春に咲かせるのに最も適しています。最もポピュラーな「スペンサー系」と呼ばれる、大輪でフリルの美しい品種の多くがこれに該当します。家庭で育てるなら、迷わずこのタイプを選びましょう。

3. 夏咲き性品種

春咲き性よりもさらに強い光と温度を必要とするタイプで、遅咲きの性質を持っています。暑さに比較的強いため、暖地での遅まきや、寒冷地での栽培に適しています。「オールドスパイス系」などの一部の原種に近い品種にこの傾向が見られます。

もし「冬に家で咲かせたい!」と思ってプロ用の冬咲き性の種を手に入れたとしても、ご家庭で温室並みの温度管理をするのは至難の業です。逆に、春咲き性の品種を温室に入れても、日照時間が足りなければなかなか咲きません。自宅で無理なく楽しむなら、やはり「春咲き性」の品種を選び、自然のリズムに合わせて春の開花を待つのが一番の近道かなと思います。

スイートピーの開花時期を長く楽しむ方法

せっかく手塩にかけて育てたスイートピー、ついに咲いた美しい花を一日でも長く楽しみたいですよね。実は、開花中のお手入れ次第で、花の持ちや咲き続ける期間が劇的に変わります。植物の生理を知り、ちょっとした手を加えるだけで、見頃を1ヶ月近く延ばすことも夢ではありません。ここでは、開花時期を最大限に楽しむための具体的なテクニックをご紹介します。

花がら摘みで開花期間を延ばすコツ

スイートピー 開花時期8 スイートピーの開花期間を延ばすための、正しい花がら摘みの位置(花茎の付け根)を示す図解写真。

開花期間を延ばすために最も重要で、かつ効果絶大な作業、それが「花がら摘み」です。「しぼんだ花を取るだけでしょ?」と侮ってはいけません。これをやるかやらないかで、花の咲く期間は雲泥の差となります。

なぜ花がら摘みが必要なのか?

スイートピーはマメ科の植物です。エンドウ豆やインゲン豆と同じ仲間なので、花が終わるとすぐにサヤ(豆)を作ろうとする性質があります。植物にとって、美しい花を咲かせるのはあくまで手段であり、最終目的は「種を残すこと」です。そのため、株の中に一つでもサヤができ始めると、植物内のホルモンバランスが変わり、「もう受粉は成功したから、新しい花を作る必要はない」と判断して、蕾を作るのをストップしてしまうんです。

これを防ぐためには、植物に「まだ種ができていませんよ」「まだ子孫を残せていませんよ」と勘違いさせ続ける必要があります。これが花がら摘みの本質的な意味です。

【正しい摘み方】
花びらだけをむしるのはNGです。花がついている茎(花梗)の付け根から、手でポキっと折るか、ハサミでカットします。サヤができる前に摘み取ることで、株は種の形成に使うはずだったエネルギーを、新しい花芽の形成へと回すことができ、次々と新しい花を咲かせてくれます。

特に雨が降った後は、しぼんだ花が濡れて腐りやすく、そこから「灰色かび病(ボトリチス病)」などの病気が発生する原因にもなります。病気はあっという間に広がって株を弱らせてしまうので、毎朝のパトロールを兼ねてこまめにチェックしてあげてくださいね。

鉢植えやプランターでの栽培管理

スイートピー 開花時期9 鉢植えでアンドン支柱にきれいに誘引され、風通し良く管理されているスイートピーの写真。

地植えに比べて根を張るスペースが限られる鉢植えやプランターでは、環境の変化がダイレクトに株に影響します。長く咲かせるためには、少し過保護なくらいのケアが必要になります。

「根の温度」を守る工夫

まず大切なのは日当たりです。スイートピーは太陽の光がエネルギー源なので、開花期間中はできるだけ日当たりの良い場所に置いてあげましょう。光合成が活発になれば、それだけ花を作る体力もつきます。

