こんにちは、My Garden 編集部です。
夏を彩る朝顔を大切に育てていると、ある日突然、葉っぱや茎に見慣れない異変が起きて驚くことってありますよね。特に朝顔の葉の裏に白い点を見つけたり、朝顔の茎に白い塊がびっしり付いていたりすると、大切に育ててきただけにパニックになってしまうものです。ネットで朝顔の白い虫と検索してこのページに辿り着いたあなたは、今まさに、大切な朝顔を守るために朝顔のエカキムシの駆除方法や、朝顔の害虫に効く薬剤のおすすめ、あるいは朝顔を無農薬で駆除する方法を必死に探しているのではないでしょうか。その正体は一体何なのか、植物は枯れてしまうのか、それとも病気なのか。今すぐ実行できる具体的な対処法が知りたいですよね。この記事では、私が日々ガーデニングを楽しむ中で培ってきた知識や、実際に試して効果があった手法をもとに、朝顔に現れる白いものの正体と、それらを根本から解決するためのステップをかなり詳しくまとめてみました。最後まで読めば、今の不安が自信に変わり、また朝顔を育てる時間が楽しくなるはずですよ。
この記事のポイント
- 朝顔に寄生する代表的な白い害虫の生態と見分け方の詳細
- 家庭にある身近な材料でできる物理的・オーガニックな駆除術
- 市販薬剤の賢い選び方と、薬害を出さないための散布テクニック
- 虫が発生しにくい環境を作るための「引き算」の栽培管理
朝顔に白い虫が現れた時の正体と見分け方
朝顔の周りで「白い何か」が動いていたり、こびりついていたりするのを見つけたとき、一番大切なのは「敵を正しく知ること」です。相手が虫なのか、それともカビのような病気なのかによって、その後の対処法が180度変わってしまうからです。まずは、私たちが夏場の朝顔栽培でよく遭遇する代表的な症状を、一つずつ丁寧に紐解いていきましょう。
朝顔の葉の裏にある白い点の正体はハダニ

朝顔を眺めていて、葉っぱの表面がなんだか白っぽく、カスリ状に色が抜けてスカスカになっているのを見たことはありませんか?実はこれ、虫そのものが真っ白というわけではなく、葉の裏に潜んでいるハダニという極小の生き物が葉緑素をストローのような口で吸い取った跡なんです。ハダニ自体は体長0.5ミリ程度と極めて小さいため、パッと見ではただの汚れや埃に見えることもありますが、じっくり観察すると微細な白い点や赤っぽい粒が動いているのがわかります。この「白い点」が葉の表面に浮き出てきたら、それはハダニが組織を破壊し始めた危険信号なんですね。
ハダニは分類上、昆虫ではなくクモの仲間です。そのため、被害が進行すると葉の間にクモの巣のような細かい糸を張り巡らせます。この状態になると「テトラニカス」と呼ばれるハダニ特有の防衛網が完成してしまい、薬剤も弾かれやすくなるんです。光合成ができなくなった葉はみるみるうちに活力を失い、せっかくの緑のカーテンが黄色く枯れ落ちてしまいます。特に梅雨明けの猛暑日や、ベランダのように風が通らず乾燥しやすい場所は、ハダニにとっての「理想郷」になってしまいます。毎日のお水やりの際、葉の表面だけでなく、意識的に葉をめくって「裏側」を確認する習慣をつけることが、深刻な被害を防ぐ唯一の近道だと私は感じています。
もし、既に葉がカスリ状に白くなっているのを見つけたら、まずは物理的な洗浄が必要です。ハダニには「水に極端に弱い」という弱点があります。これを逆手に取った「葉水(はみず)」というテクニックについては、後ほど対策セクションで詳しくお話ししますね。まずは、その白い斑点が「動く点」なのか、あるいは「吸われた跡」なのかをよく見極めてみてください。
朝顔の茎に付く白い塊はカイガラムシの正体

朝顔の茎や枝の分岐点、あるいは葉柄の付け根あたりに、まるで綿菓子の一部がこびりついたような、あるいはロウソクのロウが垂れたような「動かない白い塊」があれば、それはカイガラムシ(特にコナカイガラムシの仲間)で間違いありません。初めてこれを見たときは「何かのカビかな?」とか「鳥のフンかな?」と見紛うこともありますが、実はこれもしっかりとした昆虫なんです。カイガラムシは成虫になると足が退化してしまい、一度場所を決めると一生そこから動かずに植物の汁を吸い続けるという、非常に特殊な生態を持っています。
