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イングリッシュデージーの育て方!長く美しく咲かせる栽培のコツ

イングリッシュ デージー 育て 方1 春の庭で満開に咲くイングリッシュデージーの群生と柔らかな緑の背景 デージー
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こんにちは、My Garden 編集部です。

春の訪れを告げるような可愛らしい花を咲かせるイングリッシュデージーですが、いざ育てようと思うと、どうすれば長く楽しめるのか気になりますよね。イングリッシュデージーの育て方には、日本の独特な気候に合わせたコツが必要で、特に時期による管理の違いや夏越しの難しさ、種まきのタイミングなどは迷いやすいポイントかなと思います。ポンポネットやタッソーといった人気の種類を上手に咲かせたり、春の華やかな寄せ植えに取り入れたりする方法を知れば、ガーデニングがもっと楽しくなりますよ。この記事では、私が実際に育てて感じた魅力や管理のコツを詳しくお伝えします。初心者の方でも、この記事を読み終わる頃には自信を持ってデージーを迎え入れられるようになりますよ。

この記事のポイント

  • 日本の気候に合わせたイングリッシュデージーの基本的なサイクルを理解できる
  • 初心者でも失敗しないための土作りや日当たりなどの環境設定がわかる
  • 花を長く咲かせ続けるためのメンテナンスや肥料の与え方のコツを習得できる
  • 病害虫の対策や冬越し、夏越しの考え方を知り健全な株を維持できる
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初心者でも安心なイングリッシュデージーの育て方

イングリッシュデージーを育てる第一歩として、まずはこの植物がどんな性質を持っているのかを知ることから始めましょう。基本を抑えるだけで、育てる楽しさがぐんと広がりますよ。ここでは、デージーの植物学的な背景や、日本で育てる上での「一年草」としての付き合い方、そして代表的な品種について深掘りしていきます。私たちが普段「デージー」と呼んでいるこの花には、実は驚くほど緻密な生存戦略が隠されているんです。

日本の気候に適した秋まき一年草としての性質

イングリッシュ デージー 育て 方2 秋に植え付けられたイングリッシュデージーの若い苗と春の開花イメージ

イングリッシュデージー(学名:Bellis perennis)は、キク科ヒナギク属に分類されるヨーロッパおよび地中海沿岸原産の植物です。和名では「ヒナギク(雛菊)」の名で古くから親しまれており、明治時代初期に日本に渡来して以来、春の定番花として愛され続けてきました。本来、原産地のヨーロッパなどの冷涼な気候下では冬を越して翌年も花を咲かせる多年草としての性質を持っています。しかし、残念ながら日本の気候、特に夏季の極端な高温多湿環境は、デージーにとって生理的な生存限界を超えてしまうことがほとんどなんです。

日中の気温が30℃を超える日が続き、さらに熱帯夜が重なると、株は呼吸によるエネルギー消費が光合成による蓄積を上回り、自己消耗を起こして枯死してしまいます。こうした背景から、日本の園芸市場や栽培体系においては、秋に種をまき、冬から春にかけて開花を楽しみ、初夏にその一生を終える「秋まき一年草」として定義されています。このサイクルを理解しておくことは、無理な夏越しでストレスを感じることなく、最も美しい時期を最大限に楽しむための第一歩かなと思います。

イングリッシュ デージー 育て 方3 朝に開き夜に閉じるイングリッシュデージーの花の就眠運動の対比写真

植物学的な形態としては、草丈が15cmから40cm程度と低く、地面に這うように葉を放射状に広げる「ロゼット状」の構造が基本です。この低い草姿は、強風による物理的なダメージを最小限に抑えつつ、地表付近の熱を効率的に利用するための進化的適応の結果なんですね。また、デージーの語源が古英語の「Day’s eye(日の瞳)」にあることは有名ですが、これは太陽の光に反応して朝に開き、夜に閉じる「就眠運動」を行う特性を捉えたものです。この動きは、夜間の低温や湿気からデリケートな生殖器官(おしべやめしべ)を守るための高度な防衛本能。春の朝、太陽とともにゆっくりと瞳を開くようなデージーの姿を眺めるのは、私にとって何にも代えがたい癒やしの時間になっています。

