こんにちは、My Garden 編集部です。
庭いじりが大好きな私たちが、今日はとっておきの花についてお話ししようと思います。皆さんは、カンパニュラメリーベルという花をご存じでしょうか。淡い青紫色のベルのような花が株いっぱいに咲き誇る姿は、本当にかわいらしくて癒やされますよね。でも、いざお庭に迎えようとすると、カンパニュラメリーベルの地植えでの冬越しは大丈夫かなとか、夏の暑さで枯れてしまわないかなといった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。実は、カンパニュラメリーベルは地植えでもポイントさえ押さえれば、毎年元気に咲いてくれるとても丈夫な宿根草なんです。この記事では、私が実際に育ててみて感じたことや、失敗を防ぐための具体的な管理方法を分かりやすくお伝えします。この記事を読めば、きっと自信を持ってカンパニュラメリーベルの地植えに挑戦できるようになりますよ。
この記事のポイント
- 地植え栽培に最適な植え場所の条件と環境選びが分かります
- 夏越しと冬越しを成功させるための具体的なメンテナンス方法が分かります
- 元気に育てるための土壌改良や酸度調整のコツを理解できます
- 花を長く楽しむための切り戻しや追肥のタイミングが分かります
カンパニュラメリーベルを地植えで育てる基礎知識
カンパニュラメリーベルをお庭の主役に迎えるために、まずはこの植物がどんな性質を持っているのかを知ることから始めましょう。鉢植えと違って場所を動かせない地植えだからこそ、最初の環境づくりがその後の成長を大きく左右します。ここでは、従来の品種との違いや、地植えを成功させるための土台作りについて詳しく見ていきます。
ベルフラワーとの違いと宿根草としての魅力

カンパニュラメリーベルの最大の特徴は、なんといってもその圧倒的なタフさにあります。これまでカンパニュラの仲間、特に「ベルフラワー(カンパニュラ・ポルテンシュラギアナ)」などを育てて、日本の蒸し暑い夏に枯らしてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。従来のベルフラワーは、ヨーロッパの涼しい岩場などが原産のため、日本の梅雨から夏にかけての「高温多湿」には非常に弱く、地植えで夏を越すのは至難の業とされてきました。しかし、このメリーベルは園芸ブランド「PW(Proven Winners)」によって、日本の過酷な気候でも耐えられるように改良された、まさに「次世代のカンパニュラ」なんです。
宿根草としての魅力は、その開花持続性にも隠されています。一般的な品種は春に一気に咲いて終わるものが多い中、メリーベルは晩春から、なんと初秋の10月頃までポツポツと、あるいは波状的に花を咲かせ続けてくれます。これは、日照時間が長い時期に次々と花芽を作る「長日期」の性質が非常に強いためです。また、花の向きにも注目してください。従来のベルフラワーがやや横向きや下向きに咲くのに対し、メリーベルは上向きから斜め上を向いて咲くため、お庭に植えたときに見栄えが段違いに良いんです。「花の密度」「耐暑性」「開花期間」のすべてにおいて、従来の常識を覆した品種だと言っても過言ではありません。私自身、この淡いブルーのカーペットがお庭に広がる様子を見て、その丈夫さと美しさのバランスにいつも驚かされています。草丈は10〜20cmと低いまま、横にドーム状に広がっていくクッション状の草姿になるため、花壇の手前側に植えるエッジングやグランドカバー的な使い方も本当におすすめですよ。
メリーベルは、種間交雑によって生まれたハイブリッド品種です。従来の品種に比べて「暑さ」「蒸れ」への耐性が劇的に向上しているため、これまでカンパニュラを諦めていた方にこそ、ぜひ地植えで挑戦してほしい品種ですね。
失敗しない育て方と植え付け時期のポイント

地植えで失敗しないための第一歩は、苗を植える時期を間違えないことです。メリーベルの植え付けに最適な時期は、春(3月〜5月)または秋(9月〜10月)です。この時期は気温が20度前後で安定しており、苗が新しい土に根を下ろす「活着(かっちゃく)」がスムーズに進むんです。特に春に植える場合は、株が本格的な夏の酷暑を迎える前にしっかりと根を張り巡らせることができるため、夏越しの成功率がぐんと高まります。一方で秋植えの場合は、冬の休眠に入る前に根を落ち着かせることができ、翌春の爆発的な成長と、驚くほどの花付きを期待できるというメリットがあります。
植え付けの際は、ポットから苗を取り出したときに根の状態をじっくり観察してみてください。もし白い元気な根がびっしりと回っているようなら、軽く表面をほぐす程度にして、根を傷めないように優しく植えましょう。一方で、もし根が茶色く腐っていたり、嫌な臭いがしたりする場合は、その苗は避けるか、傷んだ部分を丁寧に取り除く必要があります。また、メリーベルは非常にコンパクトにまとまる性質がありますが、地植えにすると想像以上にパワフルに横へと広がります。最初は少し寂しく見えるかもしれませんが、将来的な成長スペースをしっかり確保してあげることが、後のメンテナンスを楽にする秘訣です。「急がば回れ」の精神で、余裕を持って植えてあげましょうね。
植え付け時の注意:深植えは絶対にNG!