この「白い綿」のような正体は、虫が自分を守るために分泌したロウ状の物質やワックス層です。このバリアが物理的に厚いため、一般的な水溶性の殺虫剤を軽くかけただけでは、中の虫まで成分が届かないという非常に厄介な性質があります。私が以前育てていた朝顔も、放置していたら茎の半分がこの白い塊で覆われてしまい、触るとベタベタした液体(甘露)が手に付くほどでした。このベタつきは、カイガラムシが吸った汁の余剰な糖分を排泄したもので、これを放置すると「すす病」という黒いカビが発生し、朝顔の見た目も健康状態も一気に悪化してしまいます。
カイガラムシの被害を広げないために

カイガラムシは一度定着すると移動しませんが、その分、メスがその場で大量の卵を産み、気づいたときには数万匹の幼虫が周囲の茎に広がっていることがあります。白い塊を見つけたら、薬剤に頼る前にまずは「物理的な除去」が最も効果的です。使用済みの歯ブラシや割り箸を使い、朝顔の茎を傷つけない程度の力加減で、白い塊を優しくこすり落としてください。このとき、下に新聞紙などを敷いておくと、落とした個体が土に逃げるのを防げますよ。放置すればするほどロウ物質が硬くなり、取り除くのが大変になるので、見つけたその日のうちに対処するのがガーデナーとしての鉄則ですね。
白い小さな羽虫が舞うコナジラミの被害と特徴

朝顔の鉢を動かしたり、つるを整えようと葉を少し揺らしたときに、白い小さな蛾のような羽虫がふわっと一斉に飛び立ち、またすぐに葉の裏に戻っていく様子を見たことはありませんか?それはコナジラミという害虫です。体長は1〜2ミリ程度で、全身が真っ白い粉を吹いたような姿をしています。普段は葉の裏にびっしりと張り付いて吸汁しており、非常に逃げ足が早いため、捕獲するのが難しいのが特徴です。一匹見かけたら、その背後には数百の卵や透明な幼虫が隠れていると思って差し支えありません。
コナジラミもハダニやカイガラムシと同じく「すす病」を誘発するだけでなく、さらに恐ろしいことに、植物のウイルス病を媒介する「運び屋」としての側面も持っています。発生初期は葉の裏に小さな白い粉が付いている程度に見えますが、数が増えると朝顔全体の成長が目に見えて衰え、新芽が萎縮することもあります。彼らは多湿で空気がよどんだ場所を好むため、葉が茂りすぎた朝顔の内部はまさに彼らにとっての「温室」状態なんですね。私が管理している庭でも、つるの誘引を怠って密集させてしまった箇所からコナジラミが湧き出した経験があります。
コナジラミを効率よく見極めるポイントは、葉の裏に付いている「動かない透明な円盤状の粒」を探すことです。これがコナジラミの幼虫で、この段階で叩いておくことが大発生を防ぐ鍵になります。成虫は黄色い色に引き寄せられる習性があるため、園芸店で売っている黄色い粘着板を設置してみるのも、自分が育てている朝顔にどれくらいコナジラミがいるのかを知る良い目安になります。朝顔が「なんだか最近元気がないな、葉を触ると虫が飛ぶな」と思ったら、まずはこの小さな白い羽虫を疑ってみてください。
朝顔のエカキムシを駆除するための観察ポイント

虫の形は見えないのに、葉っぱの表面に白い蛇行した模様や、まるで迷路のような筋が現れることがあります。これは通称エカキムシと呼ばれる、ハモグリバエの幼虫による食害です。名前の通り、葉の中に絵を描いたように見えることからそう呼ばれていますが、その正体は、親であるハエが葉の組織内に産み付けた卵が孵り、小さな幼虫が葉肉の中だけを選んで食べ進んだ跡なんです。葉の表皮は残したまま中身だけを食べるので、あのような白い筋となって現れるんですね。初めて見たお子さんは「面白い模様だね」と言うかもしれませんが、朝顔にとっては大切な光合成の工場が破壊されている状態です。
このエカキムシを駆除するための最大の観察ポイントは、「白い筋の先端」に注目することです。よく見ると、模様が新しく伸びている一番先に、小さくて黄色っぽい、あるいは白っぽい粒のような幼虫が透けて見えるはずです。ここを指先でピンポイントにギュッと潰すのが、朝顔を傷めずにできる最も確実な防除法です。被害が葉全体に及んで白っぽくカサカサになってしまった場合は、その葉自体がもう機能していませんので、早めに根元から切り取って処分しましょう。切り取った葉を株元に放置するのは厳禁です。中で幼虫が生き続け、土の上で蛹になって、また新しい成虫として朝顔を襲いに来るからです。
