こんにちは、My Garden 編集部です。
お庭やベランダを鮮やかに彩ってくれるガザニアは、その輝くような花色から「勲章菊(クンショウギク)」とも呼ばれ、多くのガーデナーに愛されていますね。でも、せっかく植えたのに「いつの間にか花が終わってしまった」「蕾はあるのに開かない」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。ガザニアの開花時期は、実は私たちが思っている以上に長く、適切な管理さえ知っていれば半年以上も楽しむことができるポテンシャルの高い植物なんです。地植えにするか鉢植えにするか、あるいは宿根草タイプか一年草タイプかといった種類の違いによっても、その育て方のコツは少しずつ変わってきます。この記事では、私が実際に育ててきた経験をもとに、ガザニアが一番元気に咲いてくれる環境づくりや、初心者の方でも失敗しないためのポイントを詳しく解説しますね。この記事を読み終える頃には、親しみやすい育て方や冬越しのコツを理解して、皆さんのガザニアも太陽に向かって元気に花を広げてくれるはずですよ。
この記事のポイント
- ガザニアの開花期間の目安とピークの時期
- 多年草と一年草それぞれの特徴と選び方
- 地域に合わせた植え付けのタイミングとコツ
- お花を長く咲かせ続けるための日常のお手入れ
ガザニアの開花時期と地域別の最適な管理方法

ガザニアは、南アフリカの温暖な地域を原産とする非常にタフな植物です。そのため、日本の気候においても基本的には育てやすい部類に入りますが、南北に長い日本列島では、地域によって開花や植え付けのベストタイミングが微妙に異なります。まずは、ガザニアが本来持っている開花のリズムと、皆さんがお住まいの地域でどのように向き合えば良いのか、その基本的な考え方についてお話ししますね。
春から秋まで続く開花期間の目安
ガザニアの最大の魅力は、なんといってもその開花期間の長さです。一般的には4月から10月、暖かい地域であれば11月頃までという、非常に長期間にわたってお花を楽しむことができます。これは、一般的な春の花や夏の花と比べても圧倒的な長さですよね。ガザニアの生育適温はだいたい 20℃から23℃前後 と言われており、この温度域にある時期が最も旺盛に花を咲かせてくれます。私が育てている感覚では、桜が散ってから紅葉が始まる季節までずっと庭のどこかで咲いているような、とても心強い存在です。
二段階で訪れる開花のピーク
ガザニアの開花には、実は大きな波が二度あります。一度目は、気温が安定してくる5月から6月にかけての初夏。この時期は株自体に勢いがあり、一斉にたくさんの花が咲き誇る一番のハイライトになります。その後、真夏の猛暑で少し元気がなくなることもありますが、夜の気温が下がり始める9月以降、再び第二のピークが訪れます。秋の柔らかな日差しの中で咲くガザニアは、春とはまた違った深みのある色合いを見せてくれることもあるんですよ。特に最近は秋が長いので、11月の終わりまで元気に咲いている姿を見かけることも珍しくありません。
原産地の環境が影響する開花リズム
ガザニアがこれほど長く咲き続けられるのは、原生地である南アフリカの過酷な乾燥地帯で生き抜くために、常に種を残そうとする強い生命力を持っているからです。私たちが普段目にする品種は、この野生種をより花付きが良くなるように品種改良したもの。だからこそ、ちょっとしたお手入れでその開花期間を最大限に引き出してあげることができるんです。長く咲かせるためには、常に株を若々しく保つことが大切かなと思います。そのためには、後述する「花がら摘み」などの日々のちょっとしたコミュニケーションが欠かせません。
積算温度と日照の相関関係
ガザニアが開花を続けるためには、一定の積算温度と日光が必要です。春先、気温が上がってくると、ガザニアは待ってましたと言わんばかりに蕾を上げ始めます。逆に秋が深まり、日照時間が短くなって気温が10℃を下回るようになると、徐々に開花のペースが落ちていきます。この「温度」と「光」のバランスが、ガザニアの開花サイクルを決定づけているんですね。日当たりの良い南側の庭であれば、それだけで開花期間を2週間から1ヶ月ほど延ばせることもありますよ。
宿根草と一年草の種類による特徴の違い

ガザニアを育てる時に、まず知っておいてほしいのが「種類」の違いです。園芸店ではひとくくりにガザニアとして売られていますが、実は「一年草タイプ」と「宿根草(宿根ガザニア)タイプ」の二種類が存在します。これを知らずに選んでしまうと、「去年は咲いたのに今年は芽が出ない」といった悲しい結果になってしまうこともあるので注意が必要です。私が初めてガザニアを買った時も、この違いをあまり意識していなくて、翌春の庭を見て少し驚いた記憶があります。