ポンポネットやタッソーなど魅力的な園芸品種

イングリッシュ デージー 育て 方4 タッソー、ポンポネット、チロリアンデージー、ロリポップなど異なる品種のイングリッシュデージーの花形の違い

イングリッシュデージーの世界は、品種改良によって非常に多様な表情を見せてくれます。私たちが園芸店で見かける品種は、主に花弁の形態や花の大きさによっていくつかの系統に分類されています。自分の庭やベランダの雰囲気に合わせて選ぶのは、ガーデニングの醍醐味ですよね。大きく分けると、平らな花びらが並ぶタイプと、花びらがストロー状に丸まって密に集まる「ポンポン咲き」タイプがあります。

系統・品種名 花弁の形態と特徴 園芸上の魅力と楽しみ方
タッソー・シリーズ 非常に密な八重咲きの「ぽんぽん咲き」 花径が大きく、非常に華やかな印象。ストロベリー&クリームなどの複色カラーも人気です。
ポンポネット 花弁が細い管状になる筒状花系統 幾何学的な美しさと、名前の通りのコロコロとした可愛さが魅力。寄せ植えの中層に最適。
チロリアンデージー 大輪で花弁数が極めて多い重厚な系統 一株での存在感が抜群で、単品植えでも見応えがあります。サカタのタネなどが展開しています。
ロリポップ 白とピンクの鮮やかな複色(バイカラー) ポップで明るい印象を与え、春の寄せ植えにアクセントを加えたい時に重宝します。
アルバ(原種系) 清楚な純白の一重〜半八重咲き 清潔感があり、ホワイトガーデンやナチュラルな野草風の庭によく馴染みます。

個人的な感想ですが、初心者の方には「タッソー・シリーズ」が特におすすめかなと思います。花が大きくて丈夫ですし、何より色のバリエーションが豊富なので、どんな花とも合わせやすいんです。一方で「ポンポネット」は、そのストロー状の花びらが雨を含みにくいという隠れたメリットもあります。大輪品種は雨に当たると花首が重くなって垂れ下がってしまうことがありますが、ポンポネットは比較的しゃんとした姿を保ちやすい気がします。どの品種も耐寒性は非常に高いので、冬の間も葉を緑に保ち、春への準備を着々と進めてくれる姿には勇気づけられますね。品種ごとの特性を理解して、自分だけのお気に入りを見つけてみてください。

徒長を防ぎ花芽を増やす日当たりと置き場所

イングリッシュ デージー 育て 方 陽当たりの良い場所で元気に育つイングリッシュデージーの健康な鉢植え

イングリッシュデージーの健康状態を左右する最大のエネルギー源は、間違いなく「日照」です。この植物は光合成の効率を最大化することで、細胞を強固にし、次々と新しい花芽を分化させるエネルギーを蓄えます。理想的な環境は、1日あたり最低でも6時間、できれば8時間以上の直射日光が当たる場所です。太陽の光が十分に供給されることで、植物体内では炭水化物の蓄積が進み、強固な細胞壁の構築と豊富な花芽形成が促されます。

光が不足すると、植物は生き残るために少しでも光に近づこうとして、茎を異常に細長く伸ばす「徒長(とちょう)」という現象を起こします。徒長した株は見た目がひょろひょろとして美しくないだけでなく、組織が軟弱になるため、病害虫の被害に遭いやすくなったり、少しの風で倒れたりしてしまいます。また、花芽を作る余裕がなくなるため、花数も極端に減少してしまいます。特に日本の冬から春にかけては太陽の高度が低いため、建物の影や周囲の植栽による遮光に注意が必要です。鉢植えであれば、日照の変化に合わせてこまめに移動させてあげるのがベスト。地面に直置きするよりも、フラワースタンドなどを使って少し高い位置に置いてあげると、地表の湿気を避けつつ日光を効率よく浴びせることができます。しっかり日光を浴びたデージーは、葉が厚く、花色も驚くほど鮮明に、そして力強く咲いてくれますよ。

冬と春の置き場所の微調整

冬の間は北風が直接当たらない、日当たりの良い軒下などが理想的です。寒さには強いですが、冷たい強風にさらされ続けると葉が赤紫色に変色(アントシアニンの形成)し、成長が一時的に停滞することがあります。春になり気温が上がってきたら、今度は「風通し」を最優先に考えます。暖かくなると蒸れやすくなるため、日光を確保しつつも空気がスムーズに流れる場所を確保してあげましょう。このちょっとした配慮が、5月まで長く咲かせ続ける秘訣なんです。