エカキムシは、朝顔が勢いよく成長する初夏から秋口にかけて最も活発になります。もし自由研究などで朝顔を観察しているなら、この白い模様を記録するだけでも面白いデータになりますよ。例えば、防除率(%)=(処理前の虫の数 - 処理後の虫の数)÷ 処理前の虫の数 × 100という計算式を使って、毎日の駆除成果をグラフにしてみるのも一つのアイデアです。ただの害虫退治が、立派な科学の観察に早変わりします。お子さんと一緒に「今日は何枚の葉っぱを守れたかな?」と楽しみながらチェックしてみてくださいね。
アブラムシの脱皮殻や白い綿状の変種に要注意
朝顔の柔らかい新芽の先や、蕾の周りに白い粉がパラパラと降りかかっているのを見つけたら、それは虫そのものではなく、アブラムシの抜け殻である可能性が非常に高いです。アブラムシは成長が非常に早く、何度も脱皮を繰り返しながら増殖します。その際、脱ぎ捨てられた白い殻が葉に付着し、遠目からは白い虫が大量発生したように見えるわけです。抜け殻があるということは、そのすぐ近くに現在進行形で汁を吸っている「本隊」が潜んでいるサインですので、周囲をくまなく探してみる必要があります。
また、アブラムシの中には「ワタアブラムシ」のように、体色が多様で白っぽく見えるものや、エノキワタアブラムシのように体から白い綿毛のような分泌物を出して雪のように見える種類も存在します。これらは一般的な緑色のアブラムシよりも見つけにくいことがありますが、放っておくと朝顔の成長点が萎縮し、花が咲かなくなってしまうこともあるので油断できません。さらに、アブラムシの周りには必ずと言っていいほど「アリ」の姿があるはずです。アリはアブラムシが出す甘い蜜をもらう代わりに、テントウムシなどの天敵から彼らをガードしているのです。アリの行列ができている場所には、必ずと言っていいほど白い抜け殻やアブラムシの塊が隠れています。
アブラムシの駆除は、初期ならセロハンテープで軽くペタペタと取り除いたり、柔らかい筆で払い落としたりするだけでも十分に効果があります。真っ白な抜け殻が目立つということは、それだけアブラムシの代謝が活発で、爆発的に増える寸前であるという警告。ここで手を打つかどうかが、その後の花の咲き具合を大きく左右します。私が朝顔を育てていて思うのは、アブラムシは「見つけたらすぐ」が鉄則だということ。一晩で倍以上に増えることもあるので、白い粉のようなサインを見逃さないようにしましょう。
朝顔に白い粉が広がるうどんこ病との識別方法

「朝顔に白い虫がついた!」と慌てて相談される方の中には、実は虫ではなく「病気」に直面している方が一定数いらっしゃいます。その代表格がうどんこ病です。葉の表面に、まるでうどん粉を振りかけたような、あるいは白いカビが薄く広がったような斑点が出るのが特徴です。これは虫ではなく、糸状菌というカビが原因で起こる病気です。虫との決定的な違いは、触っても逃げないし動かないこと、そして拡大鏡で見ても足や触角といった「生き物」の構造が一切見当たらないことです。粉が葉の組織にベッタリと張り付いているように見えたら、それは病気の可能性が高いでしょう。
うどんこ病は、湿度が低くて過ごしやすい気温(20〜25度前後)の時に、風通しが悪い場所で蔓延しやすい傾向があります。特に朝晩と日中の寒暖差が激しい時期は要注意です。この病気も放置すると葉を真っ白に覆い尽くし、光合成を阻害して株を弱らせてしまいます。虫の対策だと思って殺虫剤をかけても、相手がカビ(菌)であれば全く効果はありません。識別方法としては、指で軽くこすってみてください。虫であれば潰れたり動いたりしますが、うどんこ病は粉が舞うように少し落ち、その下の葉の組織が既に少し黄色くなっていることが多いです。