大輪で華やかな一年草タイプ
一般的に種から育てられる「タイガーミックス」や「サンシャイン混合」などがこのグループです。一年草タイプの特徴は、なんといってもお花の大きさと鮮やかさ!花径が7cmから10cmにもなるような見応えのある品種が多く、花びらのコントラストも非常にハッキリしています。蛇の目模様と呼ばれる独特の輪状の模様がクッキリ出るのも、この一年草タイプに多いですね。ただし、耐寒性はそれほど強くないので、日本では冬に枯れてしまうことが多く、文字通り「一年限り」の美しさを楽しむタイプと言えます。その分、ワンシーズンの爆発力はすごいものがありますよ。
強健で広がる宿根草タイプ
一方で「宿根ガザニア」と呼ばれるタイプは、一度植えれば毎年芽を出してくれる多年草です。お花は一年草タイプに比べると少し小ぶりなものが多いですが、地面を這うように広がっていく「這い性(はいせい)」の性質を持つものが多く、グランドカバーとしても非常に優秀です。近年では、シルバーリーフが美しい「ビースト」シリーズのように、冬の間も葉っぱの美しさを楽しめる宿根タイプが非常に人気ですね。長くお庭のレギュラーメンバーとして活躍してほしいなら、こちらの宿根草タイプを選ぶのが正解ですよ。特に、管理の手間を減らしたい方には宿根タイプが絶対におすすめです。
最新のハイブリッド品種にも注目
最近では、一年草タイプの「豪華な花」と宿根草タイプの「強健さ」を併せ持ったハイブリッド品種もたくさん登場しています。例えば、「ニューデイ」シリーズなどは、コンパクトな株姿に大輪の花を咲かせ、比較的寒さにも強いという夢のような特性を持っています。自分の庭をどう彩りたいか、どれくらい手間をかけられるかに合わせて、これらの中から選ぶのが一番かなと思います。苗を選ぶ時は、ラベルに「宿根」や「多年草」という文字があるかをしっかりチェックしてくださいね。
苗の植え付けに適した時期と土壌環境
ガザニアを元気に育てるための第一歩は、やっぱり「いつ、どんな土に植えるか」にかかっています。ガザニアはとにかく「水はけの良い環境」が大好き。逆に、常にジメジメしているような土では、せっかくの開花時期を迎える前に根っこが腐ってしまうこともあるんです。私は、ガザニアの土作りをするときは、いつも「南国の砂地」をイメージするようにしています。
植え付けのベストタイミング
苗の植え付けに最適なのは、八重桜が散り始める 3月下旬から5月下旬頃 です。この時期に植え付けることで、本格的な夏の暑さが来る前に根っこをしっかりと張らせることができます。根が安定すれば、その後の管理がぐっと楽になりますからね。また、温暖な地域であれば、秋(9月下旬から10月)に植えて、冬の間にじっくりと根を育てる「秋植え」もおすすめ。秋に植えると、翌春の4月から爆発的な開花を見せてくれることがよくありますよ。ただ、寒冷地の方は霜の心配がなくなるまで待ってから植えるのが安心です。
理想的な土の配合と高植えのコツ

土については、市販の「草花用培養土」でも十分育ちますが、ガザニアのためにはもう少し工夫してあげるとさらに良くなります。私はいつも、培養土に
くらいの割合で混ぜ、さらに排水性を高めるようにしています。川砂がない場合はパーライトや軽石を混ぜてもOKです。地植えにする場合は、植える場所を周囲より5cmから10cmほど高く盛って「高植え」にするのがポイント。これだけで、長雨の時でも水が溜まりにくくなり、根腐れのリスクを大幅に減らすことができます。植え付けの際は、株元が埋まりすぎないように「浅植え」を意識してあげてくださいね。芽が出る部分が土に埋まると、そこから腐敗しやすくなるので注意が必要です。
植え付け後の初期管理
植え付けた直後だけは、根が張るまで土が乾きすぎないように注意しましょう。といっても、毎日ジャブジャブあげるのではなく、土の表面が乾いたらたっぷりと、という原則は同じです。だいたい1週間から10日ほど経って、新しい葉っぱが動き出したら、そこからはガザニア本来の「乾燥気味」の管理に切り替えていきます。最初にしっかりと根付かせることが、その後の数ヶ月にわたる開花の土台になりますよ。
日当たりが重要な理由と花が閉じる仕組み

ガザニアを育てていると、誰しもが驚くのがお花の「就眠運動(しゅうみんうんどう)」です。朝、太陽が昇るとパッと花を開き、夕方や曇りの日、雨の日にはキュッと花を閉じてしまいます。この独特な動きがあるからこそ、ガザニアは「太陽の使者」のように感じられるのかもしれませんね。この性質を理解していないと、お花が開いていないのを見て「もう寿命かな?」と勘違いしてしまうこともあります。
なぜ夜にお花を閉じるの?