排水性と保水性を両立させる土作りと酸度調整

イングリッシュ デージー 育て 方6 イングリッシュデージーの育て方に最適な赤玉土や腐葉土を混ぜた土作りの様子

デージーがのびのびと根を広げるためには、土壌の物理化学的なバランスを整えることが欠かせません。彼らが好むのは、有機質がたっぷりと含まれ、かつ「排水性」「通気性」「保水性」の3要素が高度にバランスされた土壌です。イングリッシュデージーは乾燥を嫌いますが、それ以上に根圏の酸素欠乏を招く過湿を極端に嫌います。そのため、水はスッと抜けるけれど、必要な水分はしっかり保持できるような構造を目指しましょう。

My Garden 流・デージーのための配合比率

これに、植え付け時の元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みます。さらに、根の張りを良くするためにくん炭を5%ほど混ぜるのも、私のお気に入りです。

また、意外と重要なのが「土壌pH(酸度)」の調整です。日本の土壌は、雨が多い影響でアルカリ成分(カルシウムやマグネシウム)が流出しやすく、放っておくと酸性に傾きがちです。イングリッシュデージーは中性から弱アルカリ性(pH 6.0 〜 7.0付近)を好むため、酸性が強すぎると根の活性が著しく低下してしまいます。酸性土壌では、肥料として与えたリン酸が土中のアルミニウムなどと結合して固定され、植物が吸収できなくなってしまうんです。これを防ぐために、地植えの場合は植え付けの1〜2週間前に苦土石灰や有機石灰を適量(1平米あたり100g程度が目安)を漉き込んでおきましょう。石灰を混ぜることで土がふかふかになり、根がスムーズに伸びていけるようになりますよ。「土作りを制するものはデージーを制する」と言っても過言ではありませんね。

種まきの時期と失敗しない苗の植え付け手順

イングリッシュ デージー 育て 方7 イングリッシュデージーの好光性種子の種まき(覆土なし)と底面給水の様子

イングリッシュデージーを種から育てるのは、命のサイクルを間近で見られる素晴らしい体験ですが、成功させるには特有の「ルール」を知っておく必要があります。まずまき時ですが、中間地や暖地では9月中旬から10月上旬がベスト。発芽適温は20℃前後なので、ヒガンバナが咲き終わる頃を目安にすると失敗が少ないかなと思います。そしてここが最大のポイントですが、デージーの種子は「好光性」であるということ。発芽に光の刺激が必要なため、種をまいた後に土を被せる「覆土」をしてはいけません。ほんの少し土を被せただけでも、発芽率は劇的に下がってしまいます。

微細種子の扱いと水やりの注意点デージーの種は埃のように小さいため、上からジョウロで水をかけると、水圧で種が流されたり、土の奥深くに埋まってしまったりします。必ず「底面給水(腰水)」を行い、トレイの下から毛細管現象でじわじわと水分を吸わせるようにしましょう。発芽までは乾燥させないよう、新聞紙などで軽く覆って湿度を保つのも有効ですが、芽が出たらすぐに光に当ててくださいね。

苗から始める場合は、12月〜2月頃に流通するものを入手します。選ぶ基準は、中心部から新しい葉が次々と出ていて、全体ががっしりと引き締まったもの。植え付けの際は、根鉢を崩さないように優しく扱い、「浅植え」を心がけてください。株元(クラウン部分)が土に埋もれてしまうと、そこから腐敗が始まりやすくなります。地際を少し高く盛り上げるように植えることで、通気性が確保され、病気の予防につながります。株間は15〜20cmほど開けるのが理想です。一見スカスカに見えるかもしれませんが、春になると一株が驚くほど横に広がります。十分なスペースを与えることが、一株一株を大きく、そして美しく咲かせるコツなんですよ。

美しく咲かせるイングリッシュデージーの育て方

無事に植え付けが完了したら、いよいよ開花を楽しみ、その期間をできるだけ長く延ばすための管理フェーズに入ります。イングリッシュデージーは非常に健気で、私たちのちょっとした手助けに目に見える形で応えてくれる植物です。ここでは、水やり、肥料、そして日々の「慈しみ」の作業であるメンテナンスについて、私の経験に基づいた詳細なメソッドを共有しますね。

乾湿のメリハリを意識した正しい水やりの基本

イングリッシュ デージー 育て 方8 イングリッシュデージーの土が乾いた状態とたっぷり水やりをする様子の対比

「水やり3年」と言われる通り、植物管理の中で最も奥が深いのが水管理です。イングリッシュデージーの場合、その低い草姿からは想像できないほど、旺盛な生育期には多くの水分を必要とします。しかし、単に「毎日あげる」のは間違いです。基本は「土の表面が乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと」。この「乾」と「湿」のメリハリが、根に新鮮な酸素を送り込み、力強い根系を育てます。