うどんこ病が発生してしまったら、まずは被害の出た葉を摘み取り、周囲に菌を撒き散らさないように密閉して処分します。初期段階であれば、家庭にある「重曹」を1000倍に薄めた水を霧吹きするだけでも、葉の表面をアルカリ性に傾けることで菌の増殖を抑えることができます。虫害なのか病気なのかを冷静に見極めることは、朝顔の健康を守るための最も重要な第一歩です。私が以前、どちらか迷った時は、まずは水で洗い流してみて、翌日また同じ場所が白くなっているかどうかを観察しました。もし、すぐに再発して広がるようなら、それは病気の胞子が生きている証拠ですね。
朝顔の白い虫を撃退する効果的な駆除と予防策
白い虫や症状の正体が特定できたら、いよいよ具体的な「防除」のフェーズに入ります。朝顔の白い虫を退治するには、即効性のある化学薬剤を使う方法もあれば、身近な材料で環境に優しく対処する方法もあります。最近の園芸では、一つの方法に固執せず、複数の手段を組み合わせる「総合的病害虫管理(IPM)」という考え方が標準的になっています。大切な朝顔を枯らさないために、最適な戦略を一緒に選んでいきましょう。
(出典:農林水産省『IPM(総合的病害虫・雑草管理)実践指針』)
朝顔の害虫に効く薬剤のおすすめと選び方

「とにかく手っ取り早く、確実に虫を消し去りたい!」という場面では、やはり市販の薬剤が頼りになります。朝顔に使えるお薬はホームセンターなどで豊富に並んでいますが、初心者がまず覚えるべき魔法の言葉は「浸透移行性(しんとういこうせい)」です。これは、薬の成分が葉や根から植物の体内に吸収され、ツルの先まで全身に行き渡るタイプの薬を指します。これを汁と一緒に吸った虫だけが退治されるので、直接薬がかかりにくい葉の裏や、新しく伸びてきた芽に隠れている虫にも効果を発揮してくれる、朝顔のようなツル性植物には非常に効率の良いお薬なんです。
薬剤を選ぶときは、容器の裏側にある「適用害虫」の欄を必ずチェックしましょう。朝顔の白い虫といっても、ハダニには「殺ダニ剤」、アブラムシには「殺虫剤」と、実は得意分野が分かれているものも多いのです。万能に見えるスプレーでも、特定の虫には効かないといった落とし穴もあります。最近は、複数の殺虫成分に加えて、うどんこ病などの病気まで一緒に防いでくれる「混合タイプ」が人気ですね。私がおすすめするのは、あらかじめ土に混ぜておく「予防」の薬と、目の前の虫を直接叩く「治療」のスプレーを使い分けることです。この二段構えこそが、朝顔を最後まで綺麗に咲かせる秘訣だと私は考えています。
| 薬剤のタイプ | 代表的な成分・商品 | 主なターゲット | 使い方のコツ |
|---|---|---|---|
| 土にまく粒剤 | オルトランDX粒剤(アセフェート) | アブラムシ、エカキムシ、ヨトウムシ | 植え付け時や追肥の際にパラパラまく。効果が1ヶ月続く。 |
| 即効性スプレー | ベニカXファインスプレー等 | コナジラミ、アブラムシ、ハダニ | 虫を見つけたら直接散布。葉の裏を重点的に。 |
| 物理封鎖剤 | マシン油、デンプン、脂肪酸エステル | カイガラムシ成虫、ハダニ | 虫を物理的に窒息させる。薬剤抵抗性がつきにくい。 |
※薬剤の使用にあたっては、必ず製品のラベルを読み、用法用量を守ってください。また、正確な情報は農薬メーカーの公式サイトをご確認ください。
オルトランやベニカを用いた化学的防除のコツ
朝顔の栽培で最も愛用者が多い薬剤といえば「オルトランDX粒剤」でしょう。これをパラパラと株元にまいておくだけで、成分が根から吸い上げられ、ツルの先端に付いたアブラムシや、葉の中に隠れているエカキムシを勝手に退治してくれます。効果が約1ヶ月持続するので、お世話を楽にしたい方や、忙しくて毎日チェックできない方には最高の味方です。ただし、この粒剤は「吸収される時間」が必要なため、すでに虫がうじゃうじゃいる状態で使っても、すぐには効きません。あくまでも「事前の予防」や「初期の発生」に使うのが、賢いガーデナーのやり方かなと思います。