これには、ガザニアの賢い生き残りの戦略が隠されています。お花を閉じることで、大事な花粉が夜露や雨で濡れて劣化するのを防いでいるんです。花粉は命の源ですから、それを守るために傘を閉じるようなものですね。また、夜間の低温からデリケートな生殖器官(めしべや、おしべ)を守る役割もあると言われています。このため、ガザニアの観賞価値を100%引き出すには、何よりも「太陽の光」が欠かせません。日当たりが悪い場所だと、たとえ蕾がたくさんついていても、お花が開かないまま終わってしまうことすらあるんです。これ、実はすごくもったいないことなんですよね。
植栽場所を選ぶ時の注意点
もし皆さんがガザニアの植え場所を探しているなら、最低でも 1日6時間以上 は直射日光が当たる場所を選んであげてください。お庭の北側や、常に建物の影になるような場所はあまり向いていません。お昼頃にしっかり日が当たる南向きの特等席を用意してあげたいですね。日中の強い光に当たることで、花びらの表面にある微細な構造が光を反射し、キラキラと輝くような質感も楽しめます。この光沢は、日当たりが良い場所で健康に育ったガザニアだけの特権ですよ。
日照不足による「徒長(とちょう)」を防ぐ
日当たりが足りないと、お花が開かないだけでなく、茎がひょろひょろと長く伸びてしまう「徒長」という現象が起きます。こうなると見た目が不格好になるだけでなく、株全体の体力が落ちて病気にもかかりやすくなってしまいます。ガザニアが「もっと光を!」と叫んでいるサインだと思って、もし鉢植えならすぐに日当たりの良い場所へ移動させてあげましょう。太陽こそが、ガザニアにとって一番の栄養剤と言えるかもしれません。
真夏の酷暑による一時的な開花の停滞

最近の日本の夏は、人間にとっても植物にとっても本当に過酷ですよね。ガザニアは耐暑性が非常に強い植物ではありますが、それでも 35℃を超えるような猛暑日 が続くと、さすがに「夏休み」に入ることがあります。これは植物が自分のエネルギーを使い果たさないようにするための防御反応なんです。無理に咲かせて枯れてしまうよりは、賢い選択ですよね。
真夏のメンテナンスと遮光
この時期に無理にお花を咲かせようとして肥料をたくさんあげてしまうのは逆効果です。ガザニアが「今は休みたい」と言っている時は、そっとしておいてあげるのが一番。もし葉っぱが黄色くなってきたり、萎れてきたりするようなら、午後から日陰になるような場所に移動させるか、遮光ネットを使って直射日光を30%から50%ほど和らげてあげると楽になりますよ。鉢植えの場合は、コンクリートの上に直接置くと熱が伝わってしまうので、フラワースタンドに乗せるなどして下からも風が通るようにしてあげましょう。
夏の水やりの鉄則
夏場の水やりは、時間帯に細心の注意を払ってください。お昼間の暑い時に水をあげると、土の中の温度が急上昇して「お湯」のようになってしまい、根っこを蒸らして傷めてしまいます。水やりは必ず
に行うようにしましょう。土の表面が乾いてからたっぷりと与える基本は変わりませんが、夏は乾くのが早いので、毎日のチェックを欠かさないようにしたいですね。夕方にまだ土が熱を持っている場合は、水やりというよりも「鉢を冷やす」イメージでたっぷり流してあげるのも効果的です。
秋の再開花に向けた準備
真夏に開花が止まったからといって、決して枯れたわけではありません。8月の終わり頃、少しずつ夜の気温が下がってくると、ガザニアは再び新しい葉を伸ばし始め、蕾をつけ始めます。この時期に備えて、枯れた下葉を整理してあげたり、風通しを良くしておいたりすることが、秋の美しい返り咲きを支えることになります。夏を無事に乗り切れば、また素晴らしい景色を見せてくれますよ。