メリーベルの地植え栽培において、私が最も注意深く行っているのが「深植えを避ける」という点です。苗の根元の部分(クラウンと呼ばれます)が土に深く埋まってしまうと、そこから雑菌が侵入したり、水分が滞留して茎腐れを起こしたりするリスクが非常に高くなります。植え穴を掘ったら、ポットの土の表面が地面と同じ高さ、あるいはそれよりも数ミリだけ高くなる「浅植え」気味にするのが理想です。ほんの少しの差ですが、これが数ヶ月後の生存率を大きく分けることになるので、ぜひ意識してみてください。植え付けた直後は、たっぷりと水を与えて土と根を密着させることも忘れないでくださいね。
弱アルカリ性を好む最適な土作りとpH調整

日本の多くの地域で見られる土壌は、実はカンパニュラにとって少し過酷な環境であることを知っておく必要があります。日本の土は、多くの雨によって石灰分(アルカリ成分)が流されやすいため、放っておくと酸性に傾いてしまうんです。しかし、カンパニュラの仲間はもともと中性から弱アルカリ性の土壌を好む性質があります。酸性が強すぎる土にそのまま植えてしまうと、肥料の吸収が悪くなったり、根の成長が阻害されたりして、せっかくの丈夫なメリーベルもひょろひょろと軟弱に育ってしまいます。最悪の場合、根が十分に張れずに夏越しができなくなることもあります。
そこで、地植えにする2週間前には、苦土石灰を1平方メートルあたり100g程度パラパラと撒いて、土とよく混ぜ合わせておきましょう。苦土石灰は単に酸度を調整するだけでなく、植物の葉緑素の元になる「マグネシウム」を補給する役割も果たしてくれます。「石灰で土を中和し、堆肥でふかふかにする」。このひと手間が、メリーベルの根っこを力強く育てます。また、メリーベルは比較的肥沃な土を好みますので、石灰と一緒に完熟堆肥や腐葉土をたっぷりと(土全体の3〜4割くらい)混ぜ込んでおくのがおすすめです。これにより土の「緩衝能(pHの変化を抑える力)」が高まり、雨が降っても急激に酸性に傾くのを防いでくれます。土作りは目立たない作業ですが、メリーベルにとってはこれが一生を支える最強の基盤になるかなと思います。土壌の質に不安がある場合は、市販のpH測定キットを使ってチェックしてみるのも楽しいですよ。
| 項目 | 目安・処置 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 酸度(pH)調整 | 苦土石灰を100g/㎡施用 | 根の伸長を助け、肥料の吸収を良くする |
| 有機物の供給 | 腐葉土・完熟堆肥を30%以上混入 | 土壌微生物を活性化し、団粒構造を作る |
| 排水対策 | パーライトや小粒の軽石を追加 | 根腐れの原因となる過湿を物理的に防ぐ |
| 元肥 | 緩効性肥料を規定量混ぜる | 植え付け初期の安定した成長を長期的に支える |
東向きがベストな植え場所の選び方と日照対策

どこに植えるかが、メリーベルの運命を決めると言っても過言ではありません。メリーベルは日光が大好きな花ですが、近年の日本の真夏の直射日光は、植物にとってもはや暴力に近いレベルです。そこで私が導き出した最適解は、「東向きの午前中だけ日が当たる場所」です。朝の涼しい時間帯にたっぷりと太陽の光を浴びて光合成を行い、最も気温が上がる午後には、建物の影や他の植栽によって日陰になるような場所。これが、メリーベルがストレスなく、かつ元気に過ごせる最高の環境なんです。
もし、どうしても西日が避けられない場所に植える場合は、しっかりとした日照対策が必須となります。そのまま放置すると、強い光によって光合成能力が低下する「光阻害」や、葉が茶色く焼けてしまう「葉焼け」を起こし、株がどんどん弱ってしまいます。そんなときは、夏の間だけ遮光ネットを張ったり、周囲に少し背の高い宿根草を植えて「木漏れ日」環境を作ってあげたりするのが良いですね。また、コンクリートの照り返しが強い場所も、地温を異常に上昇させるので注意が必要です。地面が熱くなりすぎないよう、バークチップや腐葉土でマルチングをして、根っこを熱から守ってあげる工夫も検討してみてくださいね。場所選びは、メリーベルと何年も付き合っていくための最も重要な「戦略」です。季節によって日の差し方が変わるので、植え付ける前にしばらくその場所の日当たりを観察してみることをおすすめします。