一方で、今まさに飛び回っているコナジラミや、びっしり付いたアブラムシを即座に駆除したいなら「ベニカXファインスプレー」などのハンドスプレー剤の出番です。使い方のコツは、もったいぶらずに「滴るほど丁寧にかける」こと。特に害虫は光や天敵を避けて葉の裏に密集しているため、上からサッとかけるだけでは意味がありません。ノズルを逆さにして、葉の裏一枚一枚に薬液が届くように意識してみてください。また、同じ薬ばかり使っていると、生き残った虫がその成分に耐性を持つ「抵抗性害虫」へと進化してしまいます。違う系統の成分(例えばネオニコチノイド系と有機リン系など)を交互に使う「ローテーション散布」を心がけると、効果を長く維持できますよ。夏の暑い時期は日中に散布すると葉が薬で焼けてしまう(薬害)ことがあるので、朝夕の涼しい時間帯に作業してくださいね。
朝顔を無農薬で駆除する方法と牛乳スプレーの作り方

「ベランダで育てているから、化学的な殺虫剤はちょっと抵抗がある」「小さな子供やペットが触れる場所だから、できるだけ自然なものを使いたい」という方も多いですよね。そんなとき、昔から愛されている知恵の一つが牛乳スプレーです。牛乳を水で1:1くらいに薄めて(あるいは頑固な虫には原液のまま)霧吹きに入れ、虫がいる場所にダイレクトに吹きかけます。これの何が効くのかというと、牛乳に含まれるタンパク質と脂質が乾く瞬間にギュッと収縮し、虫の呼吸穴(気門)を物理的に塞いで窒息させてしまうという、驚くほど合理的な仕組みなんです。アブラムシやハダニには非常に効果的ですよ。
牛乳スプレーを使用する際は、必ず「晴れた日の午前中」に散布し、完全に乾いたことを確認したら数時間後に水で綺麗に洗い流してください。そのまま放置すると、牛乳が腐敗して強烈な異臭を放つだけでなく、そこから別のカビや病気を呼び寄せてしまうからです。また、洗い流さないと葉の呼吸を助ける気孔まで塞いでしまい、朝顔自体が元気をなくしてしまうこともあります。これ、実は一番失敗しやすいポイントなので、絶対にセットで行ってくださいね!
他にも、コーヒーの残りや濃いめに出したお茶も、カフェインやカテキンの成分が虫に対する忌避効果や軽度の毒性を発揮することが知られています。これらは農薬のような劇的な即効性はありませんが、「毎日のお世話の延長」としてシュッシュッと吹きかけてあげることで、虫が定着しにくい環境を作ることができます。化学薬剤に頼り切るのではなく、こうした「お家にあるもの」を上手に活用するのも、ガーデニングの醍醐味の一つだと私は思います。ただ、大発生してしまった後では太刀打ちできないことも多いので、日頃の予防として取り入れるのがベストですね。
木酢液や油石鹸水を使ったオーガニックな対策
牛乳以外にも、オーガニックな防除法はいくつかあります。例えば、水1Lに対してサラダ油を小さじ1杯程度と、液体石鹸(中性洗剤)を数滴混ぜた「油石鹸水」は、非常に強力な窒息剤になります。洗剤が界面活性剤となって油と水を乳化させ、虫の体に油の膜をピタッと張り付かせるんです。これも牛乳スプレー同様、物理的に虫を殺すものなので、散布後しばらくしたら水で流す必要がありますが、手軽に作れるのが魅力ですね。また、木酢液(もくさくえき)は、炭を作る時の煙を冷やして液体にしたもので、その独特の燻製のようなニオイが虫を遠ざける忌避効果を持っています。
木酢液は、虫を殺すというよりは「ここには寄らないでおこう」と思わせるバリアのような役割です。同時に、植物の活力を高める効果も期待できるので、定期的に薄めて(500〜1000倍)葉面に散布しておくと、朝顔が健康になり、結果として虫の被害を受けにくい強い株へと育ちます。ただし、木酢液は酸性が強いので、必ず規定量以上に薄めて使ってください。あまり濃いと葉を傷める原因になります。最近では、これらを進化させた「ニームオイル」も人気です。インド原産のニームという木の種から取れる油で、虫の脱皮を邪魔したり食欲をなくさせたりする不思議な力があり、人やペットには無害なため、私も愛用しています。オーガニック対策は「継続」が何よりの力。一度で諦めず、定期的に散布して、朝顔を虫から守るバリアを張ってあげましょう。
葉水や剪定で害虫を寄せ付けない栽培管理術