寒冷地と暖地で異なる開花サイクルの変化
ガザニアの開花時期を語る上で、お住まいの地域の気候は無視できません。ガザニアはもともと氷点下の気温が続くような環境には不慣れなため、冬の寒さをどう乗り切るかが、翌年の開花に大きく影響してきます。日本の気候は本当に多彩なので、その場所なりのリズムを知ることが成功への近道ですね。
| 地域区分 | 植え付けの適期 | 開花時期の目安 | 主な管理のポイント |
|---|---|---|---|
| 寒冷地(北海道・東北など) | 5月中旬〜6月 | 6月下旬〜10月上旬 | 生育期間が短いため春に大株を植えるのがコツ。冬は室内退避。 |
| 中間地(関東・関西など) | 3月下旬〜5月/10月 | 4月中旬〜11月上旬 | 梅雨の蒸れ対策が重要。秋植えで冬越しさせると翌春が豪華に。 |
| 暖地(九州・沖縄など) | 3月中旬〜5月/10月〜11月 | 4月上旬〜12月上旬 | ほぼ通年で屋外維持が可能。真夏の酷暑期の遮光に重点を置く。 |
※数値はあくまで一般的な目安です。実際の管理は現地の気象情報をご確認ください。
寒冷地での特別な楽しみ方
北海道や東北のような寒冷地では、地植えでの冬越しはかなり厳しいため、基本的には「春から秋までを全力で楽しむ一年草」と割り切って育てるのも一つの手です。寒冷地では梅雨がなかったり、夏が比較的涼しかったりするため、お花の色が非常に鮮明に出るという素晴らしいメリットがあります。広大な土地を活かして、初夏から秋にかけて一面のガザニア絨毯を作るのは、寒冷地ならではの贅沢な楽しみ方と言えるでしょう。
暖地・中間地の戦略的越冬
一方で、関東以西の中間地や暖地では、少しの工夫で「冬越し」が可能なため、毎年株を大きくしていく喜びがあります。冬に枯らさずに管理できれば、翌年は前年よりもずっとボリュームのある株になり、開花数も倍増します。特に宿根ガザニアをシルバーリーフのカラーリーフとして、冬のお庭のアクセントにする楽しみ方もあります。お住まいの地域の「最低気温」を把握しておくことが、ガザニアとの長いお付き合いの鍵ですよ。
ガザニアの開花時期を長く保つ育て方のコツ
さて、ここからは中級編!ただ咲かせるだけでなく、「どうすればお花を1ヶ月でも長く咲かせ続けられるか」という私の実践的なテクニックをお伝えします。ガザニアはとても素直な植物なので、私たちが手をかけてあげれば、その分だけしっかりと応えてくれますよ。ちょっとした違いが、10月で終わるか11月まで続くかの分かれ道になります。
過湿を防ぐ正しい水やりと乾燥の重要性

ガザニアを育てる上で、最も大切なキーワードは「乾燥気味」です。南アフリカの原産地を想像してみてください。そこは雨が少なく、水はけの良い砂地です。そのため、ガザニアは水分を溜め込む力には長けていますが、常に水に浸かっている状態には滅法弱いんです。私はよく「ガザニアは水で枯らすことはあっても、乾燥で枯らすことはめったにない」と自分に言い聞かせています。
水やりのゴールデンルール
基本は、「土の表面がしっかり乾いてから、たっぷりと」です。私はよく、指で土を1〜2cmほど触ってみて、サラサラと乾燥しているのを確認してから水をあげるようにしています。鉢植えの場合、水やりをした後に受け皿に水を溜めっぱなしにするのは絶対にNG!根っこが酸欠を起こして、数日でダメになってしまうこともあります。また、お花に直接水がかかると、花びらが傷んだり病気の原因になったりするので、株元にそっとあげるのがコツですね。ジョウロの先を葉の下に差し込むようにしてあげると完璧です。
乾燥が花つきを良くする?