水はけを良くする高畝やレイズドベッドの活用

メリーベルの地植えにおいて、最大の敵は「暑さ」そのものというよりも、実は「高温多湿による根腐れ」なんです。特に日本の梅雨時期や秋の長雨では、土の中が常にジュクジュクと湿った状態になりやすく、根が呼吸困難(酸欠)を起こしてしまいます。お庭の土が粘土質で、雨が降った後にいつまでも水たまりができるような場所は、そのままではメリーベルを健康に育てることは難しいでしょう。そんな環境でも地植えを成功させる秘策が、「高畝(たかうね)」や「レイズドベッド」の活用です。これは、プロの生産者さんも取り入れている非常に合理的な手法なんですよ。
具体的には、周囲の地面よりも10cm〜15cmほど土を盛り上げて、その高い部分に苗を植えるようにします。たったこれだけの工夫で、重力の力によって余分な水分がスムーズに下へと抜け、株元の通気性が劇的に改善されるんです。また、土を盛る際に、排水性を高めるための「パーライト」や「小粒の軽石」「川砂」を2〜3割混ぜ込んでおくと、さらに完璧ですね。盛り土をした部分は、表面が乾きやすくなるというメリットもあります。メリーベルは乾燥には比較的強いので、常に湿っているよりは、乾きやすい環境を作ってあげて、乾いたときだけしっかりお水をあげるというメリハリのある管理が、健康な根を育てるコツです。見た目もおしゃれなレンガや木枠で囲ったレイズドベッドなら、お庭のフォーカルポイント(見どころ)にもなり、ガーデニングの楽しさも倍増しますね。排水対策を徹底することで、夏越し成功への道が大きく開けます。
根腐れや蒸れを防ぐための正しい株間の開け方

苗を植える際、ついつい早くお庭を花でいっぱいにしたくて、苗を詰めて植えたくなってしまいますよね。でも、メリーベルの地植えにおいては、その「欲」をぐっと堪えて、20〜30cmの株間を空けることが、長期的な成功の絶対条件となります。メリーベルは分枝性が非常に高く、成長するにつれて放射状に這うように広がっていきます。植え付けから数ヶ月経ち、成熟した株になると、直径20〜30cmほどの立派なドーム状になりますので、植えた直後の大きな隙間は、あっという間に埋まってしまいます。
もし株間を詰めすぎてしまうと、梅雨時期や夏場に隣り合う株同士が重なり合い、その下の部分の風通しが「ゼロ」になってしまいます。風が通らない場所には湿気が溜まり、そこからカビが発生したり、茎がドロドロに溶ける腐敗の原因になります。これを「蒸れ」と呼びますが、メリーベル栽培での失敗の多くはこの蒸れによるものです。あえて「スカスカ」に見えるくらいの間隔を空けておくことで、風が株の中を通り抜け、葉の表面からの蒸散を助けて株温を下げてくれます。これは「天然のエアコン」のような効果があるんです。「隙間はメリーベルが呼吸するためのセーフティゾーン」だと考えて、ゆとりを持ったレイアウトを心がけてみてください。最初の数ヶ月は少し寂しく感じるかもしれませんが、秋に満開になったときの美しさと、蒸れ知らずの健全な株姿を見れば、きっと「あのとき空けておいてよかった!」と納得できるはずです。
カンパニュラメリーベルの地植えを成功させる管理術
無事に植え付けが完了したら、次は日々の「お世話」の段階に入ります。地植えは根付いてしまえば鉢植えほど頻繁な水やりは必要ありませんが、その分、季節の変わり目に見せる植物のサインを読み取ることが大切になります。メリーベルが快適に、そして何年も繰り返し咲き続けてくれるための、具体的なメンテナンス術を深掘りしていきましょう。
夏越しを成功させるための梅雨前の切り戻し