季節によって、デージーが求める水の量は劇的に変化します。冬の間、気温が低い時期は植物の代謝も緩やかなため、水やりは控えめに。特に土が常に湿っていると、夜間の冷え込みで土中の水分が凍結し、デリケートな細根を物理的に破壊してしまうことがあります。冬の水やりは「晴れた日の午前中」に行い、夜までに余分な水分が抜けている状態を作るのが鉄則です。逆に3月を過ぎ、春の陽光とともに急成長を始めると、今度は水切れが最大の敵になります。デージーは一度ひどくしおれさせてしまうと、その後の花芽形成にブレーキがかかり、開花パフォーマンスがガクンと落ちてしまいます。特に鉢植えの場合は、春先は毎朝土をチェックし、必要なら1日2回(早朝と夕方)の水やりが必要になることもあります。植物の葉に触れてみて、いつもより柔らかいなと感じたら、それはデージーからの「お水が欲しい」というサインかもしれません。観察こそが、最高の実践ですね。

開花期を支える追肥とリン酸成分の与え方

イングリッシュデージーは、12月から5月までの半年間、休みなく花を咲かせ続けるという、植物界でも稀に見るハードワーカーです。これだけの長期間、花という「エネルギーの塊」を出し続けるには、土に含まれる栄養分だけでは到底足りません。そのため、元肥だけでなく、適切なタイミングでの「追肥」が、咲き続けるためのガソリンになります。肥料の三要素(窒素・リン酸・カリ)の中でも、特に開花を促す「リン酸(P)」を重視した施肥プログラムを考えましょう。

施肥のステップ 推奨される肥料タイプ 目的と効果
ベース作り(定植時) 緩効性化成肥料(マグァンプK等) 数ヶ月かけてゆっくり効き、株の基礎体力を支えます。
定期メンテナンス(開花中) 液体肥料(ハイポネックス等) 1週間〜10日に1回、規定量よりやや薄めて使用。即効性があり、花芽の形成を助けます。
活力チャージ(春の最盛期) 活力剤(メネデール等) 肥料ではありませんが、根の活性を高め、肥料の吸収効率をアップさせます。

「花をたくさん咲かせたい」という一心で、窒素(N)分の多い肥料を大量にあげすぎると、葉ばかりが異常に茂って花が咲かない「つるボケ」状態になってしまうことがあります。また、肥料の濃度が濃すぎると、土壌の浸透圧が高まり、逆に根から水分を奪ってしまう「肥料焼け」を引き起こすので、必ず製品の規定量を守りましょう。私は、規定の1.5倍から2倍くらいに薄めた液体肥料を、水やり代わりに頻繁にあげる手法をとっています。これだと濃度障害のリスクが低く、常に安定して栄養を供給できるので、デージーも安心して咲き続けてくれる気がします。葉の裏側が紫っぽくなったり、全体の緑が薄くなってきたら、栄養不足のサイン。早めの栄養補給を心がけましょうね。

花がら摘みと切り戻しで開花期間を延ばす技術

イングリッシュ デージー 育て 方9 イングリッシュデージーのしおれた花を茎の根元からカットする花がら摘みの作業手元

デージーを5月の終わりまで美しく保つための「最大の秘訣」は、実は肥料よりも、この物理的なメンテナンスにあります。その最たるものが「花がら摘み」です。咲き終わって色褪せた花をそのままにしておくと、植物は本能的に「次世代を残さなきゃ!」と判断し、種を作ることに全エネルギーをシフトしてしまいます。種を作るプロセスは植物にとって非常に重労働。これが始まると、新しい花芽を作るためのホルモン(ジベレリンなど)の供給がストップし、開花が終わってしまうんです。

花びらが内側に巻いてきたり、色がくすんできたら、速やかに茎の根元からハサミでカットしてください。「まだ少し綺麗だしもったいないかな」と思うかもしれませんが、早めに摘むことで、株は「まだ子孫を残せていない!」と焦り、さらに多くの花芽を上げてくれます。これが結果的に、開花期間を劇的に延ばすことにつながるんです。また、4月中旬ごろ、春の勢いで株が過密になりすぎた場合は、思い切った「切り戻し」を行いましょう。株全体の高さを半分くらいに整えることで、株内部の風通しが改善され、地際の蒸れによる病気を防ぐことができます。切り戻し後、1〜2週間もすれば新しい元気な芽が吹いてきて、5月の最後のピークを驚くほど豪華に迎えることができますよ。こうした「植物との対話」のような作業こそが、ガーデニングの本当の楽しさかなと思います。