面白いことに、植物には「少し水が足りないかな?」と感じると、子孫を残すためにお花(種)を作ろうとする性質があります。ガザニアも同様で、いつも水たっぷりで甘やかされている株よりも、適度な乾燥ストレスを感じている株のほうが、ギュッと引き締まった良い株になり、蕾の数も増える傾向があります。「可愛がりすぎて水をあげすぎる」という失敗をしないように、ぐっと我慢する勇気も必要かもしれませんね。私も最初の頃はついつい毎日あげたくなってしまいましたが、我慢したほうがよく咲くことに気づきました。
鉢の重さで判断する裏技
慣れてくると、鉢を持ち上げた時の「重さ」で水やりのタイミングが分かるようになります。水がたっぷりある時はずっしりと重く、乾いている時は驚くほど軽くなります。この感覚を身につけると、わざわざ土を触らなくても最適な水やりができるようになりますよ。特にベランダ栽培の方は、この重さチェックをぜひ試してみてください。
リン酸を主成分とした追肥の与え方
ガザニアの開花時期は半年以上に及びます。これだけ長い間お花を咲かせ続けるには、相当な体力(栄養)が必要です。人間がマラソンを走るのに途中で給水が必要なのと一緒で、植え付けの時に入れた元肥だけでは、どうしても途中でスタミナ切れを起こしてしまいます。特に鉢植えは栄養が流れ出しやすいので、計画的な追肥が重要です。
お花のための「リン酸」選び
肥料には「N-P-K(窒素・リン酸・カリ)」の三要素がありますが、お花をたくさん咲かせたいなら 「リン酸(P)」の比率が高い肥料 を選びましょう。窒素が多い肥料を使い続けると、葉っぱばかりが青々と茂って肝心のお花がポツポツとしか咲かない……なんてことになりがちです。私は、成長期の4月から6月、そして9月から10月の間は、10日から2週間に1回くらいのペースで、リン酸たっぷりの液体肥料を1000倍に薄めて与えています。これで蕾の上がり方が見違えるように良くなりますよ。
肥料をあげてはいけない時期
ただし、お休みの時期には肥料もストップしましょう。具体的には、先ほどお話しした真夏の酷暑期と、冬の休眠期です。植物も成長が止まっている時に無理やり栄養を押し込むと「肥料焼け」を起こして根を傷めてしまいます。ガザニアの様子をよく見て、新しい葉がどんどん出てきている「元気な時」にあげるのが鉄則です。葉色が少し薄くなってきたなと感じるのも肥料切れのサインの一つ。植物の声を聞きながら、適切なタイミングでサポートしてあげたいですね。
置き肥(おきごえ)との使い分け
忙しい方は、1〜2ヶ月に1回、土の上に置いておくだけの緩効性肥料(プロミックなど)を使うのも便利です。液体肥料は「即効性」、置き肥は「持続性」という特徴があるので、私はこの2つを組み合わせています。普段は置き肥でじわじわと栄養を与え、開花のピーク時期だけ液体肥料でブーストをかけるイメージです。これでお庭のガザニアは常にベストコンディションを保てます。
冬越しを成功させる防寒対策と室内管理

せっかく元気に育ったガザニア。冬に枯らしてしまってはもったいないですよね。宿根ガザニアタイプであれば、ちょっとした工夫で冬を越し、来年もまた素晴らしい開花を楽しむことができます。特に大株になったガザニアが春に一斉に咲き始める様子は、新しく苗を植えた時とは比べ物にならない迫力がありますよ。
屋外での防寒対策(マルチング)
関東以西の温暖な地域なら、地植えのままでも冬越しは可能です。でも、冷たい霜が直接株元に当たると、凍結して大ダメージを受けてしまいます。私は12月頃になったら、株の周りに腐葉土やワラ、バークチップなどを厚めに敷き詰める
を行っています。これだけで地面の温度が数度上がり、大切な根っこを冷えから守ってくれるんです。もし不織布などを夜だけ被せてあげられるなら、さらに生存率は上がります。雪が多い地域でも、雪の下で意外と耐えてくれることもありますが、霜柱で根が浮き上がらないようにだけ注意してあげてください。
室内での管理と「休眠」の理解