メリーベルを地植えで育てる上で、私が一年の中で最も気合を入れる作業、それが「梅雨前の切り戻し」です。5月下旬から6月頃、ちょうど春の一番大きな花盛りが一段落し、ジメジメした雨の季節が予感される頃がそのタイミングです。このとき、株全体のボリュームを半分から3分の1程度にするイメージで、思い切ってバッサリとカットしてしまいましょう。初心者の方にとっては勇気がいる作業かもしれませんが、これはメリーベルを夏から守るための「愛の剪定」なんです。
なぜ切り戻しが必要なのかというと、密集した枝葉を減らすことで株全体の通気性を劇的に改善し、株内部の温度と湿度の上昇を防ぐためです。さらに、地上部を小さくすることで、暑さで弱りやすい根の負担(水分や栄養を吸い上げる負担)を大幅に減らすことができます。このタイミングで切り戻しておけば、梅雨の湿気や真夏の酷暑を最小限のダメージでやり過ごすことができ、気温が下がり始める8月下旬頃から再びフレッシュな新しい芽がどんどん吹いてきます。その結果、秋には春に負けないくらい見事な「二度目の満開」を見せてくれるんです。逆に、切り戻さずにモサモサのまま夏を迎えると、株の中がサウナ状態になり、数日でドロドロに溶けてしまうこともあるので、ここは迷わずハサミを入れてみてください。切った枝で元気なものは、捨てずに挿し木に使って予備の苗を作るのも楽しいですよ。植物の「再生する力」を信じて、思い切ったケアをしてあげましょう。
切り戻しを行う際は、必ず「晴天が続く日」を選んでください。雨の日に作業すると、切り口がいつまでも乾かず、そこから雑菌が入って病気になるリスクがあります。また、ハサミは事前に消毒したものを使うなど、清潔さを保つことも宿根草を長生きさせる秘訣です。
耐寒性を活かした冬越しのコツと寒さ対策

夏を乗り切ったメリーベルにとって、日本の冬はそれほど恐ろしいものではありません。なにしろマイナス20度という、極寒の環境にも耐えられる強靭な耐寒性を持っています。北海道のような積雪地域から九州まで、特別な防寒対策なしでそのままお庭で冬越しが可能です。冬になると地上部は茶色く枯れたようになったり、地面に張り付くような平らな姿(ロゼット状)になって休眠に入りますが、地面の下では根がしっかりと生きて春を待っています。
地植え栽培で非常に重要なのは、「冬の寒さをしっかり経験させること」です。メリーベルをはじめとする多くのカンパニュラは、一定期間の低温に当たることで、植物ホルモンが反応し、翌春に花を咲かせるための準備を整えます。冬に過保護にして室内に入れたり、地植えの場所にビニールを被せて温めすぎたりすると、この「寒さのスイッチ」が入らず、春になっても葉っぱばかりで花が咲かない不開花の原因になってしまいます。基本的には「放任」で大丈夫ですが、寒冷地などで土がカチカチに凍り、霜柱によって苗が浮き上がってしまうような場合は少し注意が必要です。根が露出して乾燥すると流石に枯れてしまうので、その場合は腐葉土や敷きわら、バークチップなどで株元を優しくマルチングしてあげてください。冬の間は動きが止まったように見えますが、春の目覚めとともに驚くほどの勢いで鮮やかな緑が復活する姿は、宿根草を育てる上で最も感動する瞬間の一つですね。
開花期間を延ばす花がら摘みと追肥のタイミング
メリーベルの魅力である「ロングランの開花」を最大化するために、私が毎日欠かさないのが「花がら摘み」です。メリーベルはとにかく花数が多いため、すべての花を完璧に摘むのは難しいかもしれませんが、咲き終わって茶色く萎んだ花をそのままにしておくと、植物はすぐに「子孫を残そう!」として種を作り始めてしまいます。種を作る作業は植物にとって非常に重労働で、膨大なエネルギーを消費するため、種ができると新しい花芽を作るための栄養が足りなくなってしまうんです。