衛生管理としての「お掃除」

花がら摘みの際、枯れた下葉や、黄色くなった古い葉も丁寧に取り除いてあげましょう。デージーの葉は地面にべったりとつくため、枯れ葉が残っているとそこからカビが発生しやすくなります。常に株元を明るく、風が通る状態にしておくことが、病気知らずの健康な株を維持するコツです。

アブラムシや灰色かび病の早期発見と防除対策

どんなに愛情を注いでいても、自然界には常に病害虫のリスクが潜んでいます。イングリッシュデージーの栽培で最も警戒すべきは、春先に新芽や蕾を狙う「アブラムシ」と、湿度の高い時期に発生しやすい「灰色かび病」です。アブラムシは一度発生すると驚異的なスピードで繁殖し、植物の汁を吸って弱らせるだけでなく、治癒不能なウイルス病を媒介することもあります。早期発見が何よりの対策ですので、毎朝のチェックで新芽の隙間などをよく観察してください。

病害虫対策の黄金ルール

  • 観察:週に一度は葉の裏までチェック。変化にすぐ気づくことが大切です。
  • 予防:「風通し」と「日当たり」を確保。病原菌が好むジメジメを排除します。
  • 除去:病変した葉や花は、周囲に広がる前にすぐに摘み取って処分。
  • 防除:必要に応じて薬剤を活用。初期ならハンドスプレー式が手軽で効果的。

病気に関しては、特に「灰色かび病」が厄介です。花びらに水が染みたようなシミができ、やがて灰色のカビに覆われて腐っていきます。これは、しおれた花を放置したり、水やりの際に花に直接水をかけすぎたりすることが原因になります。もし発生してしまったら、その部分は即座に切り取り、二次感染を防ぐためにゴミとして処分してください。殺菌剤の使用も有効ですが、基本はやはり「蒸らさない環境作り」です。健全な株は細胞壁が厚く、自ら病原菌の侵入をブロックする力を持っています。強い株を育てることが、結果的に最大の防除になるわけですね。より具体的な植物の病理や防除に関する情報は、公的研究機関の資料も非常に参考になります(出典:農研機構『花図鑑』)。こうした知見を味方につけて、トラブルを未然に防ぎましょう。

パンジーやビオラと彩る春の寄せ植えデザイン

イングリッシュ デージー 育て 方10 イングリッシュデージー、ビオラ、アリッサム、キンギョソウを組み合わせた華やかな春の寄せ植え

イングリッシュデージーは、その丸みのあるフォルムと控えめな草丈から、寄せ植え(コンテナガーデン)において完璧な「名脇役」であり、時には「主役」にもなれる稀有な植物です。私が特におすすめしたい組み合わせは、やはり冬・春の女王であるパンジーやビオラとの共演です。どちらも冷涼な気候を好み、冬の寒さに耐える性質が共通しているため、同じ鉢の中で喧嘩することなく、調和のとれた景色を作ってくれます。

デザインを考える際は、「高低差」「質感のコントラスト」を意識してみてください。

  • 構成例:鉢の中央に背の高いストックやキンギョソウを据え、その周囲をデージーで囲みます。さらに鉢の縁からスイートアリッサムやアイビーを垂らすことで、立体感あふれる「3Dデザイン」が完成します。
  • 色彩プラン:デージーの中心にある黄色の「筒状花」に着目し、黄色のビオラを散らすと全体の統一感が生まれます。また、ピンクのデージーにシルバーリーフ(シロタエギクなど)を合わせると、上品でヨーロッパの庭園のような雰囲気になります。
  • 球根とのコラボ:秋の植え付け時に、デージーの苗の間にチューリップやムスカリの球根を仕込んでおきましょう。春本番、デージーの絨毯の中からチューリップが立ち上がる姿は、まさに春の奇跡。この「ダブルデッカー(2段植え)」手法は、限られたスペースを最大限に活用できるので、ベランダ栽培の方にこそ試してほしいですね。