実は、どんな高価な薬剤よりも効果的で基本となるのが、日々の「栽培管理」です。害虫が発生する原因の多くは、植物のストレスや環境の悪さにあります。まず、ハダニ対策として今すぐ始めてほしいのが「葉水(はみず)」です。水やりをする時に、ジョウロやホースのノズルを使って、葉の「裏側」に下から勢いよく水をかけてあげてください。ハダニは乾燥が大好きで水が極端に苦手なため、これだけで生息密度を劇的に下げることができます。夏の暑い時期、朝顔にシャワーを浴びせてあげるのは、虫除けだけでなく植物の温度を下げてあげる思いやりでもあるんですね。
さらに、朝顔が成長してつるが混み合ってきたら、思い切って剪定(せんてい)を行いましょう。葉や茎が密集しすぎると、その内部は風が通らず、湿気がこもってコナジラミやカイガラムシの格好の隠れ家になってしまいます。重なり合っている葉を間引いたり、下の方の古い葉を取り除いたりして、株元まで風がスッと通るようにするだけで、虫の発生率は格段に下がります。また、窒素分の多い肥料をあげすぎると、葉が柔らかくなりすぎて虫に狙われやすくなるため、肥料は腹八分目を心がけるのがコツです。日当たりと風通しを整えることは、朝顔の免疫力を最大化させる最強の防虫術だと私は確信しています。
もし具体的な剪定の方法や、朝顔を元気に育てるコツをもっと詳しく知りたい場合は、こちらの朝顔を長く楽しむためのメンテナンス記事も非常に役立つはずです。管理が行き届いた朝顔は、多少虫がついたとしても、自らの力で跳ね除けて新しい芽を出す力を持っています。虫退治を「作業」ではなく「植物との対話」と捉えれば、きっと栽培がもっと深くて楽しいものになりますよ。
朝顔の白い虫対策をマスターして大輪を咲かそう
朝顔に付く白い虫たちとの付き合いは、ガーデナーなら誰もが通る道です。最初はショックを受けるかもしれませんが、今回ご紹介した正体の見分け方と対処法を知っていれば、もう恐れることはありません。大切なのは、毎日ちょっとだけ足を止めて葉の様子を観察してあげること。「今日は新芽の色が明るいな」「あ、ここに白い点があるぞ」と、小さな変化にいち早く気づいてあげることが、最大の防御になります。初期段階であれば、薬を使わずに物理的に取り除くだけで済むことも多いのです。
もし自分だけで解決できないほど増えてしまったときは、一人で悩まずに近所の園芸店の方に相談してみるのも手です。スマホで虫の写真を撮って持っていけば、今の状況に最適なアドバイスをくれるはずですよ。虫との戦いも自然の一部。それを乗り越えて、夏の朝に清々しい大輪の花が咲いたときの感動は、何物にも代えがたい喜びです。朝顔は非常に生命力が強く、私たちが手を貸してあげれば必ず応えてくれる植物。失敗を恐れず、楽しみながらお世話を続けて、最高の夏を迎えましょう。あなたの朝顔が、今年も元気に育ち、素晴らしい花を咲かせることをMy Garden 編集部は心から応援しています!
この記事の要点まとめ
- 朝顔の葉の裏の白い点はハダニによる吸汁痕であり水に弱い性質を持つ
- 茎に付く動かない白い塊はカイガラムシでロウ物質によるバリアがある
- 揺らすと飛び立つ白い小虫はコナジラミで繁殖力が極めて高い
- 葉に蛇行した白い筋ができるのはエカキムシ(ハモグリバエの幼虫)の食害
- 触っても動かず葉全体が白い粉を吹いたようなら病気のうどんこ病を疑う
- ハダニ予防には毎日の水やり時の葉の裏へのシャワー(葉水)が鉄則
- カイガラムシ成虫には薬剤が効きにくいため歯ブラシ等で物理的に削る
- オルトラン等の浸透移行性殺虫剤は予防と持続的な効果に最適
- ベニカ等のスプレー剤は目の前の虫を直接退治するのに即効性がある
- 牛乳スプレーは窒息効果があるが乾いた後に必ず水で洗い流す
- 木酢液やニームオイルは忌避効果が高くオーガニック志向におすすめ
- 窒素肥料のあげすぎは葉を軟弱化させ害虫を呼び寄せる一因になる
- 風通しを良くするために密集したツルや古い葉を適宜剪定する
- 被害を受けた葉や虫の付いた残渣は必ず密閉して処分し再発生を防ぐ
- 毎日のこまめな観察こそが最も確実で効果的な害虫対策の基本である
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