こまめに花がらを摘んで種を作らせないようにコントロールすれば、その分の栄養がすべて次のつぼみへと回されます。これだけで、開花期間が1ヶ月以上も延びることも珍しくありません。また、そのエネルギー源をサポートするために、成長期である春(3〜5月)と秋(9〜10月)には適切な「追肥」を行いましょう。地植えの場合は、ゆっくりと長く効く緩効性肥料(粒状肥料)を株元に数粒置く「置き肥」が手軽で、肥料切れを防いでくれます。さらに、花がたくさん咲いているピーク時には、1000倍程度に薄めた液体肥料を10日から2週間に1回ほど与えると、花の色の鮮やかさとサイズがぐんとアップします。ただし、真夏の酷暑期(最高気温が30度を超える時期)は肥料を一旦ストップしてください。暑さで根が夏バテしているときに肥料を与えると、逆に根を傷めてしまう「肥料焼け」を起こすので、涼しくなるまで我慢してあげましょう。メリハリのある栄養管理が、息の長い開花を実現します。
挿し木や株分けで株をリフレッシュする増やし方

地植えで2〜3年育てていると、株がどんどん大きく広がり、中心部分が少しハゲてきたり、古い枝が伸びすぎて全体的にだらしない形になってきたりすることがあります。これは株が老化し始めているサイン。そんなときは、「株分け」を行って株全体を若返らせてあげましょう。適期は春の芽出し前(3月頃)か、秋の涼しくなった時期(10月頃)です。スコップで株を一度大きく掘り上げ、手や清潔なナイフで2〜3個に分割します。このとき、それぞれの株にしっかりとした根と、新しい芽がついていることを確認して、土壌改良した新しい場所に植え直してあげてください。これでまた数年は若々しい勢いで育ってくれますよ。
もっと手軽に、たくさん増やしたいなら「挿し木(挿し芽)」に挑戦してみるのがおすすめです。5月から6月の切り戻しで出た茎を使えば一石二鳥ですね。花のついていない元気な茎を5cm〜10cmほど切り、下のほうの葉を丁寧に取り除きます。それを清潔な赤玉土(小粒)や挿し木専用の土に挿し、明るい日陰で土を乾かさないように管理すれば、3週間ほどで新しい根が生えてきます。挿し木で育てた小さな苗は、親株のクローンなので同じ花を咲かせます。自分で増やした苗がお庭の別の場所で満開になる様子は、ガーデナーとして格別の喜びがあります。予備の苗をいくつか作っておけば、万が一メインの地植え株が夏越しに失敗しても、その子孫からまたお庭を復活させることができるので、心の保険にもなりますね。ぜひ試してみてください。
枯れる原因となる病害虫の予防と正しい対策
最後に、誰もが直面する可能性がある病害虫のお話です。メリーベルは比較的病害虫に強い方ですが、地植えならではの「外敵」がいくつか存在します。まず春先、柔らかな新芽が勢いよく伸びる頃に狙われやすいのが「アブラムシ」です。彼らは新芽や蕾に密集して汁を吸い、株を弱らせるだけでなくウイルス病を媒介することもあります。見つけたらすぐに薬剤で対処するか、手で取り除きましょう。また、雨の日が多い梅雨や秋に注意したいのが「ナメクジ」です。メリーベルの繊細な花びらは彼らにとっての大好物。朝起きてお庭を見たときに、キラキラした這い跡があったら要注意です。早めに誘殺剤を設置するか、夜間に見回って捕殺するのが効果的です。
病気については、やはり「蒸れ」が原因で起こる灰色かび病が最大の要注意ポイントです。花びらや茎が茶色く腐ったようになり、灰色のカビに覆われてしまったら、すぐにその枝を根元から切り取って処分してください。そのままにすると周囲に胞子が飛び、あっという間に株全体に広がってしまいます。そして、最も厄介なのが夏場の極端な高温多湿で稀に発生する「白絹病(しらきぬびょう)」です。株元に白い糸のような菌糸が現れ、翌日には茶色の小さな粒(菌核)が見えたら深刻な事態。この病気は非常に感染力が強く、土壌を通して広がるため、発症した株は土ごと掘り起こして完全に処分するのが、お庭を守るための唯一の選択になります。これらを防ぐには、結局のところ「水はけの良さ」「適切な株間」「梅雨前の切り戻し」の3拍子を揃えることが、どんな薬よりも強力な予防策になります。日々の何気ない観察が、トラブルを最小限に抑える一番の近道ですよ。