デージーは一株でも十分可愛いですが、仲間と組み合わせることでその魅力は数倍に膨らみます。自分だけの「小さな春の物語」を鉢の中に描いてみてくださいね。

冬の防寒対策と夏越しの限界を知る管理のコツ

イングリッシュデージーは「寒さに強い」と言われますが、それはあくまで「日本の暖地・中間地の冬」という条件付きです。氷点下が続く地域や、強い北風が吹き荒れる場所では、さすがのデージーもダメージを受けます。冬の管理で最も注意すべきは「根の凍結」です。霜柱によって根が地面から浮き上がってしまうと、そこから乾燥が進み、春を待たずに枯れてしまうことがあります。株元に腐葉土ウッドチップで厚めにマルチングをしてあげることで、地温を安定させ、根を守ってあげましょう。鉢植えの場合は、夜間だけ玄関内に取り込むか、不織布のカバーをかけてあげると安心ですね。

そして避けて通れないのが「夏越し」の判断です。日中の最高気温が25℃を超え始めるとデージーの成長は明らかに鈍化し、30℃を境に生存維持モードに切り替わります。日本の湿った熱気にデージーは耐えられません。もし、どうしても夏を越させたいと考えるなら、

  • 花が一段落した5月中旬に、地上部を数センチ残してバッサリと強剪定する。
  • 直射日光を100%遮るのではなく、50%程度の遮光ネットで木漏れ日のような環境を作る。
  • 雨が直接当たらない、かつ風が四方から通る高い場所に置く。
  • 昼夜の温度差をなくすため、夜間はエアコンの効いた室内へ。

これだけの努力をしても、成功率は決して高いとは言えません。私は、「デージーは春までの短い命を燃やし尽くす花」と割り切り、5月の終わりに株が衰弱し始めたら、感謝を込めて抜き取ることにしています。空いたスペースに夏に強いペチュニアやニチニチソウを植えることで、庭の衛生状態を保ち、新しい季節の移ろいを楽しむ。そんな「潔い園芸」も、一つの誠実なスタイルかなと思います。

イングリッシュデージーの育て方のポイントまとめ

いかがでしたでしょうか。小さな瞳のような花を咲かせるイングリッシュデージー。その育て方のコツを一言で言えば、「植物の生理的なリズムに寄り添うこと」に尽きるかなと思います。朝に目覚め、夜に眠り、春に咲き誇って夏に眠りにつく。そんな彼らのサイクルを理解し、適切な土と光、そしてほんの少しのメンテナンスを与えてあげれば、デージーは必ず最高の笑顔(花)を見せてくれます。たとえ一年草としての短いお付き合いであったとしても、その凝縮された美しさは私たちの暮らしに豊かな彩りと、確かな「春の訪れ」を教えてくれます。この記事をきっかけに、あなたがイングリッシュデージーをより深く愛し、素敵なガーデニングライフを送れるようになることを、My Garden 編集部一同、心から応援しています!

※この記事で紹介した数値データや管理方法はあくまで一般的な目安です。お住まいの地域の詳細な気象条件や、その年の異常気象などによって、最適な育て方は変化します。正確な最新情報や特定の品種の特性については、種苗メーカーの公式サイトや専門書籍をご確認ください。最終的な栽培の判断は、ご自身の環境をよく観察した上で、自己責任において行っていただくようお願いいたします。

この記事の要点まとめ

  • 日本の夏には耐えられないため原則として秋まき一年草として扱う
  • 開花期は12月から5月までと非常に長く楽しめる
  • 太陽とともに開閉する就眠運動を行うのが特徴
  • タッソーやポンポネットなど花の形が異なる多様な園芸品種がある
  • 1日6時間から8時間の直射日光を当てることで徒長を防ぐ
  • 日照不足になると茎がひょろひょろと伸び花数が激減する
  • 土壌は中性を好むため植え付け前の石灰による酸度調整が重要
  • 排水性と保水性を両立させた有機質たっぷりのふかふかな土を作る
  • 種は光が必要な好光性のため絶対に土を被せずにまく
  • 水やりは土が乾いたのを確認してからたっぷりとが基本
  • 冬の夕方以降の水やりは土中の凍結を招くため避ける
  • リン酸とカリウムを重視した追肥を週1回程度与える
  • 花がら摘みを徹底することでエネルギーを次世代(種)ではなく花に回す
  • 春の過密状態を解消するために4月ごろに切り戻しを行うのが有効
  • パンジーやビオラなどの冬・春の定番花との寄せ植えは相性抜群
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