しかし、5月以降の日差しが強すぎる時期や、コンクリートの照り返しがきつい場所では、鉢の中が高温になり蒸れて根が傷んでしまうことがあります(ホットフット現象)。スイートピーの根は高温が大嫌いです。季節が進んで暑くなってきたら、鉢の下にすのこやレンガを敷いて地面の熱を遮断したり、鉢の周りをアルミシートで覆ったり、西日の当たらない場所へ移動させたりする工夫も有効です。二重鉢(鉢カバー)にするのも温度上昇を防ぐ良い方法ですよ。

誘引で風通しを確保する

また、つる性品種の場合、支柱やネットへの誘引も重要なポイントです。つるが勝手気ままに伸びて絡まりすぎると、株の内側の風通しが悪くなります。風通しが悪いと蒸れて病気になりやすく、下の方の葉が黄色く枯れ込んで見栄えも悪くなります。「アンドン支柱」などを使い、つる同士が重ならないように適度に広げて誘引してあげましょう。風の通り道を作ってあげることは、病気予防と光合成効率アップの両方に役立ちます。

さらに、開花中は肥料切れにも注意が必要です。花を咲かせるには多くの養分を使います。植え付け時の元肥だけでは足りなくなることが多いので、開花期間中は1週間〜10日に1回程度、薄めた液体肥料を与えてスタミナ補給をしてあげると、花の色つやも良くなりますよ。

開花中の水やりと乾燥への対策

スイートピーの原産地は地中海のシチリア島で、基本的には乾燥気味の気候を好む植物です。そのため、常に土がジメジメと湿っている状態は大敵で、根腐れの原因になります。

春の「水切れ」は命取り

しかし、ここで難しいのが「開花期間中」の水管理です。蕾を膨らませ、花を開くこの時期は、植物の生涯の中で最も水を必要とする時期でもあります。葉の数も増え、蒸散活動も活発になるため、春先の晴れた日には、朝たっぷり水をあげても夕方にはクタクタになってしまうことも珍しくありません。水切れを起こすと、せっかくのつぼみが黄色くなって落ちてしまったり(落蕾)、花茎が曲がってしまったりします。

「乾燥気味に」といっても「水をあげない」わけではありません。土の表面が白く乾いたのを確認したら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をあげるのが基本です。メリハリのある水やりを心がけましょう。

水やりのベストタイミング

水やりのタイミングは、気温が上がる前の「朝」がベストです。夕方以降に水をやると、夜間に土が湿った状態が続き、徒長(ひょろひょろに伸びる)や病気の原因になりやすいからです。また、花びらはとても繊細なので、水やりの際はジョウロのハス口を外し、株元に優しく注ぐようにして、花に直接水がかからないように注意しましょう。花に水がかかるとシミになったり、カビが生えたりすることがあるので気をつけてくださいね。

開花時期にちなんだ花言葉の意味

植物を育てる楽しみの一つに「花言葉」を知ることがありますよね。スイートピーの開花時期である3月から4月は、ちょうど日本の社会では卒業や入学、就職、転勤といった人生の大きな節目のシーズンと重なります。そのため、スイートピーにはこの時期にぴったりの、情緒あふれる花言葉がつけられています。

「門出」と「別離」の真意

代表的な花言葉は「門出」「別離」「優しい思い出」です。これらは、スイートピーの花びらの形が、今にも空へ飛び立とうとしている蝶のように見えることから連想されました。「別離」というと少し寂しい響きがありますが、これは決してネガティブな意味ではなく、新しい世界へ旅立つ人への「いってらっしゃい」という前向きなエールが込められています。

花色 花言葉 意味のニュアンス
全般 門出、別離、優しい思い出 新たな旅立ち、過ぎ去った日々への慈しみ
デリケートな喜び 純粋な心、ささやかな幸せ
ピンク 繊細、優美、恋の愉しみ 女性らしさ、春のときめき
永遠の喜び 落ち着きのある幸福感
黄色 判断の光 迷いの中での決断(※少し珍しい色です)

かつて松田聖子さんの名曲『赤いスイートピー』が大ヒットしたことで、春の恋のイメージも定着しましたよね。お庭で咲いたスイートピーを小さな花束にして、春に旅立つ友人や家族に「門出」の意味を添えてプレゼントするのも素敵です。まさに季節と人の想いがリンクする、春ならではの花だと思います。