害虫と病気の対策早見表
| 対象 | 発生時期 | 主な症状と被害 | 効果的な対策・予防 |
|---|---|---|---|
| アブラムシ | 3〜5月 / 9〜10月 | 新芽や蕾に密集し、汁を吸って株を弱らせる | オルトラン粒剤の散布、テントウムシ等の天敵の活用 |
| ナメクジ | 梅雨・秋の長雨 | 柔らかい花弁や新芽を食害する。這った跡が白く残る | 株元の通気性改善、誘殺剤やコーヒー殻の散布 |
| 灰色かび病 | 湿度の高い時期 | 花や茎が茶色く腐敗し、灰色のカビが覆う | 花がらをこまめに除去し、風通しを常に確保する |
| 白絹病 | 7〜9月の酷暑期 | 株元に白い菌糸が発生し、急速に株全体が枯死する | 発症株は周囲の土ごと撤去・処分し、道具を消毒する |
| ハダニ | 乾燥した夏場 | 葉の裏から汁を吸い、葉が白っぽくカスリ状になる | 葉水(葉の裏に水をかける)をこまめに行う |
植物の調子が急激に悪化したり、原因が分からない枯れ方が始まった場合は、被害が庭全体に広がる前に、お近くの園芸店や農業指導員などの専門家に相談することをおすすめします。また、殺虫剤や殺菌剤を使用する際は、対象植物が「カンパニュラ」や「宿根草」に適応しているかを確認し、必ず記載された希釈倍数や使用上の注意を守って、安全に配慮して使用してくださいね。
カンパニュラメリーベルの地植えを楽しむコツのまとめ
ここまで長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。カンパニュラメリーベルは、その可憐な見た目からは想像もつかないほどの強さと、育てる人を裏切らない開花パワーを秘めた植物です。鉢植えで大切に育てるのも素敵ですが、地植えにして、その土地の風や光、土に馴染ませながら育てることで、植物本来のたくましさとダイナミックな美しさを感じることができるかなと思います。朝露に濡れた淡いブルーの花びらが、朝日を浴びてキラキラと輝く様子は、早起きしてお庭に出た人だけが味わえる最高のご褒美です。少しのポイントさえ外さなければ、メリーベルは毎年必ず、あなたのお庭を優しく彩ってくれます。植物の生理を理解し、彼らの言葉(成長のサイン)に寄り添ってあげるプロセスそのものが、ガーデニングの醍醐味ですよね。皆さんの毎日が、この小さな鐘型の花たちが奏でる「幸せのメロディ」で満たされることを、心から願っています。これからも My Garden と一緒に、お庭を最高の癒やし空間にしていきましょうね。
この記事の要点まとめ
- カンパニュラメリーベルは日本の暑さに耐える強健なハイブリッド宿根草である
- 地植えの定植時期は根が活着しやすい春か秋の涼しい時期がベストである
- 日本の酸性土壌を嫌うため苦土石灰で弱アルカリ性に酸度調整を行う
- 腐葉土や堆肥を土全体の3〜4割混ぜて排水性と保肥力の両立を図る
- 植え場所は午前中に日が当たり午後は影になる東向きが最も理想的である
- 夏の西日や強すぎる直射日光は葉焼けや株の衰退を招くので対策する
- 水はけの悪い場所では高畝やレイズドベッドを構築して根腐れを防ぐ
- 成長後の広がりを考慮して株間は最低20センチから30センチ程度空ける
- 梅雨の直前に思い切った切り戻しを行い株内部の蒸れを徹底排除する
- 翌春の開花には冬の寒冷体験が必要なため冬は屋外でしっかり寒さに当てる
- 咲き終わった花をこまめに摘むことで種を抑制し開花期間を大幅に延ばす
- 成長期である春と秋に緩効性肥料を与え夏場は根を守るため施肥を控える
- 数年に一度の株分けや切り戻し時の挿し木によって株の若返りと増殖を図る
- ナメクジやアブラムシは早期発見に努め適切な薬剤や物理的防除で対応する
- 最終的な栽培管理は地域の気候特性を考慮し専門家の助言も参考にする
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