寒冷地や、確実に株を残したい大切な品種は、秋のうちに鉢上げをして室内へ取り込みましょう。室内でも日当たりの良い窓際が特等席です。冬の間はガザニアも「休眠」しているので、ほとんど成長しません。そのため、水やりは「表土が乾いてからさらに数日待ってから」という、極端な乾燥気味の管理で大丈夫です。肥料も一切必要ありません。暖房の風が直接当たるような場所は乾燥しすぎるので避けてくださいね。春に気温が15℃を超え始めたら、徐々に外の空気に慣らしていくと、目覚めたように新しい芽が動き出します。
冬越し中の「枯れ葉」の扱い
冬の間、外のガザニアは下の方の葉っぱが茶色くなって枯れ込んでくることがあります。これは寒さから中心の芽を守るためのコートのようなもの。見た目は少し悪くなりますが、あまり早く取りすぎると寒さが直接株元に届いてしまうので、本格的に暖かくなるまでは、少し残しておいてあげてもいいかもしれません。春の芽吹きとともに一気に掃除してあげると、気持ちよく新しいシーズンをスタートできます。
梅雨前の切り戻しによる蒸れと病気の予防

日本の園芸家にとって最大の敵、それが「梅雨」ですよね。ガザニアにとっても、この高温多湿な時期は一年で一番の正念場です。葉っぱが込み合って風通しが悪くなると、一気に腐敗が進んでしまうことがあります。これを防げるかどうかが、ガザニア栽培の運命の分かれ道と言っても過言ではありません。
切り戻しのタイミングと方法
私は毎年、梅雨入り前の 5月下旬から6月上旬 にかけて、思い切った「切り戻し」を行っています。株全体の3分の1から半分くらいの高さで、バッサリとカットしてしまいます。「せっかく咲いているのにかわいそう……」と思うかもしれませんが、これが秋の開花を成功させるための最大のポイントなんです。中の方にある黄色くなった葉っぱや枯れた茎も丁寧に取り除いて、株の根元に光と風が届くようにしてあげましょう。髪の毛をすいてあげるようなイメージで、スッキリとさせてあげてください。
病害虫の予防にも効果的
切り戻しをして風通しを良くすることは、病害虫の予防にも直結します。湿気がこもると「うどんこ病」や「灰色かび病」が発生しやすくなりますが、スッキリと風が通る株なら、これらのリスクを大幅に減らせます。また、葉が密集しているとアブラムシなどの隠れ家になってしまいますが、切り戻しをしていれば発見もしやすくなりますよね。このひと手間が、結果的にガザニアの寿命を大きく延ばし、秋に再び豪華に咲くエネルギーを蓄えさせることになるんです。梅雨を乗り切ったガザニアは、一段とたくましくなりますよ。
切り戻し後のケア
切り戻した直後は、少しお花がなくなって寂しくなりますが、1週間もすれば脇から新しい芽がどんどん出てきます。このタイミングで、薄めた液体肥料を1回あげると、新芽の成長を力強くサポートできます。8月の大変な時期を前に、一度株をリフレッシュさせておくことが、ガザニアにとっても最高のプレゼントになります。「若返り」の儀式だと思って、勇気を持ってハサミを入れてみてください。
つぼみが咲かない時の原因と診断チェック

「蕾はたくさんついているのに、なかなか開いてくれない……」「蕾のままポロッと落ちてしまった」という経験はありませんか?せっかくお花の準備ができているのに咲かないのは、本当に切ないですよね。でも、これにはいくつかの明確な理由があります。原因を一つずつ潰していけば、きっとまた綺麗に咲いてくれますよ。私の経験上、ほとんどが環境か虫のどちらかです。
日光の強度と時間の不足
まず疑うべきは日照です。ガザニアは、ただ光が当たっていればいいのではなく、ある程度の「光の強さ」が必要です。特にマンションのベランダなどで、お昼の数時間しか日が当たらない環境だと、蕾が「今は咲く時じゃないな」と判断して閉じたままになってしまいます。また、梅雨時期のように曇天が数日続くと、開くタイミングを逃した蕾がそのままダメになってしまうこともあります。もし移動ができる鉢植えなら、お家の中で一番長く日が当たる場所へ特等席を作ってあげましょう。
害虫「アザミウマ」の仕業かも?
日光も十分なのに咲かない場合、小さな害虫 アザミウマ(スリップス) が悪さをしている可能性があります。1mmにも満たないような細長い虫で、蕾の中に入り込んで栄養を吸い取ってしまいます。被害に遭った蕾は、形が歪んだり、花びらの端が茶色くなって固まったりして、開く力がなくなってしまいます。蕾を軽く振ってみて、小さな黒い点が落ちてくるようなら、早めにオルトランなどの粒剤を撒いたり、市販の殺虫剤を散布して対策をしましょう。これだけで、次の蕾からは綺麗に咲いてくれるようになりますよ。
肥料の与えすぎにも注意
意外な盲点なのが、肥料(特に窒素分)のあげすぎです。「ツルボケ」と呼ばれる状態で、葉っぱだけが巨大化して、花芽をつけなくなってしまうことがあります。もし葉っぱが異常に青々としていて大きいのに蕾が来ないようなら、一旦肥料をストップして、少し乾燥気味に管理してみてください。植物に「生存の危機感」を少し持たせることで、お花を咲かせるスイッチが入ることがあります。
ガザニアの開花時期を彩る栽培のポイントまとめ
いかがでしたでしょうか。ガザニアは、その見た目の華やかさとは裏腹に、とても強健で私たちに寄り添ってくれる素敵な植物です。太陽の光をたっぷり浴びて、水はけの良い土で少し乾燥気味に育てる。そして、長い開花時期を支えるための適切な追肥と、季節ごとのメンテナンス。この基本さえ押さえておけば、初心者の方でもきっと素晴らしい「勲章のような花々」を咲かせることができるはずです。私も長年ガザニアを育てていますが、毎年その鮮やかな色彩に元気をもらっています。もし、育てている途中で分からないことが出てきたら、遠慮なくお近くの種苗店や園芸のプロに相談してみてくださいね。正確な品種ごとの特性や最新の管理情報は、各メーカーの公式サイトなどで確認するのも確実です。お庭に太陽の笑顔を呼んでくれるガザニア、ぜひ皆さんの手で長く大切に育ててみてくださいね。
ガザニアのペットへの安全性については、米国動物虐待防止協会(ASPCA)によって非毒性と認定されています。ただし、お庭の他の植物との兼ね合いや、個体差によるアレルギー反応などには十分に注意してあげてくださいね。(出典:ASPCA『Treasure Flower』)
この記事の要点まとめ
- 開花時期は一般的に4月から10月頃まで続く
- 太陽の光をたっぷり浴びないと花が開かない性質がある
- 宿根草タイプは比較的寒さに強く冬越しも可能
- 一年草タイプは花が大きく鮮やかな種類が多い
- 水やりは土の表面がしっかり乾いてから行う
- 湿気に弱いので梅雨前の切り戻しで風通しを確保する
- リン酸多めの肥料を定期的に与えると花つきが良くなる
- 真夏の猛暑期はお花が一時的に休むことがある
- 花がらをこまめに摘むことで次の蕾を促進できる
- 植え付けは春の暖かい時期に行うのがベスト
- 水はけの良い土を使い過湿にならないよう注意する
- 寒冷地では冬場に室内へ移動させるのが安全
- アブラムシやアザミウマなどの害虫を定期的にチェックする
- ペットに毒性がないため家庭菜園や庭植えでも安心
- 環境に合わせた管理で半年以上の長い開花を楽しめる
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