花が終わった後の種取りの手順

スイートピー 開花時期10 種取り(自家採種)に適した、茶色く完熟して乾燥したスイートピーの種のサヤの写真。

開花時期が終わりに近づき、もう十分花を楽しんだなと思ったら、今度は来年のために「種取り(自家採種)」に挑戦してみましょう。これまで開花を延ばすために頑張って続けてきた「花がら摘み」をストップし、状態の良い花をいくつか選んで、そのままにしておきます。

完熟のサインを見逃さない

しばらくすると、花が落ちた後に小さな緑色のサヤができ始めます。まるでエンドウ豆のようなそのサヤは、日ごとに膨らんでいきます。最初は瑞々しい緑色ですが、成熟が進むにつれて水分が抜け、次第に茶色く変化していきます。サヤ全体が完全に茶色くなり、カラカラに乾燥してねじれそうになった状態になったら、いよいよ採取のタイミングです。

種取りは、晴れて空気が乾燥している日に行うのが鉄則です。湿気がある日に採ると、種にカビが生えるリスクがあるからです。採ったサヤから丸い種を取り出し、さらに数日間、風通しの良い日陰でしっかりと乾燥させます。十分に乾燥したら、紙封筒(ビニール袋は通気性が悪くカビやすいのでNG)に入れ、品種名と採取日を書いておきましょう。

連作障害に注意

保管場所は、湿気と高温を避けるため、密閉容器に乾燥剤(シリカゲル)と一緒に入れて、冷蔵庫の野菜室などで保管するのがおすすめです。そしてまた秋が来たら、その種をまいて命をつないでいく。このサイクルを繰り返すことも、ガーデニングの大きな喜びの一つですよね。

ただし、スイートピーは「連作障害(嫌地現象)」が出やすい植物です。同じ場所や同じ土で毎年育て続けると、生育が悪くなったり病気になりやすくなったりします。翌年種をまくときは、新しい土を使うか、地植えなら場所を変えるなどの工夫を忘れないでくださいね。

スイートピーの開花時期の総まとめ

スイートピーの開花時期は、私たちがどこで、どのように育てるかによって柔軟に変化します。春の暖かな日差しの中で咲く姿も、お花屋さんで一足早い春を告げる姿も、それぞれに違った魅力があります。

最後に、この記事でお伝えした大切なポイントをまとめておきますね。これらを頭の片隅に置いておけば、次のシーズンはもっと上手にスイートピーと付き合えるはずです。

この記事の要点まとめ

  • 家庭での自然開花は4月から6月の春から初夏が目安
  • 秋まき(10月〜11月)なら根が張り春にたくさん咲く
  • 寒冷地では春まき(3月〜4月)が基本で開花は6月から7月になる
  • 宿根スイートピーは夏(6月〜8月)に咲く珍しいタイプで丈夫さが魅力
  • お花屋さんのスイートピーは促成栽培で1月から流通し、1月21日が記念日
  • 一般家庭では「春咲き性」の品種を選ぶのが育てやすく失敗が少ない
  • 開花期間を延ばすには「サヤができる前」の花がら摘みが絶対に欠かせない
  • 開花中は水をよく吸うので、朝にたっぷりと水をあげる
  • 高温多湿に弱いので暖地では6月頃に枯れることが多い
  • 花言葉の「門出」や「別離」は卒業シーズンの開花に由来する
  • 日当たりと風通しを確保することが、灰色かび病などの病気予防になる
  • 種を採る場合は花がら摘みをやめてサヤを茶色く完熟させる
  • 採った種は冷蔵庫などで保管して秋の種まきに備える
  • 地域や環境に合わせたスケジュールで栽培を楽しむことが大切

※本記事で紹介した開花時期や栽培方法は一般的な目安です。気象条件や個々の栽培環境により変動する場合があります。正確な情報は種苗メーカーの公式サイト等をご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました